慢性硬膜下血腫(マンセイコウマクカケッシュ)の原因
脳を包んでいる3種の膜のうち、硬膜とくも膜の間で出血がおこり、血腫ができるもの。原因は外傷によるものが多いが、原因不明の場合もある。一般に60~80歳代で大量に飲酒をする人に多いといわれる。慢性硬膜下血腫(マンセイコウマクカケッシュ)の症状
頭部打撲、あるいは薬剤投与から3週間から数ヶ月して症状が現われる。外傷を忘れたころに手足のまひ、物忘れ、性格の変化、吐き気や嘔吐などの症状を示す。慢性硬膜下血腫(マンセイコウマクカケッシュ)の治療
頭に小さな穴をあけ、結集を吸引して洗い流す外科的治療がおこなわれる。最近では、漢方の有効性も報告されている。- 受診科目
- 脳神経外科
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医師から聞いた
慢性硬膜下血腫の対処(治療)方法
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頭を強く打った後、1、2ヶ月のちの変化に注意
転倒して頭を打った高齢者の方がいらしたとしましょう。その時は症状もなく、念のためにCTを撮っても病変は見られません。ところが、そこから1、2ヶ月経つと、急に麻痺が出たり、歩くのに支障が生じたり、認知症のような症状が見られるようになります。これが慢性硬膜下血腫です。なぜこうした現象が起きるのでしょうか。実は転倒をきっかけに脳を包んでいる硬膜の細い血管から少しずつ出血し、それが脳の周りに少しずつたまっていくのです。お風呂をイメージしてみてください。水道の栓を閉め忘れ、ぽたんぽたんと落ちている水が一晩経つといっぱいになってしまう。それと同様で、特にご高齢の方は脳が萎縮してしまっていますから、血がたまるスペースが脳の周りにあるのです。これらは、CTを行うとすぐに診断できます。
治療としては、局所麻酔で頭蓋骨に穴を開け、中の血を吸い取っていくことになります。治る認知症とも言われますが、高齢化社会が進むにつれ、増えてきている傾向があります。