眼精疲労(ガンセイヒロウ)の原因
目の使いすぎ(VDT症候群など)、目そのものの問題(近視、遠視、乱視、角膜炎、ドライアイなど)、全身疾患の影響、ストレスなど精神的な問題によっておこる。眼精疲労(ガンセイヒロウ)の症状
目のかすみ、疲れ目、目の痛み、充血、頭痛、肩こりなどがおこる。長時間目を酷使することによっておきる。眼精疲労(ガンセイヒロウ)の治療
原因を突き止めてその治療をおこなう。目の使いすぎに気をつけ、休めることが大切。- 受診科目
- 眼科
この病気について1人の医師の見解があります。
医師から聞いた
眼精疲労の対処(治療)方法
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「20-20-20」ルール
目の芯が疲れた感じがする。眼精疲労の代表的な症状ですが、その要因はいくつかに分かれます。まず1つが、筋肉の使いすぎです。人の目の中の筋肉は、遠くを見る時はリラックスしているのですが、近くを見る時は筋肉を使ってピントを合わせるということをしなくてはなりません。一説には、人の目の筋肉の構造は、太古の昔から変わっていないと言われています。その昔は遠くの獲物を見ることが主で、近くを見るのはご飯を食べたり、子どもの世話をする時くらいだったでしょう。それなら何も問題はなかったのでしょうが、現在は仕事も連絡も何もかもコンピューターを見て行うようになっていますし、空き時間もスマホを見たりと、目の筋肉が極度に使われている状態です。筋肉は使えば使うほど疲労物質が溜まっていきますから、足がつってしまうように、目も疲れてしまうわけです。
眼精疲労の要因のもう1つが、まばたきです。遠くを見る時、人間は1分間に14、5回まばたきをすると言われています。それが見ることに集中してしまうと、例えば読書だと4、5回になり、携帯ゲームをしている子どもは3分間に1回もまばたきをしなかったという報告もあります。まばたきが減れば、水分が蒸発しやすくなり、乾燥してしまいますから、これも疲れ目の原因となります。あとは、「光」ですね。テレビでもスマホでも画面が光って見えるわけですが、その光の刺激が負荷となっているとも言われています。
眼精疲労の症状に対し、筋肉の緊張を抑える目薬などが用いられることになりますが、そもそもをいえば、自分の行動に対しての結果なわけですので、逆に言えばコントロールが可能ということになります。「20-20-20ルール」というアメリカで提唱された概念があります。20分間に20秒だけ、20フィート先(6メートル)を見ることで目を休ませることを目的としたものです。遠くを見ることによって、筋肉の弛緩を促すわけですね。もちろん、遠くを見ようにも状況的に見れない場合はあります。その場合は、20秒間、目を閉じて目を休ませることでも一定の効果が期待できます。