バセドウ病(バセドウビョウ)の原因
血液中に甲状腺刺激物質ができ、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されて起こる病気。からだは外部から侵入した非自己の物質に対して抗体という物質をつくって対抗するが、バセドウ病になると甲状腺ホルモンの受容体に結合する抗体がつくられ、甲状腺を刺激するようになってしまう。バセドウ病(バセドウビョウ)の症状
甲状腺ホルモンの分泌量が過剰になる病気の総称を甲状腺機能亢進症と呼び、このうち最も頻度の高いのがバセドウ病。甲状腺が腫れて大きくなり、眼球の突出、動悸・息切れ、ほてり、手足のふるえ、脱力感などが現われる。食欲が増進するにもかかわらず食べてもやせる、イライラする、口が乾く、なども特徴。バセドウ病(バセドウビョウ)の治療
根本的な治療法はない。甲状腺ホルモンの合成を抑える抗甲状腺剤を使用したり、甲状腺を破壊する放射性ヨードの内服や、甲状腺を部分的に切除し、ホルモン分泌を抑える手術療法がおこなわれる。- 受診科目
- 内分泌内科
- 代謝内科
- 内科
この病気について2人の医師の見解があります。
医師から聞いた
バセドウ病の対処(治療)方法
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食べているのに痩せていく……もしかしたらバセドウ病かも!?
バセドウ病は、遺伝的な背景を踏まえて発症する自己免疫疾患です。体内にTSH受容体に対する抗体がつくられ、甲状腺ホルモンの生産が過剰になるためにさまざまな症状を引き起こします。主な症状としては動悸、発汗、下痢などのほか、食欲増進に反して体重減少がみられるのもバセドウ病の特徴です。しかし高齢患者さんの中にはこれらの症状が現れないケースもあるため注意が必要です。
治療では抗甲状腺薬などを使用することが一般的で、薬物療法による効果がみられない場合には手術やアイソトープ治療が検討されることもあります。バセドウ病は妊娠可能な年齢の女性に多くみられる病気ですが、妊娠している女性には使用できないお薬もあります。受診の際は妊娠の有無や妊娠を希望するかどうかなども含めて医師にご相談いただくとよいでしょう。