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渡邉 良弘 院長

YOSHIHIRO WATANABE

受診に迷っている人に来てほしい。生きづらさに寄り添う心療内科・精神科クリニック。多摩センター駅徒歩1分

新潟大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院神経科で研修。東京・埼玉・新潟の病院で精神科を専門に経験を重ね、私立大学相談室や准教授を務める。2023年5月に『多摩やすらぎクリニック』を開院。精神科専門医・指導医、精神保健指定医、認定産業医取得。

渡邉 良弘 院長

渡邉 良弘 院長

多摩やすらぎクリニック

多摩市/落合/多摩センター駅

  • ●精神科
  • ●心療内科

人間への興味から医師の道へ。友人や先生との出会いにも恵まれる

渡邉 良弘 院長

人間に興味があって医師を志しました。高校の頃から理系分野では医学や人間に関心があって、英語の翻訳も好きだったので、それならば医者を目指すのがいいかなと思ったのです。さらに教員が多くいる家系で育ったため、人に教えたいという気持ちも自然とあったのでしょう。医学部入学後は『ブラックジャック』を読んで外科医を目指そうと思った時期もありましたが、だんだんと心療内科・精神科に興味を持ち始めました。大学5年生のときに読書家の友人(現在、弁護士そして都内で活躍中)が、私が哲学や心理学の本をたくさん読んでいることを知ってなのか、「東京へ出て精神科医になってはどうか」と勧めてくれたのです。その友人を尊敬し憧れていたこともあり、彼がある精神科医の影響を強く受けていると聞いて、東京に出たいことを当時の新潟大学精神科の先生に相談すると、その場ですぐに電話をかけていただき、東京大学医学部附属病院分院神経科を紹介していただけたので本当にラッキーだったなと思います。卒業後は精神科医として東京・埼玉・新潟で長年経験を積み、医療系大学准教授、大学学生相談、職場のメンタルヘルスをみる産業医などを経て、2023年5月に『多摩やすらぎクリニック』開院に至りました。

生きづらさに寄り添う

渡邉 良弘 院長

現代社会では、いろいろな社会状況から教育、職場でストレスを一人で抱え込む方が増え、不眠症や不安、うつになっている方もいらっしゃいます。人にうまく相談できないだけでなく、効率を求めて自分のスピードで速く仕事をしようとするあまり、人にあまり教えられず、自分で速く仕事をやってしまう人が増えています。さらに人に合わせることや皆に合わせることが以前よりも減り、個人個人が競争している状況なので、聞くに聞けない、相談できない、できなければ自分で勉強したいのにそんな時間はない、といった悩みを抱えている方がたくさんいらっしゃいます。その結果、一部の方は「うつ」や「不安」になります。「発達障害」でコミュニケーションに問題がある場合もあります。効率優先でスピードが求められる社会では、上手に休めず、一時的に疲れたり、落ち込んだり、体調不良で休みたくなる人もでてきます。そのような人たちのケアを担当します。皆さんが回復して現場に戻っていくのか、スローダウンしていくのかを一緒に話し合って、目立たぬように全力サポートをしています。
当クリニックのケアは、患者さんのお話しを傾聴する精神療法と、必要最小限のお薬を処方する薬物療法が中心です。強い不安で眠れない方もいるので、血圧や脈拍を測って、気が動転していないか、体の病気がないか確認しています。ストレスで体に症状がでることもありますが、身体の病気にも目を配ります。精神科医は聴くのが仕事だと思うので、患者さんの話が7割位を占める対話の中で重い病気を患っているご苦労、心理的なことなどをお伺いしています。診察時間は一人あたり30~40分くらいですが、時には60分を越えることも。また、”睡眠”はとても重要ですので、お酒の力を借りて寝るのか、一人でがんばってしまうのか、週末に寝だめをするのかなど、睡眠習慣についてもよくお伺いしています。

受診しようか迷っている方に来てほしい 

渡邉 良弘 院長

受診しようか迷っている方にぜひ来ていただきたいと思っています。ご本人だけでなく、奥さまなどご家族が来院されて相談することも可能です。会社を辞めたいといった一生に一日あるかないかの人生の転機などで、このままではストレスで自分がおかしくなってしまいそうだという相談を受けます。中には病気でないケースもあり、お話をお伺いするだけでかなり元気になられる方もいらっしゃいますね。ご家族が不安で連れてこられる場合には、まず本人から話をお伺いして、話してほしくないことについて同意をとってからご家族と話をしています。私が頻繁に聞かれる質問は、病気であるかどうか、そして治るかどうかです。病気をきっかけに生活や職場や学校などへの不安があることを汲み取り、不満や不快なく生活していけるように支援することをいつも心がけています。

やすらぎの気持ちをもってほしい

現代社会は生産性や効率優先です。パソコンを使う方など仕事を速く効率よく進めるためいつの間にか焦って、気持ちに余裕が失われ、だんだん不安定になり、「うつ」になることもあります。「やすらぎ」は“余裕”や“癒やし“という言葉に似ていて、やすらぎの気持ちを持っていただきたい、という私の祈りから、クリニック名に思いを込めました。病気が原因ならば取り除いて、みなさん自身が「幸せである」「生きていて良かった」「生きている価値がある」と実感できるよう、本人に備わっているものをなるべく活かせるようサポートしていけたらと思っています。
診療では患者さんのよき理解者になれるよう、十分に話を聞くことを心がけています。というのも、日頃の暮らしでの窮屈さ、不自由さ、しんどさなど和らげることで、患者さんのやすらぎにつながると思うからです。本人なりの言葉で話すことは「おっくうさ」のため大変なこともあると思いますが、不安を鎮められるので話していただいています。また、十分な睡眠をとること=気持ちの安定だと思うので、睡眠ができるように支援しています。患者さんは医者との対面をいちばん心待ちにしていると思うので、診療に最も力を入れ、当院お帰りの際には少し気持ちが楽になって帰っていただけるように努めています。

これから受診される患者さんへ

多摩地域は心療内科・精神科領域に受診したいと迷われている方が少なくないと思います。病気かもしれない、悩みを打ち明けたい、という方がたくさんいらっしゃると思うので、ぜひそういった方々に来院していただきたいですね。十分に初診の診療時間をとることと、多くの患者さんを診ることのバランスはなかなか難しいものではありますが、まずは時間をとった上でお伺いしていきたいと思っています。
人は不安になると幸せを感じづらくなると思いますので、「自分が幸せだな」と実感を持っていただけるまでお手伝いをしたいと思っています。幸せを感じるのはみなさん自身が獲得する人生の実感であり、料理でいうと私はあくまで下ごしらえをしているようなもの。料理を完成させるのはみなさん自身です。


※上記記事は2023年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

渡邉 良弘 院長 MEMO

精神科専門医

  • 出身地:新潟
  • 趣味:音楽鑑賞、読書
  • 好きな本:西欧精神医学背景史(中井久夫)
  • 好きな音楽やアーティスト:パティ・スミス
  • 好きな映画:1999年の夏休み
  • 好きな場所:ぶな林
  • 好きな言葉・座右の銘:人間は自分自身と折り合える程度にしか他人と折り合えない(ポール・ヴァレリー)

渡邉 良弘 院長から聞いた
『うつ病』

『うつ病』は誰でもなる可能性のある心の病気

現代の『うつ病』は、職場、家庭、介護、地域などによるストレス、人間関係や業務に関連しています。みなさん口をそろえて「自分がうつ病になるとは思わなかった」「原因も思い当たらない」と言います。それくらい、誰でも心の病気になる可能性のある時代です。いつもより仕事量が多かったり難しかったり、一人でがんばり過ぎたりしていないかうかがうと、そうかもしれないと言われ、内心病気になったことをとても悔しがられます。そういった方々の悔しい気持ちも汲み取りつつ、お薬を飲んで休養すれば良くなりますよ、と伝えています。また、職場や家庭にも状況を説明する必要があります。必ず職場へ戻ることができるとお話して、本人が休むことで減給したり失職したりすることがないようお話します。部署移動が必要な場合は会社の対応に委ねます。患者さんには薬が効いて楽になると説得して、2〜3週間で回復が可能になります。大体は1年かけて治療すればお薬が不要になる段階まで回復し、あるいは2~3年かかって休職や病休を繰り返して病気が長引いた方でも、じっくり話を聞いてお薬を調整していけば、限定的ではありますが、職場復帰する方もおられます。復帰も困難なのではないか、と思うような患者さんがみるみる変わって回復されていく様子に、家庭や職場の見る目も変わっていき、私もやり甲斐を感じています。初回エピソードであれば、うつ病は1年くらいかけて向き合っていけば再発することもないので、あきらめないで治療していただければと思います。

グラフで見る『渡邉 良弘 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION