横山 章光 院長
AKIMITSU YOKOYAMA
「悩み」は、誰にでもあるもの。皆さんの生活が少しでも楽になるよう、一緒に考えていきます。
産業医科大学卒業。立川病院でアニマル・セラピーをスタートさせ、その後、大和市立病院、防衛医科大学校病院精神科などの勤務を経て、帝京科学大学生命環境学部アニマルサイエンス学科准教授に就任。2017年4月にクリニックをオープン(東急田園都市線「駒沢大学駅」より徒歩4分)。
横山 章光 院長
あいわクリニック
世田谷区/駒沢/駒沢大学駅
- ●精神科
- ●心療内科
本が好きで映画が好きで……そんな私に、精神科医以外の道はなかったように思います
とにかく本が好きだったんですね。本が好きで映画が好きで、それこそ数万冊の本を読み、数千本の映画を見てきました。その到達するところとして、精神科医以外の道を考えたことがなかったのです。今振り返りますと、すべてこのためにやってきたというところでしょうか。
ただ、1つ迷うところがあったとすれば、救命救急には惹かれました。救命救急は人の命を救うという目的に基づいて効率的に動かなければいけません。そして現場では、次々に応用問題に対処していかねばなりません。精神科とまったく違う世界ではあるのですが、あちらが身体の応用問題とすれば、こちらは心の応用問題に直面するとも考えられます。その意味では、共通するところがあったのかもしれませんね。
大学卒業後は研修を経て立川病院に進み、その後、大和市立病院、防衛医科大学校病院精神科などの勤務を経て、この春まで帝京科学大学で12年間教鞭をとっていました。その間も外来はずっと続けてきたわけですが、そろそろ残りの人生を外来に集中し、皆さんと共に過ごしたいと考え、今回の開業にいたったのです。
院内は余分な装飾はせず、極力シンプルな内装になっています。また、診察室は一風変わっていますが、喫茶店風としました。いろいろ考えましたが、この配置が最も話しやすいと考えたのです。実際、評判はいいですし、もう少し経てば、同じ悩みを持つ患者さんが集えるような場所にしていきたいですね。
患者さんが早く治療を終えられるようになることが第一
その方ができるだけ早く、病院のお世話にならないで済むようにということが、まず念頭にあります。私個人は、非常に合理主義的なところがあります。ですから、その方が病院のお世話にならないようにするにはどれが最も最短距離であるかといったことを常に考えてきたのです。
もちろん、その道筋は人により、症状によっても違ってきます。ある方にとっては、初めのうちは毎週通ってくることがベターなこともありますし、お薬を飲むことが最短距離になるかもしれません。その結果、2ヶ月に1回の通院が半年に1回になり、やがて調子が悪くなった時だけ利用するようになってくれれば、治療は成功したということになります。
これまでずっとそうしてきたように、このクリニックでも、同じやり方、同じ考え方で診療に臨んでいきたいと思っています。
患者さんと共に考えていく姿勢で
精神療法では、とかく、「先生のためにがんばる」となりがちです。しかし、それはよろしくないことなのです。私がいなくても、大丈夫でないといけません。自分のために頑張るという意識が大切で、良くなったのも、私ではなく、あなた自身が頑張ったからなのです。
ここでは、患者さんと肩を組みながら、一緒に答えを探していきます。精神科は宗教でも裁判所でもなく、患者さんに一方的に道を指し示すようなものではないのです。むろん、長くこの分野に携わってきましたから、一日の長はあると思っています。その経験と知識を活かし、皆さんと共に考えていきたいと思っています。
人と動物との関わりについて、改めて考えていきたい
最初に立川病院でアニマル・セラピーに関わりはじめ、以来30年という長きに渡り、この分野に携わってきました。当時は人と動物について学ぼうにも教科書のようなものはなく、真っ白な平原を行き着く先が見えないまま、ただただ前に進んでいるような状況でした。ペットロスとは何か。動物虐待の心理。人と動物との共生。考えなければならないことは山のようにありましたが、多くの方の助力を得ることもでき、ここにきてようやく、「見終えた」と感じられるようになったことも、今回の開業のきっかけの1つになりました。
ただし、その中で1つやり残したことがあるとすれば、それは日本人と動物とのつながりという部分です。たとえば診察で患者さんの家族歴をうかがった時、ペットの話をされる方はまずいらっしゃいません。毎日散歩に出掛けたり、日々の生活の中で大きな役割を負っているにもかかわらず、です。つまり、飼い主さんであっても、ペットは別だと思われている。私は、そうした人と動物の解離した状態を変えていきたいと思うのです。
まだ構想の段階ですが、いずれはペットカフェや動物病院、そしてクリニックが一緒になった施設を作り、犬と一緒に散歩がてら、カウンセリングがおこなえる場所を作ってみたいと思っています。それがまた特別なことではなく、どこでも当たり前に見られる光景にすることが、私に残された最後の使命だと思っているところです。
これから受診される患者さんへ
「悩み」を持つことは、非常に人間らしいことなのです。そこから立ち直ろうとする姿勢は尊いもので、私は患者さんのその真摯な姿勢にいつも感銘を受けています。「悩む」ということ自体がなくなってきている世の中で、それはなんと素晴らしいことであり、崇高なことか。そうした状況にある自分を責める必要はないのです。どんな些細なことでも構いません。こうしたことにちょっと詳しいおじさんに話を聞いてみようというつもりで、お気軽に相談していただければと思います。
※上記記事は2017年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
横山 章光 院長 MEMO
精神科専門医
- 出身地:広島県
- 趣味・特技:読書、映画鑑賞、「物を書くこと」
- 好きな本:オールジャンル
- 好きな映画:『きっと、うまくいく』(2009年・印)
- 座右の銘:臨機応変
- 好きな音楽:クラシック
- 好きな観光地:台湾
グラフで見る『横山 章光 院長』のタイプ
穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
穏やかで明るく話しやすい先生 | ||||
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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