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てんかん(テンカン)の原因

大脳の神経細胞の過剰な電気的興奮によって起こるもの。遺伝性のてんかんはまれで、その多くは原因がわからない特発性のてんかん。妊娠出産時のトラブル、頭部の腫瘍や外傷、脳血管障害、炎症、代謝異常などが関係する場合もあるが、原因不明のものが多い。

てんかん(テンカン)の症状

突発性の発作で意識を失う。手足のけいれん、ひきつけの症状をともなう。

てんかん(テンカン)の治療

脳波検査などで明らかなてんかん発作と診断されれば、抗てんかん薬による薬物治療がおこなわれる。薬物療法によって7割~8割は発作が軽減し、症状が改善するといわれている。
受診科目
脳神経外科
脳神経内科
小児科

この病気について2人の医師の見解があります。

医師から聞いた
てんかんの対処(治療)方法

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発作が起きた時に動画を撮影してもらうことがキーに

「てんかん」とは、てんかん発作を起こす脳の病気です。犬にも猫にも見られるもので、神経の病気では最も多い症例と言えます。発作の特徴は、その子その子で異なります。全身がけいれんするような子もいれば、口を“くちゃくちゃ”してよだれを垂らす子や、手足がピクピクと動くようなケースもあり、タイプは様々です。発作があった場合、当院ではまず動画の撮影をお願いしています。スマートフォンが普及する以前は、飼い主さんが見た行動を言葉でお伝えしていただいていたのですが、一目でわかる動画は診断の大きな助けとなります。低血糖や中毒など、脳以外の病気が原因でてんかん発作に似た症状を起こすものもあります。それらの可能性を考慮しつつ、段階的に検査をおこない、病気を確定していくことになります。てんかんであることがわかると、抗てんかん薬というお薬を飲んでいただくことになります。しっかりと効果が認められる適切な量から始めていき、多くの場合、3ヶ月に1回以下の発作で収まってくれれば、それを維持してくことになります。発作の回数やその程度を一定の水準で抑えることができれば、てんかんのある子も一般的な子と寿命に大きな変化はないと言われています。治療はそのラインを目指していくことになり、ケースによってはお薬の種類や量を増やして対応し、また最近では大学病院などではてんかんに対する外科手術も行われるようになってきました。

溝口 俊太 院長
はとがや動物病院
溝口 俊太 院長
川口市/坂下町/鳩ヶ谷駅
●犬 ●猫

発作は必ずしも全身けいれんではない、早期診断と適切な治療で多くの患者さんが発作をコントロール可能

てんかんは脳の神経細胞が異常に興奮することで起こる慢性的な疾患で、年齢を問わず発症する可能性があります。多くの方が「全身がけいれんする病気」と思われがちですが、実際の発作症状は多様で、ぼーっとする、手足の一部がピクピクする、急に動きが止まる、といった軽微なものから、全身けいれんまで様々です。特に小児では、数秒間動きが止まる「欠神発作」や、急に頭を下げる「点頭てんかん」なども見られ、見逃されやすいことがあります。
てんかんの原因は、生まれつきの脳の構造異常、出生時の酸素不足、頭部外傷、脳炎、脳腫瘍など様々ですが、約6割は原因不明の「特発性てんかん」です。遺伝的要因もありますが、必ずしも遺伝するわけではありません。
治療の中心は抗てんかん薬による薬物療法で、現在は副作用が少なく効果的な新しい薬剤も多数登場しています。適切な薬物治療により、約7割の患者さんで発作のコントロールが可能です。薬物治療で効果が不十分な場合は、外科手術やケトン食療法なども選択肢となります。
最近のトピックとしては、新しい抗てんかん薬の開発が進んでおり、従来治療困難とされていた難治性てんかんに対する治療の選択肢も広がっています。また、てんかんモニタリングや脳波検査技術の向上により、より正確な診断と個別化された治療が可能になってきました。しかし、依然として社会的な理解不足や偏見が残っているのも事実で、正しい知識の普及が重要な課題となっています。適切な治療を受けていれば、学校生活や将来の就労にも大きな支障はありませんが、周囲の理解と配慮が欠かせません。早期診断・早期治療により、お子さんの健やかな成長発達を支援することが可能です。発作を疑う症状があれば、まずは医師にご相談ください。

伊藤 正範 院長
ハリーこどもクリニック
伊藤 正範 院長
横浜市都筑区/中川/中川駅
●小児科
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