血栓性静脈炎の原因・症状とは?
血栓性静脈炎(ケッセンセイジョウミャクエン)の原因
静脈の壁に炎症や損傷が障子、血栓ができて血管をふさいでしまうもの。繰り返しの注射や、カテーテルを静脈内に長期間留置することでおこる。ペーチェット病やバージャー病、悪性腫瘍、膠原病や静脈瘤が原因になることもある。
血栓性静脈炎(ケッセンセイジョウミャクエン)の症状
皮膚近くの静脈に沿って痛みが生じ、赤い腫れをともなう。足全体に痛みがおこることも。
血栓性静脈炎(ケッセンセイジョウミャクエン)の治療
患部に湿布を貼り、安静を保てば自然に腫れや痛みは治まる。
【受診科目】
- 血液内科
- 心臓血管外科
※2人の医師がこの病気について述べています
医師に聞いた
血栓性静脈炎の原因・症状・治療方法
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放置せずに相談を。血栓性静脈炎はむくみの解消が重要
血栓性静脈炎とは、静脈(特に下肢)内に血栓(血液が固まって形成される塊)が形成されて血管が詰まり、血管や周囲の組織に炎症が起きる状態をいいます。むくみも原因となります。
診断は、静脈のどこが詰まっているのかを診断すること。
治療は、抗血栓薬の内服や状態により抗生剤を使用します。
ポイントは、むくみの状態を正しく知ること。原因疾患のない浮腫の場合は運動や食生活の改善を積極的に行ないます。
みしゅくクリニック
林 一郎 院長
- 世田谷区/三宿/池尻大橋駅
- 内科 ●外科 ●循環器内科 ●心臓血管外科
どこまでの血栓症なのか、その見極めが大切
血栓性静脈炎は、足などの表面の静脈に起きる血栓症です。血管内の血液の流れが滞ってくると(うっ滞)、怪我や、皮膚の炎症など、何かの拍子にうっ滞している血液が固まりやすくなり、皮膚表面に近い部分の血管内に血栓症が起きやすくなります。血栓症が起きると、表面が赤く腫れ上がって痛みを伴うようになります。
血栓性静脈炎は、下肢静脈瘤の診察をしているとよく遭遇する疾患です。下肢静脈瘤は、足の血管に逆流が起き、血液のうっ滞が起こるものですが、同時に血栓性静脈炎を併発しやすい傾向があります。足が赤く腫れ上がり、熱を伴って痛みがある病気には、様々なものが想定されます。皮膚表面に近いところに起こるのが血栓性静脈炎ですが、より深部、筋肉の中の血管に血栓症が起こるものに深部静脈血栓症があり、菌が関係している蜂窩織炎(ほうかしきえん)の可能性もあります。どこまでの血栓症なのか、あるいは皮膚の炎症だけであるのか、その見極めが大切です。皮膚の炎症だけと思い、抗生物質の投与を続けていても改善ははかれませんので、足に上記したような症状が起こった場合、超音波検査等でしっかり診断することが求められます。
しらと内科外科クリニック三郷
しらと ひろゆき 院長
- 三郷市/三郷/三郷駅
- 内科 ●外科 ●消化器内科 ●老年内科