堀米 衣見子 院長
HORIGOME EMIKO
医療だけに限らず、身の回りのことも含めできるだけサポートしたい。アットホームな在宅医療を提供する
高知大学医学部卒業後、東京医科歯科大学血液内科の講座を経て、東京都内のクリニックや総合病院の附属診療所で院長、副院長を務め、内科在宅診療を中心に経験を重ねる。
その後、2023年江東区に『ソライロ在宅クリニック』を開業して現在に至る。
堀米 衣見子 院長
ソライロ在宅クリニック
江東区/東砂/東大島駅
- ●訪問診療
- ●内科
- ●老年内科
伝記を読んで感動し、医師を志す
医師を志したきっかけは、「アルベルト・シュヴァイツァー」の伝記を読んで感動し、人の役に立つ医師になりたいとこの道を志しました。大学卒業後は東京医科歯科大学血液内科へ入局し、病棟で主に血液がんの患者さんの治療をしていました。がん患者さんとのかかわりが多く、骨髄移植や抗がん剤を使用した治療などを診ていたのですが、その当時の先生に「在宅医療の勉強に出てみたらどうか」と勧められたのです。研修へ行ってみると、はじめて見るものが多く感動して、その経験をきっかけに将来は在宅診療へ進みたいと思うようになりました。はじめは一般内科も診ながら両国にあるクリニックで在宅医療の勉強もして経験を積んでいき、その後は訪問診療について深く学んで経験も積んでいけるという期待や可能性を秘めていると感じて、江東区にある総合病院へ入職しました。最初は在宅支援室という形で外来に来れなくなった患者さんを訪問診療しながら、在宅診療所の立ち上げにリーダーとして携わりました。その1年後には正式に付属病院の在宅診療所としてオープンさせることができ、7年ほど院長として務めていましたが、医師1名から医師3名まで増えて組織が拡大していくにつれ、院長としての業務が増え、私の理想としていた在宅医療を継続することが難しくなってしまい……。やはり自分らしい、きめの細かい在宅医療をしたいと思い『ソライロ在宅クリニック』開業に至りました。江東区・墨田区・江戸川区を中心に訪問しています。
医療に限らず、身の回りのことにも手を貸したい
当クリニックでは主に高齢者で認知症、神経難病、パーキンソン病、脳血管障害、がんといった患者さんが多く、訪問診療のご依頼をいただいています。小児以外の若年者の診療も行っています。当クリニックの特徴は『医療以外でも患者さんの身の回りを含め、できるだけサポートすること』です。たとえば新型コロナに感染して入院が必要になったときに、付き添いがいないと入院を断られてしまうことがあるのですが、独居の患者さんであれば身の回りの準備をして、私たちが入院の付き添いに行くこともあります。なぜこのような取り組みをするのかというと、在宅診療というのは患者さんのお宅にあがり、その方をとりまく環境すべてが見え、医療だけでなくいろいろなことを解決していかなければならないと考えているからです。例えば、高齢者のペット問題、独居の方のお悩み、経済的な問題、様々な苦悩があると思いますが、可能な限りお力になりたいと思っています。患者さんにとって自宅は落ち着けるホームです。常に「お家へ入れていただく」という気持ちを忘れずに、これまでの経験から得た幅広い知識を総動員して、必要なときには手を貸しながら在宅診療をしています。
いつでも誰でも相談してほしい
在宅診療は、病院やケアマネージャーさんなど通す必要があると思っている方もいらっしゃるようですが、当クリニックへ直接連絡することも可能です。特に患者さんが病院へ行けていないような場合であると、ご家族やご近所の方から直接ご連絡をいただくこともあります。急な診察には対応できないこともありますが、主治医になることはできますので、いつでもご相談ください。
もしかしたら費用の面で心配する方もいらっしゃるかもしれませんが、経済的な問題があって正規の訪問看護師を入れるのが難しい方には、費用負担が少ない「みなしの訪問看護」を提供できたらいいなと思っています。本当は週2回の訪問看護をお願いしたいけれど、経済的なことから週1回で我慢している方もいるでしょう。そのような方には、みなしの訪問看護のご検討をされてもいいかもしれません。経験豊富な看護師が在籍しているのでご安心ください。
ご家族の心のアフターケアも大切にする
患者さんと接する際には、できるだけお話しを聞いて対応しています。日頃から周りの人が明るい気持ちになれるくらい、できるだけ元気に笑顔で接するようにしています。よく患者さんからは「いつも元気ね」「声が大きい」と言われることが多いのですが、以前ある患者さんに「先生の元気がないと僕たちも元気が出ない」と言われ、心がけるようになりました。やはり年をとってくると寂しい、悲しいことも多いので、冗談を言って笑い、楽しい時間を過ごしてもらえるようにしています。
在宅診療では自宅で最期まで看取ることも多いので、残されたご家族の喪失感は大きいものです。そのような背景からも、看取った後の「ご家族の心のケア」も大切にしています。喪失して悲しみの中にいるご家族に対して、必要だと感じたり、ご家族から連絡があったときは、お話をお伺いしながら心のケアをしているのですが、そんなに近くない人間だからこそ言える話というのもあって、話すことで心が軽くなることもあります。
気軽にご連絡いただけたり、訪ねて来て下さる距離感を持てるように心掛けています。また、そういう関係を持たせていただくことで、私たちもたくさん癒され勇気をいただいております。
これから受診される患者さんへ
訪問診療は基本的に自転車でまわっているので、行ける範囲は限られてしまうのですが、私が訪問診療をしなかったとしてもアドバイスはできます。主治医の先生やケアマネジャーさん、地域包括支援センターもあるので、困っているなら家のことでも恥ずかしがらずに、気軽に相談してほしいですね。そのようなところで、誰かしらに相談することで、在宅医療につながっていきます。
※上記記事は2023年2月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
堀米 衣見子 院長 MEMO
- 出身地:京都
- 趣味・特技:旅行・読書・絵を描くこと
- 好きな本:『伊坂幸太郎』『星新一』の作品
- 好きな映画:『いまを生きる』
- 好きな音楽:ロック
- 好きな場所:山・海
- 好きな言葉:色即是空、空即是色
グラフで見る『堀米 衣見子 院長』のタイプ
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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