東京日帰り手術クリニック

根岸 貴志 医師への独自インタビュー

大学病院での経験をいかして、日帰り手術に特化したクリニックを開業

私は長く大学病院で診療しているのですが、大学病院で担当する患者さんは、重症化した方がほとんどです。限られた時間の中で、たくさんの患者さんを診療しなければならないため、一人ひとりきめ細やかなサポートが出来ないことを心苦しく思う場面もありました。また、重症とまでは言えない症状、たとえば、斜視や逆さまつげ、眼瞼下垂などについてはそのまま経過を観察するなど、消極的な治療をご提案せざるを得ないケースもありました。
『東京日帰りクリニック』は、大学病院での治療をサポートし、少しでも多くの方に治療のチャンスをご提供したいという考えのもとに開設しました。5歳未満の小さなお子さんや喘息をはじめとした持病をお持ちの方は、リスク管理のためにも設備が整った医療機関で手術をする必要があります。一方で、小学校に通う年齢になり、身体的にも健康な方でしたら、日帰り全身麻酔手術を受けていただくことができます。ハイリスクな患者さんは大学病院で、そうでない患者さんはこのクリニックで。それぞれが役割分担をすることで、より良い医療をご提供できるものと考えています。

日帰り手術のメリットは、患者さんのご負担を軽減できること

『東京日帰りクリニック』という名前の通り、当院は日帰り手術をメインにしたクリニックです。実際に、患者さんのほとんどが手術を前提に来院なさっていますし、他院から患者さんをご紹介いただくケースも多いです。入院を伴う手術は、時間的にも費用面でも患者さんのご負担が大きいですが、日帰り手術であれば学校や会社をお休みせずに手術を受けていただくことが可能です。
当院のようなクリニックは、日本ではまだ馴染みがないかもしれません。しかしながら、欧米では複数の開業医が手術室を共有することが珍しくありませんし、眼科の手術で入院するようなケースはほとんどありません。私自身、留学や学会の折に現地の医療に触れ、ノウハウを身につけて参りました。このクリニックを拠点にして、少しでも多くの方のお力になれればと思っています。

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