熱性けいれん(ネツセイケイレン)の原因
発熱がある時におこるひきつけ。ほとんどの場合、発作は2、3分でおさまる。生後6カ月〜5歳くらいまでに見られることが多く、日本では10人に1人が経験すると言われており、まれな疾患ではない。一回で終わることが大半だが、複数回起こることもある。熱性けいれん(ネツセイケイレン)の症状
完全には解明されておらず、遺伝子異常が原因の1つといわれている。熱性けいれん(ネツセイケイレン)の治療
発作が5分以上続く場合は、けいれんを止めるための薬剤の使用が必要になることもあり、救急車等を検討することが適当。5分以内にけいれんがおさまるのであれば、治療の必要は特にないとされる。- 受診科目
- 小児科
この病気について1人の医師の見解があります。
医師から聞いた
熱性けいれんの対処(治療)方法
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5分以上続くけいれんは、緊急の対処が必要
発熱時に起こるけいれんのほとんどは「熱性けいれん」と呼ばれるものです。
熱性けいれんには単純型と複雑型があります。単純型の場合、5分以内にけいれんはおさまり、命に関わることも後遺症が残ることもなく、落ち着いてから医療機関を受診されるとよいでしょう。複雑型の場合、15分以上けいれんが続き、⼊院や検査が必要になることがあります。
5分以上けいれんが続く場合は、複雑型の可能性を考慮しなければなりません。例えばですが、おうちで5分経っているとして、そこから病院に⾏き、診察を受ける頃にもまだけいれんが続いていてるとしたら、⼊院が必要になることも⼗分考えられます。これらのことから、けいれんが5分以上続く場合には、早急に医療機関を受診するようにしていただきたいです。
また、熱性けいれんは複雑型であっても命に関わることは基本的にない病気ですが、けいれんの最中は意識がなくなってしまうので、それに伴う事故のほうがけいれんそのものよりも危険です。転倒による怪我や、お風呂やプールでけいれんを起こして溺れてしまう場合などです。けいれんを起こしてしまった場合には、まず安全の確保を第⼀に対応していただきたいです。
熱性けいれんは、有病率でいえば、3〜9%ほどあり、決してまれな病気というわけではありません。ただし年齢が上がるにつれて起こりにくくなり、8歳くらいになるとほとんど⾒られなくなります。