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石田 隆雄 院長

TAKAO ISHIDA

患者様が住み慣れた我が家・施設で楽しく最期まで過ごせるよう在宅医療に尽力。

大学卒業後、複数の医療機関で経験を積んだのち、六町駅近くに叔父が開業していた久光クリニックに勤務。平成26年4月より院長を務める。

石田 隆雄 院長

石田 隆雄 院長

久光クリニック

足立区/六町/六町駅

  • ●内科
  • ●消化器内科
  • ●呼吸器内科
  • ●循環器内科
  • ●訪問診療

自宅や介護施設で過ごせるよう在宅医療に尽力。

石田 隆雄 院長

子供がサッカー選手や野球選手に憧れるのと同じで、何になろうかなと考えた時に自分の中でイメージしやすい職業だった、ということですね。それも、お正月とか、たまに会う叔父(久光茂正 名誉院長)が医者だったからという理由で(笑)。私は普通のサラリーマン家庭に育ちました。ただ、父に聞いても、サラリーマンが何の仕事をしてるのかというのが正直わかりづらい。そこへゆくと医者という仕事はイメージがしやすいではないですか。病気やケガを治すというね。ですから、当初の動機として、何が何でも情熱にかられてこの職業を目指したというわけではないのです。 
内科・消化器内科・消化器内科(内視鏡)・循環器内科・呼吸器内科・訪問診療の『久光クリニック』は平成12年(2000年)に、つくばエクスプレス六町駅から徒歩圏内のこの場所で、私の叔父が開設したクリニックです。患者さんが住み慣れた我が家・施設で楽しく過ごせるよう、最新医学を取り入れながら、その方1人ひとりのご要望に合わせた医療を提供出来ますよう努めていきます。

在宅で穏やかに最期を迎えることができるように。

石田 隆雄 院長

在宅医療という方向にはっきりと目が向くようになったのは研修医時代にさかのぼります。研修医になって1番最初に担当になった患者さんが末期の胃がんを患った方でした。その方はちょうど私の母親と同じくらいの世代の人で、見舞いに訪れる息子さんが私よりちょっと上のお兄さんという感じだったのです。
「手を尽くす」という使命の元、上から言われるがまま治療をしようとするのですが、手術も効果のない状態では全てが後手後手に回るという状態でした。結果、その方は最後まで苦しみながら亡くなっていったわけですけども、そこに携わった私は、「もう少し違う亡くなり方があったのではないか…」と思うようになっていたのです。後悔、ですよね。その時の引っかかりが、今の私を形作ってきてるのではないかと思っています。
これからのかかりつけ医は、穏やかに最期を看取ってあげるということが最も重要な仕事になってくるのではないかと考えています。ご家族を始め、普段から見ている人達のもと、普段の生活の中で極力ご本人が苦しまぬよう、最期を看取っていくことに力を傾けていきたいと考えています。

これからの地域医療には、医科と歯科の連携が不可欠。

石田 隆雄 院長

外来にお越しくださる方の中に慢性期疾患を抱えたご高齢の方々も沢山います。個人差はあるものの、徐々に認知症の徴候が認められつつある方や、歩行が困難になってきている方もいます。その人達もいずれは自力でクリニックに来ることが困難になってしまう。その段階においてスムーズに外来から在宅へと移行していく仕組みを構築するべきです。当クリニックでは、地域のかかりつけ医として、病院・クリニック・訪問看護ステーション・ケアマネジャー・ホームヘルパー等との連携を重視し、チームの一員として在宅医療をおこなっていきます。
そのチーム医療という部分では、今後は医科と歯科の連携が不可欠になってくるものと思われます。内科的な対応は普段私たちがおこなえるものの、例えば、「こういうものならば食べられる」といった嚥下機能の評価や適切な嚥下リハビリなどに関しては専門家の判断を頼るべきであり、私たちはそれを『寺本内科・歯科クリニック』の寺本浩平先生にお願いしています。
全体的なことを言えば、まだまだ医科と歯科の連携は不充分と言えるでしょう。科の垣根をとりはらい、その患者さんに携わる全ての人間が同じ認識の中で関わっていくことが重要になると私は考えています。

ご本人の意思と家族のご意向を尊重し、最善の方法を実現したい。

お家なのか施設なのか、独居なのか家族なのかによっても変わってきますが、つまるところ、ご本人がどうしたいか、という部分なのだと思います。「病気になっても病院には送ってくれるな」という方ももちろんいらっしゃるわけで、なるべくご本人の意思を尊重することと、それからご家族の意向を汲んでいくということになります。
我々の仕事は患者さんを診るわけですけども、それだけに終始するわけにはいきません。そこに関わっている人達、ケアマネジャーさんやご家族と連携して事に当たるわけであり、周囲の方に過度な負担が掛からないようバランスを考慮する必要があります。例えばですけども、本人の認知機能を高めることを重視した結果、ご家族への負担が増すということもあるのです。その現場において関わっているドクターがみんなにとって最善の方法に行き着けるよう考えていかなくてはなりませんね。

不思議なものですが、亡くなってお見送りをする際、周りの方に笑顔が見られることがあります。もちろん悲しいんだけども、本人も最後苦しまなかったし、出来るだけのことをやれたと振り返ることが出来る。笑顔は1つの達成感の象徴なのだと感じます。最後を迎えるまので1つひとつの関わりが心の整理へとつながり、“悔い”というものをどこかに運びさってくれます。「幸せな最期でしたね…」と皆さんと振り返られるよう、私たちも出来ることを為していければと考えています。

これから受診される患者さんへ。

ある程度の年齢に達すれば、自分がどういう終末期を迎えたいかということをご家族とご相談なさってください。それは認知症になる前に考えなければならないことであり、その時を迎えて周囲が後悔しないために、今、やらなければならないことだと私は考えます。病気のことだけではなく、少し先のことを相談するために私たちをご利用いただければと思っています。

※上記記事は2014.8に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

石田 隆雄 院長 MEMO

  • 出身地:大阪府
  • 趣味:金魚の飼育
  • 好きな本:オールジャンル
  • 好きな映画:北野武監督作品
  • 座右の銘もしくは好きな言葉:?
  • 好きなアーティスト:やしきたかじん
  • 好きな場所:海

グラフで見る『石田 隆雄 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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