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内田 俊也 院長

SHUNYA UCHIDA

45年に及ぶ知識と知恵の集積を地域医療で活かし、健康寿命を決定する生活習慣病の治療に全力

東京大学医学部卒業。同大学医学部第四内科入局。浜松医科大学第一内科に国内留学。米国国立衛生研究所(NIH)に留学。帰国後、併任総理府技官(昭和天皇侍医)を務める。公立昭和病院腎臓内科、帝京大学医学部第一内科、同大学同内科教授(腎臓内科学)、帝京平成大学ヒューマンケア学部教授・国際交流センター長、同大学附属日本語学校校長を務め、2023年5月に『神田西口うちだ内科』を開院(「JR神田駅」西口から徒歩1分、東京メトロ銀座線「神田駅」から徒歩3分)。

内田 俊也 院長

内田 俊也 院長

神田西口うちだ内科

千代田区/内神田/神田駅

  • ●内科
  • ●循環器内科
  • ●腎臓内科
  • ●糖尿病内科
  • ●アレルギー科

45年に及ぶ知識と知恵の集積を地域医療に

内田 俊也 院長

この道を目指したのは、臨床医だった父の姿を幼い頃から見ていたことが一番のきっかけでしょうか。さらにもう1つあるとすれば、化学への興味だったかもしれません。子供の頃、小さな小屋でビーカーや試験管をアルコールランプであぶったりといったことをよくしていました。化学への興味に父の姿が合わさり、医学への道を考えるようになっていったのです。
大学卒業後は当時の第四内科に入局しました。その時点で「腎臓をやろう」と心に決めていました。腎臓は他の臓器に比べれば目立たない臓器かもしれません。しかし、老廃物として尿を作る臓器であり、その上、身体の恒常性を保つという重要な役割を担っています。簡単に申し上げますと、人間はナトリウムやカリウム、カルシウムやリンなどの電解質を保たないことには生きていけません。その電解質を司る腎臓という臓器に強い興味を抱いたのです。
アメリカに留学したのちのことになりますが、私は昭和天皇の侍医を務めた経験があります。当時、陛下は手術を終えられていて、生体の恒常性の維持が今後は焦点になると見られていました。そこでその分野に造詣があり、かつ、連泊もこなせる若い医師はいないか、ということで私に白羽の矢が立ったようです。その時期、私の患者さんは陛下と皇后様のお2人のみでした。内心、臨床力が落ちることへの懸念も持っていましたが、それは杞憂に終わりました。1人の患者さんを集中して診ることの重要性を学びました。その後、責任ある立場で臨床力を磨いた日々は、今の私の礎となっています。その知見を人生の最後のステージで地域の皆さんに還元できればと思い、今回の開業と相成ったのです。

国際的な視野で幅広い診療をおこなっていく

内田 俊也 院長

クリニックを開院してから来院された患者さんですと、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病が目立ちます。それから、地域的な特性もあるのかなと思いますが、痛風が多い印象です。痛風は足の親指の付け根が痛くなるというのが典型的な症状です。世界的に見て、この30年の間に患者さんが2倍に増えているというデータもあります。日本においては、食事および生活習慣の西洋化が引き金になっていると見て間違いないでしょう。
私が中国に関心を持ち、中国語を勉強し始めたのは、香港が返還された頃のことでした。以来、学術分野における交流もあり、中国の患者さんも来院されています。片言であっても母国語で会話できると安心されるのかもしれませんね。留学経験もありますので、英語や中国語が母国語の方も気軽にご相談ください。

尿の成分から生活を見直し、健康寿命を決定する生活習慣病の治療に役立てていく

内田 俊也 院長

クリニックでは尿の成分から生活指導をおこなっています。ナトリウムやカリウムといった電解質は体の中で作られることはなく、飲食で体内に入ります。一方、そのほとんどは尿として排出されますので、尿に出る電解質を見るということは、食べたものの量がイコールでわかるという理屈になります。「昨日、塩分をどれくらい摂りましたか?」とたずねられても、正確なところはわかりませんよね。また、人間は野菜を摂らないと極端にカリウムの値が極端に下がります。つまり、摂りすぎも、逆に摂ってない場合も、尿を見ることでわかるのです。実際に尿の数字を患者さんに提示することで、食生活の指導もわかりやすいものになってくると期待しています。腎臓学の知識があればできることですが、現状においては、当クリニックならではと言えるかと思います。

イナーシャを打破し、より良い生活を送っていただけるよう力を尽くしていく

生活習慣病、そしてもともとの専門である腎臓病をしっかり診ていきたいと考えています。多くの腎臓の疾患は目立った症状がありません。強いて言えば血圧が高くなる傾向はありますが、血圧が高くなるのは腎臓だけが原因ではありませんので、現状では人間ドック等で腎臓の機能の低下を指摘された方が受診をされるのが一般的でしょう。

糖尿病の領域で話題になっているものに「クリニカルイナーシャ」というものがあります。「イナーシャ」とは、「惰性(だせい)」を意味します。これは糖尿病に限らず、あらゆる領域に言えることかと思いますが、現在の治療に患者さん側も医療者側も満足していて、それ以上に良くなる余地があるのに、手を尽くしてない面があると思われます。QOLの維持・向上という一面を持っても、病気の改善には大きな意味があります。イナーシャを打破し、患者さん1人ひとりが今よりも良い生活を送っていただけるよう、私たちは力を尽くしていく義務があるのです。

これから受診される患者さんへ

自らの専門性はもちろんのこと、1人ひとりの患者さんを総合的に診ていくべきと考えています。専門分野ではないからと、ことあるたびに大学病院等に患者さんを紹介するのは、効率の面でも、負担の面でも好ましくないと思うのです。繰り返しになりますが、患者さんのQOLを向上させ、健康寿命を全うできるよう力を尽くしていくのが私たちに課せられた使命です。病気以前の問題でも構いません。私は地域の方々の「かかりつけ医(ホームドクター)」を目標としています。お身体のことで何か気になることがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

※上記記事は2023年7月に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

内田 俊也 院長 MEMO

  • 出身地:長崎県
  • 趣味:写真撮影、旅行(中国世界遺産めぐり)、中国語学習
  • 好きな映画:『ミッションインポッシブル』『007』『めぐりあい』
  • 座右の銘:「継続は力なり」
  • 好きな音楽・アーティスト:バロック/バッハ
  • 好きな観光地:北海道、長野、京都

内田 俊也 院長から聞いた
『痛風』

尿酸が高い状態が続くと、より重大な結果を生む可能性がある

足の親指の付け根が腫れて痛みを持つのが典型的な症状で、人によっては肘や膝が腫れる方もいらっしゃいます。原因は尿酸です。尿酸とは、プリン体が肝臓で分解されることによって生じる最終代謝産物で、血中尿酸値という値で評価されます。この尿酸値ですが、男性は5前後、女性は4前後が平均なのですが、平均を超えていくと尿酸は結晶化します。道端で鳩のフンを見かけますよね。あの“白”は、結晶化した尿酸によって生じたものです。その結晶化した尿酸が親指の付け根の関節内などにでき、炎症を起こすのが痛風という疾患です。
痛いのは辛いですが、痛み止めで治すことができれば、見方によってはまだマシ、と言えるかもしれません。と言いますのも、尿酸が高い状況が続くと動脈硬化症の原因の1つとなると言われています。それは大きなリスクであり、だからこそ日頃から気をつけていただくことが大切です。具体的には魚卵やレバーなどのプリン体を多く含む食物を避けることがまず肝要になります。そしてもちろん、お酒もです。また、アルカリ性食品として生野菜を多く摂ることも大切ですね。

グラフで見る『内田 俊也 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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