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久保田 英幹 院長

HIDEMOTO KUBOTA

安心・安全・信頼のてんかんの専門医療を提供

東京大学医学部医学科卒業。東京都立八王子小児病院に勤務(小児科、麻酔科)。東京都立神経病院を経て、国立療養所静岡東病院(現:国立病院機構静岡てんかん・神経医療センター)で約30年に渡って、てんかんの専門医療に従事。2020年5月に『日本橋神経クリニック』を開院(「小伝馬町駅」より徒歩2分、「馬喰町駅」より徒歩3分、「馬喰横山駅」より徒歩3分、「東日本橋駅」より徒歩5分)。

久保田 英幹 院長

久保田 英幹 院長

日本橋神経クリニック(てんかん専門)

中央区/日本橋大伝馬町/小伝馬町駅

  • ●脳神経内科

そこに携わる人に魅力を感じて入った世界

久保田 英幹 院長

医学生の時に障害児医療研究会というところに入っていました。今だから話せることですけれど、その時にてんかんのグループにたまたま順番で当たったのです(笑)。学生ですから、当時はこの病気について正確に理解はしておりません。ですが、てんかんの問題に取り組んでいる人たちに魅力を感じ、彼ら彼女らを支えているものが何か、ということに興味が湧き、以来、この分野に目を向けるようになったのです。
てんかんの専門的な治療に携わり始めたのは、静岡てんかん・神経医療センターに赴任してからのことで、以降、30年に渡って診療に取り組み、2020年5月に『日本橋神経クリニック』を開院することになりました。てんかんの治療には、MOSES(モーゼス)というプログラムがあります。この取り組みを外来をベースとしておこなうことにより、一般の方を含めたより多くの人に周知していきたいという思いもあって、この場所にクリニックを立ち上げることになったのです。

てんかんは、けっしてまれな病気ではない

久保田 英幹 院長

てんかんは、日本において100万人の患者さんがおられます。ごくごく簡単に説明しますと、てんかんの発作は、その時だけ脳の神経が余計に働いてしまうことで起きます。以前は小児に特有の病気と考えられていたこともありましたが、現在では青壮年期も含めてあらゆる年代で発病すると見られており、特に乳幼児期と高齢者で多く発病します。
一部のタイプのてんかんは治療をせずとも自然に治ることがありますが、多くは薬物療法をはじめとした治療が不可欠であり、専門的治療をクリニックにおいて提供していきたいと考えています。

発作を見て、人を見て、治療をしていく

久保田 英幹 院長

ほとんどのケースでは、薬物療法が最初の選択肢となります。主なお薬は15種類程度で、これをその人の症状により、またその背景によって使い分けていくことが求められます。発作症状が最も重要ですが、それに加えて、抑うつ的であるとか、少し怒りっぽいとか。あるいは体重が多い少ないですとか。そうした要素を参考にしながらお薬を選んでいくのです。発作を見て、人を見て、治療をしていくということですね。
てんかんは、発作が起こらないようにコントロールしていくことが大切です。その状態を維持していくことによってやがて発作そのものが起こらなくなるんですね。そのためには薬物療法と並行して、次にご紹介するモーゼスと言われる心理社会的治療が1つの鍵となってきます。

患者さん自身に治療の真ん中に入っていただくために

てんかんになってしまった方は、病気になってしまったことへの様々な感情(葛藤)をお持ちです。そこに折り合いをつけ、患者さん自身が自分の病気のことを理解することがすべての始まりとなります。これまで発作と思っていなかったものを発作と理解し、それを医師にあますところなく伝えてもらう。副作用についてもきちんと医師に伝える。それに合わせてお薬を調整することによって、結果、発作も減っていきますし、副作用も減ることになるのです。てんかんという病気は、ただお薬を飲んでいればいい、というものではないのです。患者さん自身が前向きになることで初めてお薬を飲む意味を認めることになりますし、それによって人生も変わっていくことになります。
モーゼスは、その意味において非常に重要な役割を担うことになります。当クリニックでは、静岡時代から治療を共にしていたてんかんの認定看護師が在籍しています。繰り返しになりますが、この病気は、お薬だけではない、お医者さんだけではない、ご本人の意思が非常に重要になります。患者さん自身が自分の病気をどう見つめ直すかという点において、このプログラムは非常に大きな力となるのです。
モーゼスは大掛かりなものになってしまいがちでしたが、これをクリニックの外来でやれるとなると、より身近なものとなるでしょう。より多くの方がもっと気軽にこのプログラムに参加できるようになることを期待しています。

これから受診される患者さんへ

「てんかんは治る病気です」。これはWHOをはじめとした世界共通の標語です。無論、医療において絶対はあり得ませんが、どこかに光はあるはずなのです。どうか諦めないでいただきたい。一緒にこの病気を乗り越え、普通の生活に戻れるよう、私たちと共に頑張っていきましょう。

※上記記事は2020年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

久保田 英幹 院長 MEMO

小児神経専門医

  • 出身地:静岡県
  • 趣味:山野草
  • 好きな作家:夏目漱石
  • 好きな映画:『七人の侍』
  • 好きな音楽:クラシック
  • 好きな観光地:上高地

グラフで見る『久保田 英幹 院長』のタイプ

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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