潰瘍性大腸炎(カイヨウセイダイチョウエン)の原因
大腸の表層粘膜がただれ(びらん)、潰瘍ができるもの。びらんや潰瘍は腸管全体にわたり、その部位により、全大腸炎型、左側大腸炎型、直腸炎型にわけられる。感染、アレルギー、自律神経失調、血管炎、食生活などに原因があるとみられているが、明らかにはなっていない。潰瘍性大腸炎(カイヨウセイダイチョウエン)の症状
血便、腹痛などが生じ、排便が頻回になる。進行すると発熱、貧血、頻脈などの症状をともなうようになる。潰瘍性大腸炎(カイヨウセイダイチョウエン)の治療
消化がよく、栄養価の高い食事を摂るようにし、刺激物は避ける。症状によってさまざまな薬物療法がおこなわれるが、内科的治療で改善がみられない場合、穿孔や大出血がおこった時、癌を合併したときなどに大腸の切除手術がおこなわれる。- 受診科目
- 消化器内科
- 内視鏡内科
この病気について3人の医師の見解があります。
医師から聞いた
潰瘍性大腸炎の対処(治療)方法
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難病である潰瘍性大腸炎は適切な治療を受けることが大切
潰瘍性大腸炎は難病であり、原因は不明の病気です。遺伝的な素因、腸内細菌、脂肪の摂り過ぎや食事の偏り、ストレスが影響していると考えられています。症状が発症しやすい20~30代を中心として、全年齢で発症する可能性があります。
症状は、しつこい下痢や血便です。症状に慣れてしまうと、受診しない方が多いことが特徴的です。治療法は、メサラジン(ペンタサ、アサコール、リアルダ)といった飲み薬を使用し、8~9割ほどの効果があります。潰瘍性大腸炎の病態は直腸からS状結腸にあるため、注腸や座薬で治療することも可能です。難病であり病気を予防することは難しいですが、もし病気になった場合は、食事や生活に気をつけること、薬を飲むことが大切です。まずは脂分の多い食事は控えるなど、意識していきましょう。