やけど(ヤケド)の原因
熱による障害。損傷した度合いにより、Ⅰ度、Ⅱ度、Ⅲ度と3段階に区別される。やけど(ヤケド)の症状
熱いものに接触した結果、患部が赤くなったり水疱ができてしまうもの。やけど(ヤケド)の治療
患部を冷やすことが第一。やけどの範囲が広いためにショック状態を起こした場合、頭を低くして脚を高く保ち、安静にして水分補給をしながら病院に運ぶ。Ⅱ度以上のもには、抗菌薬を使用する。- 受診科目
- 外科
- 皮膚科
- 形成外科
この病気について1人の医師の見解があります。
医師から聞いた
やけどの対処(治療)方法
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手近にあるもので、とにかくいち早く冷やすことが大切
やけどは、大きくI度、II度、III度と区別され、さらにII度は浅いものと深いものとに分かれます。I度とII度の浅いものについては、皮膚の最も浅い表皮から真皮の浅い部分にのみダメージがあるもので、表面的に赤くなったり、水疱ができたりする程度のものとなります。実は、このII度の浅いものが最も強い痛みが生じます。ダメージがより深く、真皮の深いところの層まで達してしまうと、痛みを感じるセンサーまでがダメージを受け、逆に痛みを感じにくくなってしまいます。ですから、痛みがあるのは、不幸中の幸いと申しますか、悪くないサインと受け取ることもできるでしょう。I度とII度の浅いものであれば、塗り薬で治るものがほとんどですが、それ以上となると傷んだ皮膚組織を取り除いたり、場合によっては他の部分の皮膚を移植する植皮と呼ばれる治療が必要となることもあります。
やけどを負ってしまった場合、最も重要なのが、とにかくいち早く冷やすことです。流水でも氷水でも、近くにある手段で素早く冷やすことでやけどの進達を抑えることができます。また気をつけていただきたいのが、関節の内側のやけどです。小さなお子さんでよくあるのですが、炊飯器の湯気が出るところに触ってしまい、手の内側にやけどを負ってしまうことがあります(炊飯器熱傷)。関節部分にやけどを負うと、治る過程で傷が縮まっていき、最終的にしっかり十分に開かない(関節拘縮)ということになりかねませんので注意が必要です。もう1つ、意外と皆さんがご存知ないのが、やけどは感染を伴いやすいということです。やけどを負って一週間くらいまでは感染が起こりやすい時期ですので、適切な処置を受け、丁寧に観察していくことが大切です。