かわいクリニック

河井 誠 理事長への独自インタビュー

ご高齢の患者さんに長く寄り添う診療を提供したい

医師を目指したのは、学生時代から「人間に関わる仕事がしたい」と思っていたからです。その方法として選んだのが医学の道です。周りの友人にも同じ考えを持ち医師を目指す人が多く、その影響を受けたということもあるかもしれません。
千葉大学医学部卒業後は、東京大学医学部付属病院で初期研修を受け、大学病院のほか、関連病院である東芝病院や関東中央病院（東京都世田谷区）などで主に呼吸器疾患の診療に携わりました。勤務医時代、がんや認知症、嚥下障害による肺炎を繰り返す方などを多く拝見したのですが、急性期の方を診る病院では長期の患者さんを診ることができず、診療に限界を感じる様になりました。ご高齢の方々が長く安心して療養できる環境で、お一人おひとりに寄り添った診療を提供したいとの思いから開業を決意。2006年、かわいクリニックを開院いたしました（蒲田駅より徒歩4分）。

認知症や難病の方のサポートもおこなう

当院の主な診療内容は訪問診療です。訪問診療は一般的な往診とは異なり、何らかの理由があり通院が困難な方を定期的、そして計画的に訪問し診療をおこなうことです。現在医師十数名と他のスタッフ、合わせて50名の職員が24時間交代で診療をおこなっています。対象となる患者さんの症状は幅広く、「通院が困難」「寝たきりである」といった方のほか、認知症や介護でお困りの場合や、難病や重度障害をお持ちの方、医療処置や管理を必要とされる方も診療対象となります。訪問エリアは大田区を中心に世田谷区や品川、川崎市の一部まで対応しています。
開院当初と比べると地域の高齢者は増えました。ご本人やご家族よりもケアマネージャーさんや訪問看護師さん、病院からご紹介いただくことが多いですね。退院を機に歩けなくなったので、通院から訪問診療に切り替えたい方からのご依頼が多く、「通院が難しくなった」「介護保険の申請をしたいので主治医になって欲しい」といったご要望が診療のほか、介護認定の主治医意見書作成をおこなっています。

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