尿崩症(ニョウホウショウ)の原因
腎臓に作用し、体内の水分が失われないようにする働きのある抗利尿ホルモン(ADH)が、脳腫瘍や頭部の外傷によって下垂体後葉に障害が生じ、その分泌量が減るもの(中枢性尿崩症)。ほかに遺伝性のものや、ADHの分泌は正常であっても腎臓に異常があるためにおこる腎性尿崩症がある。尿崩症(ニョウホウショウ)の症状
のどの渇き、皮膚や粘膜の乾燥、多尿、多飲、全身の倦怠感などがみられる。1日に10ℓ以上の尿量におよぶ。尿崩症(ニョウホウショウ)の治療
中枢性尿崩症では、不足しているADHを補う目的でデスモプレシンを鼻から吸入する。腎性尿崩症の場合、尿量を減らす目的で薬物療法がおこなわれるが、完全なコントロールは難しいため、原因となる疾患の治療を並行しておこなう。- 受診科目
- 内分泌内科
- 代謝内科
- 内科
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