頬部蜂窩織炎(キョウブホウカシキエン)の原因
むし歯が進行して歯髄炎となり、歯髄壊疽(しずいえそ)をおこし、感染があご下部、頸部へと波及して急性の化膿性炎症をおこしたもの。頬部蜂窩織炎(キョウブホウカシキエン)の症状
ほお全体が腫れ、進行すると、口が開かない(開口障害)などの症状がみられる。頸部(=くび)から胸の中へ炎症が波及すれば、縦郭炎という状態となり、深刻な結果をもたらすこともある。頬部蜂窩織炎(キョウブホウカシキエン)の治療
抜歯後の感染などの場合、細菌の増殖を抑えるために抗菌薬の内服や点滴による治療をおこなう。膿瘍になれば皮膚を切除し、膿みを排出する必要がある。- 受診科目
- 歯科
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歯科医師から聞いた
頬部蜂窩織炎の対処(治療)方法
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進行すると命に関わる事態にも
蜂窩織炎は蜂巣炎とも呼ばれます。むし歯が進行し、神経にまで達すると痛みや腫れといった症状が出てきますが、中には自覚できる症状がない人もいます。症状が出ない人はどうなっているかというと、膿がたまり続けるのです。お顔の中には、隙(げき)、つまり隙間があります。その隙に膿がたまり続けていき、何かの拍子に大きく腫れ、激烈な痛みが生じます。その1つが、頬部蜂窩織炎です。
対応としては抜歯等、原因を取り除くことがまずあげられ、その前に膿を出してあげたり、抗生剤等を点滴によって投与する処置が行われます。重要なのは、むし歯を放置しない、ということです。たとえ症状がなくとも、定期的に検診を受けることによって隠れた病気の発見につながり、大きな疾患を防ぐことにつながります。「隙」は隙間ですから、重力に従い、膿は次第に下へ下へと落ちていくことになります。それが首を越えて胸にまで及んでしまうと命に関わることもありますので、気になることがあったら歯医者さんに行かれたほうがいいでしょう。