内痔核[いぼ痔](ナイジカク)の原因
直腸下部や肛門にある網目状の静脈にうっ血がおこり、腫れ上がった状態。便秘や下痢、立ったまま座ったままの姿勢が長時間続いたり、飲酒や妊娠などもうっ血を招く原因となる。内痔核[いぼ痔](ナイジカク)の症状
肛門付近に生じる腫瘤を痔核といい、そのうち肛門の内側、直腸下部にできた痔核を内痔核と呼ぶ。排便時の出血や痛みをともなう。内痔核[いぼ痔](ナイジカク)の治療
痔核が小さいうちは、座薬や軟膏などの薬物療法で痛みや腫れを抑える。病状が重くなるにつれ、ゴム輪結紮療法や硬化療法、結紮切除法などがおこなわれる。- 受診科目
- 肛門科
この病気について3人の医師の見解があります。
医師から聞いた
内痔核[いぼ痔]の対処(治療)方法
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症状の改善・予防のカギは便秘の解消。バランスのよい食事や適度な運動を心がけて
肛門には蛇口のゴムパッキンの役割を担う「肛門クッション」と呼ばれる部分があります。内痔核はこの肛門クッションが肥大化したものをいいますが、初期ではこれといった痛みもなく見過ごされているケースが少なくありません。
肛門クッションが腫れていぼのようになったものを「痔核」といい、これが肛門の内部にできることを「内痔核」といいます。出血を伴う場合は塗り薬によって症状をコントロールできますが、内痔核が肛門から脱出しているときはジオン注(痔核硬化療法)が有効です。ジオン注は患部に薬剤を注入することによって血流を止め、痔核を固定してしまう方法で、再発率は10%程度とされています。
内痔核は排便時のいきみが主な原因ですから、症状の改善や予防には排便コントロールが重要になります。バランスのよい食事をとり、適度な運動を心がけ、お風呂はシャワーで済ませるよりもゆっくりお湯舟につかっていただくとよいですね。また慢性的な便秘に悩まされている方では、下剤などを適切に使用することも大事です。