高円寺あさがおクリニック

池田 律子 院長への独自インタビュー

父や祖父のような町医者を目指して

父や祖父も町医者であり、その背中を見て、自分も医者を目指しました。父、祖父は耳鼻科医で、入院や手術もやる町医者でした。医院は県立病院から徒歩3分の立地でしたが、医院に患者さんから連絡があれば、夜間でも子供でも応じており、エライな、と思っていました。脳外科を目指したのは、脳の領域に魅力を感じたからです。また、脳外科なら、何でも診察できるのではないかという思い込みもありました。実際は、脳外科医だから何でも診察できるというわけではありません。しかし、脳卒中や、心臓の急変、重症感染症など、命にかかわる病気について勉強する事になりました。最初は重症の患者さんの診察が怖かったのですが、今は、自分の出来る事、出来ない事がだいぶわかり、落ち着いて診療できるようになりました。父や祖父と全く同じではないですが、自分のできる事で役に立ちたいという思いから、町医者として開業を決意いたしました。

頭の病気は、早期発見や予防が大切です

脳の病気は、脳卒中、怪我、腫瘍、炎症、てんかん、認知症と様々ですが、脳に傷がつくと、後遺症を生じる可能性があるというところが怖い点です。万が一、麻痺や認知症といった後遺症が生じたとしても、現代日本では様々なサポートを受けることができますので、むやみに不安になることはないのですが、言うまでもなく、病気になるより、ならない方が良いです。早期に発見して対策をたてるために、気になる症状があったら、気軽にご相談いただければと思います。全ての方へ脳の画像検査をすすめるわけではないのですが、症状があり不安な方は、検査をうけてみることをお勧めいたします。当院では、同じビル内に、画像診断施設が入っており、CTやMRI検査をご案内しやすい環境にあります。検査の結果に問題なかったときは、安心が得られますし、問題があったとしても予防治療の開始や、急性期治療の開始へつなげることができます。お話を伺いながら、脳の病気の予防のための知識を共有し、対策を講じたいと思います。病気にご縁がない『人生100年時代』を支えるお手伝いができたら幸いです。

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