小平 奈利 院長
NARI KODAIRA
患者様お一人お一人のライフスタイルや症状に寄り添い、最良の解決策を提案。
筑波大学卒業後、附属病院のレジデント養成講座に進む。その後、複数の病院で勤務医を務め、またハーバード大学に研究留学などもしたのち、勝どき駅近くに開業。
小平 奈利 院長
勝どき小平眼科
中央区/勝どき/勝どき駅
- ●眼科
白内障に、自分なりのアプローチを目指し眼科医に。
整形外科医をしていた父の姿を間近に見て育ちましたので、小さい頃から私も「父のように医者になって人助けがしたい」と、漠然とではありますが、ずっと思っていました。
数ある診療科の中でも眼科に興味を持ったのは高校生のときです。日本史の授業中に、(本当はいけないことなのですけど)受験には関係のない科目ということで隠れて図書室から本を借りて読書をしていたのですが、そのときに出会ったのが、桑原安治先生が書かれた岩波新書の「白内障」という本。白内障治療の奥深い世界に惹かれるとともに、大胆にも、自分なら違ったアプローチからの治療ができると考え(笑)、眼科医を目指して医学部に進学しました。
「眼科医になる」という意志は非常に固かったのですが、それでも1度だけ、その意思が揺らいだことがありました。大学6年生のときに院外実習でカリフォルニア大学のアーバイン校を訪れた際に、眼科の実習はできないということで産婦人科の実習を受けることになったんですね。それがとても楽しくて、産婦人科への進路変更を本気で考えました。でも最終的には、ひととき心を焦がせた産婦人科ではなく、長い間ずっと想い続けてきた眼科の方を選びました。このあたりは恋愛と一緒ですね(笑)。
さて、そのようにして晴れて眼科医の道を歩み始めたわけですが、大学卒業後はそのまま母校(筑波大学)の附属病院のレジデント養成講座に進みまして、そこで6年間さらに知識と技術の研鑽に努めました。その後、いくつかの病院で勤務医を務め、またハーバード大学に研究留学などもしたのちに、3年ほど前に当院を開業しました。その間に、プライベートでは結婚・出産もしまして、「家庭と仕事との両立」ということも、開業を決断する上で大きなモチベーションのひとつとなりました。
あらゆる世代、あらゆる国籍の方に開かれたクリニック。
勝どきという場所柄、月島あたりに古くからお住まいのご年配の方、近年急激に増えました若いファミリー層、そして近隣のオフィスにお勤めの方、さらには当院では英語での対応も可能であるため外国人の方など、まさに年齢・職業・国籍の別を問わずさまざまな患者様が来院されます。このあたりは、以前勤めていた大学系列の病院と、地域に開かれた個人病院(開業医)とのひとつ大きな違いだと感じています。
また、大学系列の病院に勤務していた頃は、診察から手術までを一気通貫で行うのが当たり前の環境にあり、実際に白内障、緑内障、網膜剥離などの手術につきましても多数執刀してまいりました。しかし、個人病院ですべてを丸抱えすることは現実的に難しいですし、またそうすべきでもないと思っています。特に勝どき周辺には、最新の設備を備えた大きな病院が多数ありますので、そうした病院に患者様をきちんと橋渡しして差し上げることも、地域の個人病院の大きな役割のひとつだと考えています。
先ほども申しましたように、これまでに多くの執刀に携わってきましたので、そうした経験に基づいた正確な診断と適切な治療方法のご案内が可能であり、その上で信頼のできるドクターをご紹介させていただくことができます。もちろん、単に橋渡しをしておしまいではなく、たとえば術後のケアなどにつきましては、当院できめ細かく対応させていただいております。
"ロービジョンケアの拠点"を目指し、地域の皆様をサポート。
眼の病気のすべてが、治療によって完治するわけではありません。であるからこそ「治療」を補完するものとして「支援」という考え方が非常に大切で、視力、視野、色覚などに不自由を抱えた患者様に対するさまざまなサポートを総称して「ロービジョンケア」と言い、国内でも今注目が高まっています。
私自身、大学病院に勤務していた頃から恩師の影響で未熟児網膜症やロービジョンの診察・研究に取り組んでいたという経緯がありますので、開業医になった現在も継続して、この分野には力を注いでいます。
視覚に障害を抱えた患者様に対するケアというと、医療的なアプローチを想像される方も多いかと思いますが、それだけではなく教育的、職業的、福祉的、心理的といった具合に、さまざまな角度から患者様の生活向上のためのお手伝いをするというのがロービジョンケアの特徴です。
当院におきましても、地域の皆様に「ここに来れば何かしらの解決策が見いだせる」と言っていただけるような"ロービジョンケアの拠点"を目指して、これからサポートの体制をもっともっと充実させていきたいと考えています。
患者様お一人お一人に寄り添った診療を心がける。
数ある体の器官の中でも眼というのは非常に繊細。そのため、たとえ同じ病気でも患者様によって見え方は全然違ってきます。また、似たようなことは治療法にも言えて、たとえば働き盛りの患者様の場合には今の視力では不便だからと手術を希望されるケースもあれば、逆にご高齢の患者様の場合には「手術は絶対に嫌」ということで、別の治療法を希望されるケースもあります。その意味で、とりわけ眼科の診療においてはマニュアル的な対応は一切通用しません。そこで当院では、診察中の何気ないお喋りを通じて患者様の家族構成やライフスタイルなどをできる限り把握させていただき、そうして得た情報を「患者様お一人お一人に寄り添った診療」という形で役立てています。
仕事をする上で心がけていることのもうひとつは、患者様に対する説明の部分ですね。難しい専門用語を使わないのはもちろんのこと、眼の仕組みはとても複雑ですので、具体的なイメージを少しでも持っていただけるように、模型やイラストなどを使ってわかりやすくご説明することを心がけています。しっかりと丁寧にご説明するあまり、診察時間が長引いてしまうこともあるので、そこは反省しなければいけません(笑)。
そこで、というわけでもないのですが、当院では待合室の椅子に、主に映画館や劇場などで使用される特別な椅子を導入しています。たとえ長時間座り続けても負担が少ないということもありますが、病院に来られる患者様というのは多かれ少なかれ不安や緊張を抱えていらっしゃいますので、せめて待合室ではリラックスしていただきたいと考え、いろいろと探した結果、座り心地に優れた、この椅子にたどり着いたんですよ。
これから受診される患者さんへ。
最近は、目元のおしゃれとして、まつ毛のエクステやアートメイク、そしてカラーコンタクトレンズなどを楽しまれている方が大勢いらっしゃいます。しかしアレルギー反応が表われるなど、そのすべてが安全というわけでは決してありませんし、また若い頃から眼に負担をかけ過ぎてしまうと充血しがちになり、年を取ってから綺麗な白目でいられなくなるといった危険性もあります。
眼科医の立場から「だから、そうしたものを使用するのはダメ!」と言ってしまうのは簡単なのですが、しかし既に世に浸透している物ですので、私は一概に「ダメ!」というつもりはありません。その代わりに皆様にはぜひ、眼のコンディションに対してもっと敏感になっていただくとともに、定期的に眼科医院に通って眼の健康チェックを受けていただきたいと考えています。必ずしも病気でなくてもかまいません。歯科医院で歯科検診を受診するような感覚で、お気軽に当院をご利用いただければ幸いです。
※上記記事は2014年5月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
小平 奈利 院長 MEMO
眼科専門医
- 生年月日:12月24日
- 出身地:茨城県
- 血液型:AB型
- 趣味・特技:作曲
- 愛読書・本:島崎藤村「春を待ちつつ」
- 好きな映画:ネイチャー系のドキュメンタリー
- 好きな言葉・座右の銘:徳教は耳より入らずして目より入る
- 好きな音楽・アーティスト:バラード
- 好きな場所・観光地:日本の自然豊かな場所
グラフで見る『小平 奈利 院長』のタイプ
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
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