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医師から聞いた
アクロコルドンの対処(治療)方法

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自分で無理に取ろうとすると、感染や炎症、出血のリスクが

アクロコルドンは、「スキンタッグ」や「軟性線維腫」とも呼ばれる、皮膚にできる良性の小さなできもの、いぼです。
肌色から褐色まで様々な色調で、直径数ミリ程度のドーム状や、根元が細い茎のようになった(有茎性)形をしています。首、脇の下、胸元、まぶたなど、皮膚の柔らかい部分や摩擦が多い場所にできやすいです。通常は痛みやかゆみはありませんが、衣類やアクセサリーとの摩擦によって痛みが生じたり、炎症を起こしたりすることがあります。正確な原因は完全には解明されていませんが、加齢や摩擦、遺伝的要因、肥満や糖尿病などの要因が関係していると考えられています。アクロコルドンは悪性腫瘍ではなく、放置しても健康上の問題はありません。ただし、見た目が気になる場合や、摩擦で痛みが生じる場合には除去を検討することがあります。
アクロコルドンの治療は、基本的に整容的な目的で行われます。ご自身で無理に取ろうとすると、感染や炎症、出血のリスクがあるため、必ず皮膚科を受診するようにしましょう。
当院での主な治療方法は ①液体窒素による冷凍凝固療法(保険診療)、②電気メスによる切除(自費診療)です。①液体窒素による冷凍凝固療法は-196℃の液体窒素を綿棒やピンセットに染み込ませて患部に当て、凍結させて細胞を壊死させます。保険適用となる一般的な治療法です。施術時に痛みを感じることがありますが、数日から1週間程度でかさぶたになって自然に剥がれ落ちます。複数回通院が必要な場合があります。治療後に炎症後色素沈着(シミ)が残ることがありますが、半年から1年で薄くなることが多いです。アクロコルドンの数が少ない場合に適しています。②電気メスによる切除は表面麻酔で疼痛を緩和し、電気メスで根本から切除する方法です。自費診療となりますが、1回で取り切ることができ通院回数も少なく、液体窒素に比べ色素沈着のリスクが少なく済みます。アクロコルドンの数が多い場合に適しています。
詳細、適応についてはご相談ください。

松本 千夏 院長
ちなつスキンクリニック
松本 千夏 院長
世田谷区/経堂/経堂駅
●皮膚科 ●小児皮膚科 ●美容皮膚科 ●アレルギー科
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