なおレディースクリニック

飯塚 奈緒 院長への独自インタビュー

回り道をして医学部へ。東大の産婦人科で研鑽を積む

私はクリニックのある文京区で生まれ育ち、かかりつけの開業医に憧れを持ち、物心ついた頃から何となく「お医者さんになりたい」と思っていました。身内ががんになって病院に行く機会が増えると、医師になりたい思いはいっそう強くなっていきました。とはいえ高校生の頃は同じ理系でも物理の勉強のほうが楽しく感じてしまい、現役時代は一度、早稲田大学のほうに進学しました。それでも研究などではいつも医療系のテーマを選んでしまい、やはり自分は医療の仕事がしたいのだと気付きました。
早稲田大学大学院を修了後、改めて山梨大学に入学した当初は、自分が産婦人科医になることを予想していませんでした。ただ研修でいろいろな診療科をまわったとき、産婦人科が患者さんやご家族と“喜びを共有できる診療科”であることが分かったのです。赤ちゃんの誕生に立ち会い、みんなで喜びを共有できる……そんなところに感動を覚えました。産婦人科はさまざまな診療科の中でも“女性医師”が求められる場面が少なくありません。手術など自分がした治療によって患者さんが良くなられることにもやりがいを感じて、東京大学の産婦人科の医局に籍を置いて研鑽を積みました。

愛着のある地域に根ざして、女性の健康と美をトータルサポート

東大病院やJCHO東京山手メディカルセンターなどで診療していた頃は、お産（周産期医療）に携わるほかに、がん手術や不妊治療など産婦人科領域の診療を幅広く経験しました。もともと手術は好きでしたから、大きな病院で働くことは楽しくもあり、やりがいもありました。一方で、患者さんを担当できるのは治療が終わるまでの時間に限定されてしまい、手術後はかかりつけの先生のもとへお戻しする……というのが一般的でした。そうした中で「一人の患者さんをずっと診ていいきたい」と考えるようになったことがクリニックを開く後押しになりました。
都内にある複数のクリニックで経験を積み、プライベートでは出産や子育ても経験し、『なおレディースクリニック』を開いたのはコロナ禍の2021年でした。実家が白山駅近くなので、この地域に産婦人科クリニックがないことをよく知っていましたし、産婦人科クリニックが必要とされていることもよく分かっていました。開業から3年ほど経ったいま、この地域の婦人科クリニックは当院だけではありませんけれど。私が身に付けてきた知識や経験、さらに女性の心の健康にも寄与する美容医療をご提供することで、女性の健康と美をトータルサポートできたら幸いです。

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