髙橋 由佳 院長
YUKA TAKAHASHI
少ない待ち時間でプライバシーに最大限配慮した、「あなたのプライベートクリニック」をめざします
香川大学医学部医学科卒業。St.George’s University Hospitals Fetal Medicine Unit留学。九州大学大学院医学系学府医学専攻博士課程修了(医学博士)。関門医療センター(初期臨床研修)、九州医療センター 産科婦人科、九州大学病院産婦人科入局、国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター、山王バースセンター 産科医長を経て、2023年、『IRISレディースクリニック神泉』を開院 (各線「渋谷駅」から徒歩10分、京王線「神泉駅」から徒歩8分)。
髙橋 由佳 院長
IRISレディースクリニック神泉
目黒区/青葉台/神泉駅
- ●産科
- ●婦人科
仕事の合間でも、気軽に立ち寄れる女性のためのクリニック
私には一回り年の離れた弟がいます。私が小学6年生の時に母が妊娠し、赤ちゃんが生まれるということがすごく嬉しく、だんだんと大きくなる母のおなかを見ているうちに、「妊娠ってすごい」と思うようになり、それが産婦人科医をめざすきっかけとなりました。うどんで有名な香川県の医学部に入学し、大学時代は友達とよく県内のうどんを食べ歩いたりしていました。また、医学部4年生と6年生の時に2度、大学の姉妹校であるカナダのカルガリー大学に短期留学にいき、現地の医学生と一緒に勉強したり、小児科病棟で臨床実習をおこないました。医学部卒業後は出身地の下関市で初期臨床研修を行い、その後九州大学の産婦人科に入局しました。九州大学では大学院に進学し、胎児の中枢神経の発達をテーマに研究し医学博士号を取得しました。大学院卒業後に上京し、国立成育医療研究センターで周産期医療について研鑽を深める中で夫と出会い結婚し、幸いなことに今度は私自身が、妊娠・出産を経験する立場になりました。それまで医師として多くの妊娠・出産に立ち会ってきましたが、自分自身が妊娠してみて初めて分かったこと、感じたことがたくさんありましたね。妊娠中もそうでしたが、特に産後、疲れきった中で授乳をはじめとする育児を行う大変さや不安な気持ちを身を以て感じました。産婦人科医として、子供をもつという経験ができたことはとても大きな意味があったと思います。その後、山王バースセンターで5年間、無痛分娩を中心とした周産期医療に関わってきました。分娩施設のある病院では、急な分娩や緊急事態が起きると、外来をストップして対応しなくてはなりません。そのため、妊婦健診でお越しの患者さんに長い時間お待ちいただくことが多々ありました。その中で、働いている妊婦さん、お子さんのいる妊婦さんの健診の時間がもう少し短く楽になれたらな、そう思うようになりました。予約制で待ち時間の少ないクリニックで妊婦健診や外来診察を受けられたら、そのような思いでこの地でクリニックを開くことを決めました。
院内はホテルのような、クラシックで落ち着いた雰囲気になるようデザインをお願いしました。忙しい仕事の合間に、お身体のことをちょっとでも落ち着いて考えられる場所になればいいなと思っております。院内の一角にはちょっとした絵本コーナーもあります。もともと、私の子供が絵本好きで、たくさんあった本を持ってきたものですけども(笑)、ここにはお子さんもたくさんいらっしゃいますし、それに大人の方も意外に読まれている方が多く、みなさんに喜んで頂けると嬉しく思います。
出生前検査(NIPT、超音波検査)を専門医がおこなう認定施設
周辺にお住いの方や働かれている方が仕事や家事の合間にさっと来て、さっと帰れるような受診しやすいクリニックにしたいという目標があります。クリニックは予約制となっており、できるだけお待たせすることなく診察できるよう工夫しています。また、予約なしで直接ご来院された方も診察しておりますので、お気軽にお越しください。お子さんがいらっしゃったら、ミニカーやシールをあげて「また来てね」と言うと、にっこり笑顔になってくれたりするのを見るとうれしくなりますね(笑)。
当院が通常の妊婦健診と並行して力を入れているのは、出生前検査です。出生前検査には、主にNIPT (新型出生前検査)と超音波マーカー検査とがあります。NIPTは妊娠10週以降から行える検査で、お母さんの血液検査で、ダウン症、18トリソミー、13トリソミーの3つの染色体異常の可能性について調べるものです。超音波マーカー検査は、妊娠12週から13週周目の時期に行なえる検査で、対象疾患はNIPTと同様です。もしこれらの検査で染色体異常の赤ちゃんを妊娠している可能性があるという結果が出た場合、確定診断のため、羊水検査等を受けることになります。ダウン症の赤ちゃんの場合など、然るべき設備がない分娩施設では出産自体や生まれてきた赤ちゃんの管理が難しいケースがあります。出生前診断は適切な病院で安全に分娩し、赤ちゃんを迎える準備をするという側面もあります。
また、当院では4Dエコーにも力をいれています。大きな病院ですと、時間的な制約もあり、しっかりと赤ちゃんのお顔を見せてくれる場合が少ないというのが実情です。でも、お母さんはそれが楽しみでいらしてると思うんですね。ですから、当クリニックでは時間をしっかりと設けてご覧いただき、4Dエコーのお写真も数枚お持ち帰りいただけるようにしています。やっぱり幸せな気持ちでお帰りになっていただきたけると、私も嬉しくなりますね。
子宮頸がん、それはワクチンで予防できる癌
キャッチアップ接種という言葉をご存知でしょうか。具体的には1997年度生まれから2007年度生まれの方で、通常のHPVワクチンの定期接種の対象年齢(小学校6年生から高校1年生)の間に接種の機会を逃した方がおられます。その方々を対象に改めて公費でHPVワクチンの接種を提供するものです。キャッチアップ接種の期間は、2025年の春までとなっています。3回の接種が必要で、半年ほどの期間が必要になりますから、今年の夏までに一回目を接種する必要があります。キャッチアップ接種の対象者でHPVワクチンの接種を検討している方は早めにご相談ください。
このワクチンについて、いまだに「怖いから接種しない」「親が接種に反対しているから」という理由で検査を望まれない方がいらっしゃいます。私は病院勤務時代、30代で子宮頸がんを患いお亡くなりになった方を看取った経験があります。また、妊娠時に癌があることがわかり、子宮を摘出せざるを得ないケースも見てきました。そんな辛い思いをする方が一人でもいなくなるように、みなさんにHPVワクチンについて正しい知識をもっていただけるようご説明していくことは、産婦人科医としても責務だと感じています。子宮頸がんはワクチンで予防できる癌です。また、15歳になる前であれば、2回のワクチン接種で済むことも知っていただきたいですね。
辛い生理痛は、今だけでなく将来にも悪影響を与える
月経痛がひどかったり、生理の量が多く貧血があるのに、こんなものかとずっと我慢している方がたくさんいらっしゃいます。これは月経困難症や過多月経という状態で、治療でよくなる場合があります。治療方法としては、低用量ピルや黄体ホルモンのお薬を内服したり、貧血の程度によっては、鉄剤の内服や点滴を行います。ピルのことは知識としては知っていても、なんとなく「怖い」という思いが先立ち、踏み切れないでおられる方もいらっしゃいます。月経困難症の原因には子宮内膜症や子宮筋腫などを認める場合も少なくなく、そのような状態を放置していると、将来的に不妊症になるリスクが高くなることが医学的にわかっています。また、重度の貧血はうつ病をひきおこすことも指摘されています。ですから、今の辛さを我慢せず、生理の量が多い、痛いなど、少しでも辛いと思う症状があれば、まずは婦人科を受診されることをお勧めします。
これから受診される患者さんへ
通常の人間ドッグや区の子宮がん検診では、子宮頚がんの検査のみの場合が多く、超音波検査を受けられてない方が少なくないと思われます。経腟超音波検査は、エコー検査とも呼ばれることもあります。親指程度の太さの機械を腟内に挿入し、子宮や卵巣の状態を簡単に観察することができる検査です。エコー検査で子宮筋腫や卵巣の腫瘍などが見つかる場合もあるため、子宮頚がんの検査を受けられる方は、同時にエコー検査も受けられた方が得られる情報が多くお勧めしています。1年に1回は子宮がん検診や経腟エコー検査を行い、子宮や卵巣の状態を確認しておくのがいいでしょう。
当院では、セミオープンシステムや里帰り分娩のご希望の方の妊婦健診を行っています。セミオープンシステムとは、妊娠の後半までは当院で妊婦健診を行い、おなかが大ききなる頃に分娩する施設での妊婦健診に移行するというシステムのことです。このシステムを利用することで、待ち時間の長い分娩施設での受診の負担を軽減することができます。里帰り分娩もセミオープンシステムと同じような流れになります。当院での妊婦健診の内容は分娩施設と変わりなく、産科の専門医が母体と胎児についてしっかりフォローしていきます。妊娠経過で何か異常がある場合には、すぐに分娩施設を受診できるように、当院がしっかり連携をとっていきます。また、産後も育児や授乳のお悩みが出ることも少なくありません。一人で頑張らずに、どうぞお気軽に分娩後のこともご相談ください。こちらには助産師も在籍していますので、授乳や赤ちゃんの発育のこと、そしてご自身の身体のこと、心配なことがあればなんでもお話しに来てください。これからもすべての女性が立ち寄りやすいクリニックを目指してまいります。
※上記記事は2024年5月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
髙橋 由佳 院長 MEMO
- 出身地:山口県
- 趣味:料理、旅行
- 好きな本:『こころ』(夏目漱石)
- 好きな映画:『魔女の宅急便』
- 好きな音楽:川のせせらぎ、小鳥のさえずりなどの自然音
- 座右の銘:「成せば為る」「是々非々」
髙橋 由佳 院長から聞いた
『出生前検査』
出生前検査は、適切な病院で安全に出産できるようにつなげるためのもの
ダウン症の赤ちゃんや生まれつき何らかの疾患を持っている赤ちゃんでは、生まれた後に然るべき対応ができない場合、病状が深刻化したり、命に関わることもあります。出生前検査には、おなかの赤ちゃんの病気を知ることによって、適切な病院で安全に出産できるように、新生児医療へつなげるという重要な側面があります。もうひとつ、出生前検査でみなさんに知っておいていただきたいことは、NIPTを未認可で行っている施設では、陽性の結果が出たとしても、そのあとのフォローを一切せず、患者様が困って認定施設などを受診されるケースがままあるということです。認定施設とは出生前検査について専門的な研修を受けた医師が在籍する施設で、大学病院などの基幹施設とクリニックなどの連携施設の2種類があります。このような施設では検査前のカウンセリングはもちろんのこと、検査で陽性の結果になった場合でも、その後のフォローや相談等連携しながら一貫して行っております。患者さんを宙ぶらりんの状態にすることはありませんので、出生前診断をお考えの方は、検査をする施設がNIPTの認定施設であることを確かめて行かれた方がよろしいでしょう。日本医学会の出生前検査認症制度等運営委員会で認定施設を確認することができますので、ご参考にしていただけたらと思います。
https://jams-prenatal.jp/
グラフで見る『髙橋 由佳 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
CLINIC INFORMATION
電話 | 03-6426-5933 |
---|---|
所在地 | |
最寄駅 | |
駐車場 | |
WEB | |
休診日 |