野田 隆二 院長
TAKAJI NODA
すべては糖質のコントロールから。
お口の健康から全身の健康を育む
鶴見大学歯学部卒業。鶴見大学予防歯科学教室に入局歯学博士取得。1988年に『野田歯科医院』を開院(「江戸川区役所前」停留所徒歩8分)。現在にいたる。
野田 隆二 院長
野田歯科医院
江戸川区/松島/新小岩駅
- ●歯科
- ●小児歯科
- ●歯科口腔外科
「医療は奉仕」の志しを胸に、地域医療に貢献していきたい
家族で歯医者は、私だけなのです。祖父は内科医、父と母は産婦人科医。兄が麻酔科医で妹が眼科。歯科に進んだのは家族の中で私1人でした。私も、もともとは医者になろうと考えていたのですが、「これからは歯科の時代だ」という父の一言がきっかけで、違う道を歩むことになりました。あの時代に父は、「お口の状態が全身の健康を決めていくことになる」という意見を持っていました。先見の明というのでしょうか、父の言葉に促され、この道を選んだということなのです。
大学卒業後は、予防歯科学教室に在籍しました。予防歯科とは、つまり口腔衛生学のことで、基礎分野で好んでそちらに進む人は少ないのですけども、私はもともとこの分野に興味を持っていました。実はこれも両親の影響です。2人は産婦人科医として、妊娠中の口腔内に興味を持ち、一緒に研究にも取り組んでいました。今の私の基礎となる部分は、両親と予防歯科学教室にいたから、というこになると思います。
両親からは、「医療は奉仕」という心掛けも教わりました。祖父が内科で両親がこの場所で産婦人科を開業しようと思ったのも、地域医療に貢献したいという思いがあったからでしょう。私も祖父や両親に倣い、地域の人々に少しでも貢献出来るよう、確かな歯科医療を奉仕出来ればと思っています。
虫歯や歯周病にならないお口を作っていくにはどうすればいいのかと言う事を当院では「全身の健康はお口から」と言う言葉を提唱しています。
お口の中から虫歯菌と歯周病菌がいなくなれば、虫歯や歯周病はなくなる。理論としてはそうです。ですが、実際は理論通りとはいきません。なぜなら、虫歯菌や歯周病菌は、お口の中にある程度いなければならないからなのです。
ミュータンス菌と言われる虫歯菌の中にも善玉菌が存在します。この善玉菌は、外界から侵入してくるウイルスや風邪の菌と闘ってくれるのです。この菌がいないと私たちの免疫力は減るわけですから、ある程度の数がお口の中にいないと困ることになります。人の身体は共存共栄して成り立つもの。虫歯菌と歯周病菌が悪さをしない範囲でお口の中に存在する状態が、一番の理想なのです。
では、虫歯菌と歯周病菌が一定以上増えてしまうのはなぜなのでしょうか。それは日常の生活習慣であり、もっと言えば食べる物の中の糖質の過剰摂取です。甘い物がこうした菌を増殖させ、増えてしまった虫歯菌や歯周病菌は、身体全体にも悪影響をおよぼします。糖質を摂り過ぎると血糖値が急激に上昇しますが、それを抑える役割を担うのが、体内で分泌されるインスリンです。ところが、歯周病菌はそのインスリンに対して、その活動を阻害する性質があるのです。
本当の理想を言えば、身体に悪影響を与えるこれからの菌はないほうがいい。しかし、悪いものだけを除外することは出来ないわけですから、糖質をコントロールし、なるべくそうした菌が少ない状態におくことが求められることになります。
当院では、初診でいらした患者さんに分子栄養学に基ずく栄養指導もおこなっています。1日の献立表を持ってきていただき、血液検査や毛髪検査のデータを読み取り、現在の健康状態と改善に向けての取り組みを一緒に考えていきます。根本原因を探りお口の中を、そして身体を良い方向へと持っていくには、それが一番の解決策なのです。
日本人の多くの方の分子の中にある物質が、さまざまな身体の不調を呼んでいる
分子栄養学に基ずく栄養指導に関しては、医科のクリニックと連携しておこなっています。その医科歯科連携の活動の一環としてあるのが、アマルガムの除去です。アマルガムは、日本では古くから歯の詰め物として使われてきました。ところがこのアマルガムには水銀が50%含まれています。水銀は身体のミネラルバランスを崩すことがわかっていて、これによってさまざまな不調をきたすことが今や明らかになっているのです。更年期やうつの症状だと思っていたものが、お口にあるアマルガムに因るものだということが少なくないというわけなのです。
『野田歯科医院』では、安心安全にアマルガムを除去する体制が整っています。術中は完全に患者さんを覆い隠し、使用する器具も毎度、ディスポーザーブルとして廃棄。フィルターの交換を含め、感染を防ぐために万全の処置で取り組んでいます。当院は都内でも数少ない安全安心にアマルガムの除去をおこなえる施設として、多くの皆さんの健康に寄与していければと思っています。
ずっとずっと自分の歯で食事を楽しんでいただくために
歯は、神経を抜いてしまうと非常にもろくなります。虫歯や歯周病にもなりやすくなるものですから、当院ではなるべく神経を抜かず、歯を残していく治療をおこなっています。
そのための一助となるのが、パーフェクトペリオやドッグベストセメント、あるいは、3Mix-MP®療法といった、いわゆる新歯科治療です。特にドッグベストセメントは、削らず、抜かず、痛くなくと三拍子そろっていて、有効な治療と言えるでしょう。しかし、それだけに頼るのにもまた限界があります。お話ししましたように、虫歯菌や歯周病菌を完全になくすことは出来ず、一定程度は必ず元に戻っていくことになります。だからこそ、歯の治療と平行し、日常の生活習慣の改善と栄養指導、分子栄養学に基ずく面もしっかり管理していく根本治療が求められるということになるのです。
これから受診される患者さんへ
私たちの最大の使命は、一生自分の歯で食べれる、口腔機能の維持と虫歯や歯周病を減らしていくこと。第一に考えなければいけないのはそこですが、お口が全身につながっていることを考えれば、“それだけやっていればいい”というわけにはいきません。そもそも、「噛む」とはどういうことか。医科歯科連携してお口の機能と全身の健康とのつながりを考えていく姿勢が、これからの歯科医療には求められるのだと思っています。
日本にだけ虫歯や歯周病が、あるいは糖尿病が蔓延しているのはなぜかと考えれば、おのずと答えは「糖質の過剰摂取」に行き着きます。すべては糖質のコントロールから始まる。是非、私たちと一緒に、身体の中からお口のことを考えていきましょう。
※上記記事は2017年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
野田 隆二 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:ヨット、ゴルフ
- 好きな本:分子栄養学
- 好きな映画:アクション映画
- 座右の銘:「知らない事を恥とせず 禮を尽して教えを乞い 自分に封して厳しく 人に封しては優しく 事を処するに責任ある 決断を下し心身共に 健康であり 己を知る人物でありたい」
- 好きな音楽・好きなアーティスト:ビッグバンド・ジャズ
- 好きな場所・好きな観光地:海が見える場所
グラフで見る『野田 隆二 院長』のタイプ
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
エネルギッシュで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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