平野医院
墨田区/立花/東あずま駅
- 内科
- 小児科
私は順天堂大学で腎臓病と高血圧症の治療を専門にしていました。
腎臓のはたらきには大きく分けて2つあり、排泄機能は尿を作り、余分な水分や老廃物を捨てるはたらきで、同時に体のイオンバランスを保っています。もう1つは内分泌機能でいろいろなホルモンを分泌しています。
例えば、レニンは血圧を調節し、エリスロポエチンは赤血球を作り貧血を防いでいます。さらに骨を作るビタミンDも腎臓で作られます。
つまり、腎臓が悪くなると高血圧や貧血症になり、骨がもろくなってきます。
また、糖尿病、高血圧症、痛風、膠原病などの病気の一症状として腎臓が悪くなる事があります。このように腎臓内科では、腎炎や高血圧症はもちろん糖尿病、貧血、骨代謝、痛風、膠原病など全身疾患の管理を得意としています。
これらの知識を平野医院で利用し、地域の皆さんの健康維持を目標にして診療しています。
平野 圭 院長への独自インタビュー
開業医として重要な血圧に関するスキルを追求
父が開業医でしたから、その姿を見てて自然にというのが正直なところかと思います。私自身、考古学にも興味があり、「発掘をやってみたい」という時もありましたけど、それはあんまり現実的ではなかったですよね(笑)。
平成6年(1994年)に父から平野医院を引き継ぐことになりましたが、そもそも大学で腎臓内科(現:腎臓高血圧内科)を選択する時から、そのこと(医院を引継ぐこと)が頭にありました。というのも開業医は血圧に関係するスキルが要求されるということがわかっていたからなんです。
順天堂大学では腎臓病と高血圧症の治療を専門にしていました。平野医院に移ってからも6、7年は外来のために週に1回は大学を訪れていました。なかなか辞めさせてもらえなかったといいますか、ま、お礼奉公といったところしょうかね(笑)。
平野医院は2004年にリニューアルしました。診療室も広くなり、検査機器も充実しました。待合室も広くとり、空気清浄機であったり、床暖房にして足下が冷えないようになど私なりの配慮をさせていただいたつもりです。下町のかかりつけ医として患者さんが通いやすい医院であり続けたいと思っています。
糖尿病から派生する深刻な腎臓疾患
当院には血圧のコントロールを要する方がおおよそ300人くらいはいらっしゃるのですが、腎臓病に限ってみればそれほど多くの方はいらっしゃらるということはありません。ただ、今はネットの時代なので、腎臓内科ということでわざわざ遠くからお見えになる方はいらっしゃいます。
近年になって慢性腎臓病(CKD)という概念が出てくるようになりました。このCKDはGFRという腎臓の働きを表す数値によって分類されるもので、悪化すれば腎不全となり、透析や腎移植が必要な状態となります。健診を受けて蛋白や血尿、その両方が検出された場合は注意が必要ですし、専門の医師による診断と治療が必要となります。
最近特に多いのが糖尿病から派生する腎臓疾患です。糖尿病腎症といいますが、糖尿病を患うと眼(糖尿病網膜症)や足の神経(糖尿病抹消神経障害)、そして腎臓にまで深刻な影響が出るようになります。普段の健康診断の結果をおろそかにせず、異常が認められた場合は速やかに医師の判断を仰いでいただくのが賢明だと思われます。
(注射を打つのが)早いので、さっとやってさっと終わってくれるので、(子供が)暴れる前に終わるという感じです。