村松 英之 院長
HIDEYUKI MURAMATSU
“きず”と“きずあと”に特化したクリニック。世界中から傷や傷跡で悩む人をなくしたい
昭和大学卒業。昭和大学形成外科学教室に入局、前橋赤十字病院形成外科、KK Women’s & Children Hospital Plastic Surgery,Singaporeに勤務。現在は昭和大学兼任講師、2107年に『きずときずあとのクリニック豊洲院』を開院(有楽町線「豊洲駅」より徒歩5分)。
村松 英之 院長
きずときずあとのクリニック
江東区/豊洲/豊洲駅
- ●形成外科
- ●美容外科
- ●皮膚科
世界中から傷や傷跡で悩む人をなくしていきたい
形成外科は、ないものを作る科です。たとえば、親指を失った人に対し、その親指を再建することがそうです。私が形成外科で最初に見たのが、その親指を作る手術でした。最近ではおこなわれなくなりましたが、お腹に親指を埋め込み、しばらく時間をおいて取り出してみると、お腹の皮膚が親指になるというものだったのです。
形成外科以外の科では、悪くなったものを取り除くということが一般的におこなわれています。それに対し、生活をより良くするために何かを作り出すという形成外科ならではの魅力に、私はとりつかれたのです。
昭和大学形成外科に籍を置いた私は、全国の病院で研鑽を積んできました。国外、シンガポールに赴いたのは、その最後の旅だったと言えるかもしれません。
それまで私は、口唇口蓋裂(こうしんこうがいれつ)の治療を積極的におこなってきました。口唇口蓋裂とは、唇の一部に裂け目があらわれる先天性の病気ですが、アジアに目を向けると、さまざまな理由でその手術を受けられないでいる子ども達がいまだ少なくありません。その口唇口蓋裂の治療をボランティアでおこなっているグループがあり、アジアにおけるグループの拠点となっていたのがシンガポールでした。
シンガポールでは口唇口蓋裂の治療ももちろん勉強出来ましたが、それに負けず劣らず刺激を受けたのが、洗練されたシステムでした。私は大学病院時代、傷や傷跡、火傷の治療をどこで受けたら良いかわからないという声をたくさん聞いてきました。その要因は、社会的な認知度の低さもありますが、そこに導くシステム的な欠陥もあったように思います。困っている患者さんのために効率的でより直接的なシステムをどう作っていくべきか。シンガポールで働きながら考えていたことが、当クリニックの開院へとつながっていったのです。
傷跡で悩む方々が少しでも少なくなるように
あえて、“きずときずあと”のクリニックという名称としたのは、わかりやすく、そして敷居の低いクリニックにしたかったからです。傷跡の治療については、ハードルが高いとお思いの方も少なくないものと思われます。それはこれまで傷跡の治療を主に手掛けてきたのが美容外科であったことで、費用が高価であるというイメージが先行していたからでしょう。
当クリニックでは、保険診療と自費診療の両方で対応しています。私はもともと大学で保険診療をしてきた人間ですし、その大学病院レベルの治療と、美白やスキンケアを含めた自費診療という2つの選択肢をご用意しています。
また、ハードルをさらに低く感じていただくための試みとして、無料カウンセリングをおこなっています。状態により、保険診療で充分カバー出来ることもありますし、自由診療が適切だとしても、その費用をあらかじめ把握出来ることで、ご自身が納得出来る選択をしていただけたらと思います。
私たちがおこなっているさまざまな試みが、傷跡で悩んでいる方が一歩踏み出すきっかけになってくれればうれしいですね。
創傷治療と傷跡治療は=の関係
傷を早く治すことが出来れば、傷跡もきれいなものになります。逆に言えば、良い傷の治療が出来ないことには傷跡はきれいにならないわけで、2つは密接にかかわり合っているのです。
当クリニックでは、湿潤治療というものをおこなっています。湿潤治療は一般のクリニックでも徐々におこなわれるようになってきていますが、傷を上手に治すには、お家でのケアが行き届くことが重要です。ここでは私が診察をしたのち、ケアの方法を事細かに記したメモをお渡しし、スタッフがもう1度ご説明をさせていただいています。わからないことはそこですべて聞いていただく。それによって、お家に帰ってから何の心配もなく処置がおこなえ、結果、上手な傷の治療が完成するのです。
本人しかわからない悩みに寄り添っていくこと
傷跡は跡形もなく消えるものではありませんので、いかに目立たなくするかということが求められる治療になります。治療を繰り返しおこなうことで徐々に傷跡は目立たなくなっていきますが、完全に消えることはないわけですので、どの時点でご本人が納得出来るかどうかが重要になってきます。そのラインはその人その人によって違うことになりますから、我々としては、患者さんの内側にも目を向けていく必要があるのです。
他人から見れば些細なことに思える傷跡でも、当人にとっては大きな悩みであることもあります。逆に、非常に大きな傷跡に見えても、まったく気にならないという方もおられます。私たちは、その気持ちを汲みとってあげなくてはならないのです。1人ひとりに寄り添い、内なる声をしっかり聞いてくことを心掛け、日々の診療に臨んでいます。
これから受診される患者さんへ
開院にあたり、最新の電子カルテシステムや予約システム、自動精算機(セミセルフレジ)を導入し、ささやかですけどもキッズスペースも設けました。効率を重視し、通院される方がストレスを感じない環境づくりにこれからも励んでいきたいと思っています。
傷や傷跡でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。私はまた、傷や傷跡、火傷の治療について、患者さんの役に立つ情報をブログ等で発信しています。クリニックにいらっしゃれない遠方の方も参考にしていただければと思いますし、専門家として、少しでも多くの人のお役に立っていければと思っています。
※上記記事は2018年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
村松 英之 院長 MEMO
形成外科専門医 /熱傷専門医
- 出身地:長野県
- 趣味:読書、ランニング、株式投資
- 好きな本:ビジネス書
- 好きな映画:アクション
- 座右の銘:「なんとかなる」
- 好きな音楽:ポップス
- 好きな観光地:群馬の温泉、シンガポール
グラフで見る『村松 英之 院長』のタイプ
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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