天心堂診療所
台東区/上野/上野駅
- 漢方内科
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張 珉碩 院長への独自インタビュー
「医師の手本」は常に祖父と父。
当院は、祖父の代から続く漢方専門の診療所です。そのため私にとっては、漢方薬も医師という仕事も子どもの頃から非常に身近な存在でしたので、日々生活する中で自然と興味を持つようになり、そうした興味・関心がこの道を志すきっかけとなりました。
ちなみに、私にとっての「医師の手本」とは常に祖父であり父でした。私よりも上の世代になりますと、患者様に対して、いわゆる「上から目線」で接する先生も少なくないのですが、祖父や父にはそうしたところは一切なく、私はそんな二人の背中を見て、患者様の満足を第一に考える、医師として本来あるべき姿を学びました。
父の死を機に、私が天心堂診療所の院長になったのは2008年のこと。その際に、同じ上野ではあるのですが、少し離れた場所から今の場所へと移ってまいりました。診療所を新たにするにあたっては「いかにも病院的な無機質な感じにはしたくない」という気持ちがありましたので、ホテルのラウンジをイメージしつつ、院内の内装やライトなどにはとてもこだわりました。不安や緊張を抱えて来院された患者様に少しでもリラックスしていただけたら嬉しいですね。
「人」を中心に診るのが東洋医学の基本理念。
プロフィールの「好きな言葉」のところでもご紹介しましたが、「病気のための漢方ではなく、患者様のための漢方」というのが、当院の基本理念となっています。
この言葉の意味について少し補足させていただきますと、まず西洋医学というのは、一種の統計学のようなものだとご理解いただいて良いかと思います。すなわち、健康な人を多く集めてデータを採取して、それを正常値と定めた上で、そこから外れたものを「病気」と見なす。言ってみれば、最初に正常(健康)と異常(病気)の基準があって、そこに後から患者様を当てはめていくというのが、西洋医学の基本的な考え方です。
一方、東洋医学というのは「王様のための医学」とも言われるように、まず王様(患者様)ありきなんですね。「病気」ではなく、あくまでも「人」を中心に診るのが東洋医学。さきほどの基本理念には、こうした東洋医学的な「人」を診るという思想が込められています。その意味では、祖父の代から約50年にわたって続く当院は、奇を衒ったところのない、非常にトラディショナルな診療所だと言えると思います。