なついキズとやけどのクリニック
江東区/古石場/門前仲町駅
- 形成外科
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夏井 睦 院長への独自インタビュー
ある出来事がキッカケで湿潤療法を思いつく
1990年代頃まで傷の治療法は「消毒して乾かす」ことが常識であったのですが、私は臨床を通して、その治療法に疑問を持っていました。私が湿潤療法を思いついたのは秋田の病院で床ずれを治療していた時だったと記憶しています。若い研修医が読んでいた本に「傷は乾かすと治らない」と書いてあったのです。とても驚き、そのような治療法に興味を持ったことから始まりました。早速その治療を床ずれの高齢者に試してみましたが、明らかな効果は見られませんでした。おそらく高齢者は健康状態が悪いからではないかと私は考え、健康な若い患者さんに試してみたところ、みるみるうちに傷が治り、その上に傷跡が残らず奇麗に治り、また治療が痛くないので、患者さんにとても喜んでいただけました。
進化の過程で人類の祖先が海から陸に上がったときに傷が治りにくくなった
傷が治るメカニズムは、生命が海で誕生した直後に獲得したものであると私は考えています。しかし約2億年前のデボン紀になって、動物の祖先は海の生活を捨て陸上に上がりました。その時に生息環境が劇的に変化して、水に囲まれた「海」から乾燥した「陸」になりました。この環境の大変革、乾燥という環境条件が「傷を治りにくく」してしまったのではないでしょうか。私の提唱する湿潤療法は簡単に言うと傷を「太古の海」の状態に戻して、傷が治るメカニズムを与えることなのです。
院長の夏井先生は、湿潤療法の提唱者として頑張っていらっしゃる偉大な先生。医師である私から見ても尊敬できるドクターです。