石井 成伸 理事長
MASANOBU ISHII
「動く病院」をモットーに、病院と変わらない24時間365日対応の持続可能な「在宅医療」を目指して
大学卒業後、東京女子医科大学病院 第一内科に在籍。恩賜財団済生会支部埼玉県済生会病院 呼吸器内科 勤務を経て、2017年6月に『ふたば在宅クリニック』を開院。現在に到る。

石井 成伸 理事長
ふたば在宅クリニック新小岩院
葛飾区/新小岩/新小岩駅
- ●訪問診療
- ●内科
- ●呼吸器内科
- ●循環器内科
- ●消化器内科
- ●脳神経内科
- ●泌尿器科
- ●形成外科
- ●整形外科
- ●リハビリテーション科
- ●腫瘍内科
- ●皮膚科
- ●精神科
自宅で診ることが唯一の解決策と考え、在宅診療クリニックを開設

父が開業医でした。とはいえ、初めから医師を目指していたわけではなく、私はずっとプロ野球選手に憧れていました。高校まで野球をやり、大学も野球で進学することが半ば決まっていたのですが、そんなある日、高齢の女性が車に轢かれてしまう現場に遭遇したのです。今ではパニックになることはまずないのですが、その時の私はパニックに陥ってしまい、医師である父親を頼って電話をしました。すると父は「救急車を呼びなさい」と一言で返してきたんですね。人の死が関わる場面は、最も非現実的な瞬間でしょう。その時に冷静に、合理的な対応の出来る人間に憧れましたし、またその人を治すことが出来る医師という職業が私の目指すものとなりました。
大学卒業後は東京女子医科大学病院の第一内科に籍を置き、呼吸器内科を専門として修養を重ねました。もう20年ほど前のことになりますが、その頃のがんの死因の第一位が肺がんでした。「呼吸が苦しい」というのは、想像する以上に辛いことですよね。その人たちをしっかり診れるようになりたいと考えたのです。呼吸器内科で研鑽を積んでいく中で、埼玉の病院では緩和ケアにも携わるようになりました。当時の埼玉県北西部は、日本一過酷な医療過疎地と呼ばれていました。私が所属していた病院にも1日何十台もの救急車が来ており、ベッドはいつも満床という状態でした。退院出来る人はすぐに退院してもらい、ベッドを空けなければいけない状況だったのですが、それを受け入れてくれる環境が地域になかったのです。その窮状を間近で見て、「自宅で診る以外に解決策はない」と考え、『ふたば在宅クリニック』を立ち上げたのが2017年のことになります。
開院後は、診療はもとより、在宅医療の啓蒙、地域連携システムの構築、就労環境の整備等、がむしゃらに取り組み、厚生労働省より機能強化型在宅療養支援診療所・在宅緩和ケア充実診療所に指定されるまでになりました。その後は「真の社会貢献」を目指し、2021年以降、東京六本木に本部を設置し、東京、千葉へと分院展開を進めています。
ご本人やご家族が望まれる医療を出来るだけ叶えてあげたい

大事なのは、患者さんご本人やご家族が希望される医療を提供するということです。もちろん医療を提供するものとして、医療的見地に基づいた助言は行いますが、その上でご本人やご家族の希望を出来るだけ叶えてあげたいと思っています。最期の時をご自宅で迎えたいという方が多いわけですけども、そうなるよう出来る限り力を尽くします。しかし、例えば重度の認知症の方の場合、ご家族の意思がそこにあっても、結果、皆さんが疲弊してしまっては元も子もありません。そこで「頑張っていきましょう」というのは、医者のエゴである場合もあるでしょう。拙速に方針を決める必要はありませんし、大切なのは、皆さんと話し合い、ご本人ご家族にとって最もふさわしい方針を決めていくことです。
専門性の異なる複数の医師による「動く総合病院」

当院は、がん患者さんの緩和ケアを扱うケースも多く、私も含め、その分野に長けた医師が揃っていることは1つの特徴と言えるでしょう。当院は専門性の異なる複数の医師によるチーム医療を実践しています。各内科はもちろん、皮膚科、精神科の専門医も在籍しています。また、レントゲンやエコー、輸血等を在宅で行える体制を整えています。いわば「動く総合病院」であることを目指しています。適材適所ではありませんが、例えば重度の褥瘡の場合、皮膚科のプロが診たほうがベターなことは間違いありません。また、専門性が異なる医師とチームで診療する事によって、全体として医師のレベルアップも図れることになります。ここで言うチーム医療とは、我々だけを指すのではありません。訪問看護師さんやケアマネージャーさんや病院などと密接に連携し、地域のために共に成長していくことが私たちが目指すところなのです。
未来のために、持続可能な在宅医療を
チームで医療を提供する最大の利点は、患者さんを見続けていけることです。1人でやれることには限界があります。まして、訪問診療を1人でずっと続けることは非常に難易度が高いものなのです。かく言う私も、初めは1人でした。今ほど在宅医療が根付いていない時代でしたし、500日連続オンコールといったこともしていました。それがまた、多くの医師にとって美徳でもあるのです。しかし、私はそこで倒れてしまいました。そうなれば100点の医療も0点になり、地域医療としてはまた一から作り直し、ということになってしまいます。現在のチーム医療体制は、私自身の自戒を込め、作り上げたものなのです。
現在、1人でも在宅医療を始めるという気概のある若い先生が増えていることは喜ばしいことです。でも、それがいつまでも保てるとは限りません。数年のために命を削るのであれば、一緒に手を取り合って日本の未来のためにやっていければと願わずにおれません。
これから受診される患者さんへ
当クリニックでは、どんな患者さんも受け入れています。ご本人はもとより、ご家族で在宅医療が必要かもしれないと思われたら、何なりとご相談ください。地域連携室を通じ、丁寧にご説明させていただきます。1人の力に頼らず、持続可能な医療が提供できるよう、みんなで精一杯頑張ってまいります。
※上記記事は2025年4月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。
石井 成伸 理事長 MEMO
呼吸器専門医
- 出身地:東京都
- 出身大学:聖マリアンナ医科大学
- 趣味・特技:仕事
- 好きな食べ物:ラーメン
- 好きな場所:海
- 好きな言葉・座右の銘:「為せば成る為さねばならぬ何事も 成さぬは人の為さぬなりけり」/「誠実」
石井 成伸 理事長から聞いた
『肺がん』
終末期における肺がんの治療は知識と経験が不可欠
「息が苦しい」というのは、痛みへの治療とはまた対応の仕方が異なります。呼吸器内科の専門医でなくても対応はできますが、一定以上、熟練した医師に相談された方がよろしいでしょう。
グラフで見る『石井 成伸 理事長』のタイプ
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穏やかで明るく話しやすい先生 | ![]() |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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穏やかで明るく話しやすい先生 | ![]() |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
CLINIC INFORMATION

ふたば在宅クリニック新小岩院
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