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佐々木 有 院長

YU SASAKI

患者さんが気軽に相談でき、親しみやすく、通いたくなるクリニックを目指して

東海大学医学部卒業。順天堂大学医学部腎臓内科に入局。同大学医学部附属練馬病院・病棟医長等を経て、2023年11月1日に『あきつ内科・透析クリニック』を開院(西武池袋線「秋津駅」より徒歩3分、JR武蔵野線「新秋津駅」より徒歩8分)。総合内科専門医、腎臓専門医、透析専門医。

佐々木 有 院長

佐々木 有 院長

あきつ内科・透析クリニック

  • ●内科
  • ●腎臓内科
  • ●人工透析内科

腎臓という特別な臓器に魅せられて

佐々木 有 院長

東海大学卒業後は研修医を経て、順天堂大学医学部腎臓内科に籍を置きました。初めは、小児科医になるつもりだったんです。大学生の時に塾講師をしていて、そこで出会った子ども達の予想できない面白さに惹かれたんですね。順天堂を選んだのも、小児科で有名だったからでした。それがなぜ腎臓内科になったかというと、医師であった父が内科医だったことも影響していると思いますが、研修で最も興味を惹かれたのが、内科、それも腎臓だったんですね。腎臓内科は、全身を診れるところです。腎臓だけが悪く、腎臓を救えばなんとかなる病気は限られていて、多くは糖尿病や高血圧など、生活習慣病に由来します。また、透析の患者さんは様々な疾患を併発していることが多いのですが、患者さんがまず相談するのが、回診で回る私たちになります。全身を広く知っておかなければ対処できないものですから、必然的に全身を診ることになるわけです。それから、腎臓という臓器が特殊なのは、もし機能が失われてしまっても透析という手段があることです。他の臓器で深刻なダメージが起こると、命に関わることがほとんどです。でも、腎臓は違う。患者さんを励まし、別の人生を考えていきましょうと提案できるのは、他の科にない魅力だと思います。

2023年11月に『あきつ内科・透析クリニック』は開院いたしました。透析の患者さんの多くは、送迎車でクリニックを行き来することになります。施設によりけりですが、1人に1台、というわけにはいかないものですから、何人かの方と乗り合いをすることになります。そうなると回り道をすることになり、場合によっては透析が終わってお家に帰るまで1時間くらいかかってしまうケースも少なくないのです。1週間に3回の透析を続けていくためには、移動の時間も少ない方が良いのは言うまでもありません。秋津駅周辺には透析の施設がないことを知り、ここでクリニックを開業することを決めました。透析室は全ベッドをプライバシーに配慮した個室・半個室としており、ベッド間には仕切りを設置していますので、人の目を気にせずくつろいで治療を受けられるようになっています。長く続く透析だからこそ、少しでも負担を軽くし、人生を楽しんでいただければと思います。

ちょっとしたお悩みもお気軽にご相談を

佐々木 有 院長

風邪や発熱、それから、高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病。来院される患者さんはこの2つに大別されます。これに加わるのが、ちょっとした身体の不調です。そんなに悪い感じはしないけども少し胸苦しい、ちょっとデキモノができた、といったようなお悩みですね。
先ほどもお話ししましたけども、透析の患者さんのファーストタッチは回診する腎臓内科の医師が担当します。お悩みを伺い、私たちで対処できるものは私たちが、より専門的な検査や治療が必要なら専門の先生にご紹介する。特別なことではなく、日常業務として勤務医時代はおこなってきました。どこの科に行っていいかわからない。そんな時は気軽にご相談ください。

患者さんの本当に求めているものを常に考えながら

佐々木 有 院長

診察の際は、患者さんが本当は何を求めているか、ということを重視しています。高血圧の患者さんを例にしますと、人により、血圧のお薬にこだわりを持っておられることがあります。患者さんそれぞれに思うところがあって、例えば、朝高くても平気だけど夜低いのはイヤ、といったようなこだわりです。そのこだわりが医療的に正しいかどうかを吟味し、それほど影響がないならば、患者さんの思いを優先することになります。医学的に正しいからと患者さんに押し付け、結果、患者さんが医療機関を遠ざかるようになると、患者さんに不利益を生むことになります。患者さんが本当に求めてることを感じ取り、医学的な見地と照らし合わせ、双方が納得できる地点を模索していくことが大切です。これは大学病院では難しいことでした。病院には重い病気の方がたくさん集まってきますし、待ち時間の問題もありました。仕方がないことですけども、病院では患者さんというより、病気を診ることに主眼を置かざるを得ないことが多く、葛藤することもありました。そんな中、病気ではなく、より患者さんと向き合える場所を求めて、開業を決意しました。これからは一人ひとりの声に丁寧に耳を傾けて、真摯に向き合っていきたいと思っています。

内科全体を診る意識で、地域の方々の健康を支えていきたい

腎臓の異変は、血尿やタンパク尿など、おしっこの異常から判明することが多いのです。そこを拾い上げ、それ以上悪くならないように食い止めていければと考えています。残念ながら透析になってしまった方も、遠いところまで行かずとも当院でそのまま治療を受けていただけますし、腎臓については徹頭徹尾、最初から最後まで診させていただきます。

繰り返しますが、腎臓を診ているだけでは腎臓も良くすることができません。だからこそ、普段から身体全体を診るよう心がけています。ついこの間のことですけども、体のだるさを訴えてこられた患者さんがおられました。採血をしてみたところ、低カリウム血症であることがわかったのです。腎臓だけを診る意識では気づけなかったかもしれません。専門とする腎臓についてはあらゆる面をカバーしつつ、内科全体を診る意識で、地域の方々の健康を底上げしていくことに貢献していければと考えています。

これから受診される患者さんへ

健康で長生きするために、理想は理想として、1人ひとりの方が現実的に持続可能な治療を一緒に考えていければと思っています。私は大学病院で16年に渡り、内科医として診療に携わってきました。きちんとした実務を続けてきた経験と知識を地域のみなさんに還元してまいります。お身体のことで何かご心配なことがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2024年5月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

佐々木 有 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味:読書、映画鑑賞、散歩
  • 好きな本:『新世界より』
  • 好きな映画:『スター・ウォーズ』『インターステラー』
  • 好きなアーティスト:アデル
  • 好きな場所:自宅
  • 好きな言葉:「たくさん持ってる人が豊かなのではなくて たくさん与える人が豊かなのだ」

佐々木 有 院長から聞いた
『慢性硬膜下血腫』

頭を強く打った後、1、2ヶ月のちの変化に注意

転倒して頭を打った高齢者の方がいらしたとしましょう。その時は症状もなく、念のためにCTを撮っても病変は見られません。ところが、そこから1、2ヶ月経つと、急に麻痺が出たり、歩くのに支障が生じたり、認知症のような症状が見られるようになります。これが慢性硬膜下血腫です。なぜこうした現象が起きるのでしょうか。実は転倒をきっかけに脳を包んでいる硬膜の細い血管から少しずつ出血し、それが脳の周りに少しずつたまっていくのです。お風呂をイメージしてみてください。水道の栓を閉め忘れ、ぽたんぽたんと落ちている水が一晩経つといっぱいになってしまう。それと同様で、特にご高齢の方は脳が萎縮してしまっていますから、血がたまるスペースが脳の周りにあるのです。これらは、CTを行うとすぐに診断できます。
治療としては、局所麻酔で頭蓋骨に穴を開け、中の血を吸い取っていくことになります。治る認知症とも言われますが、高齢化社会が進むにつれ、増えてきている傾向があります。

グラフで見る『佐々木 有 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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