奈良 大 院長
DAI NARA
救急で培った総合的な診療能力を生かし、「スペシャリスト」よりも「ゼネラリスト」を目指して。
東京医科大学卒業。三井記念病院、昭和大学病院救急医学科、 NTT関東病院麻酔科等々で勤務医を務め、2011年に開業(東急池上線「池上駅」より徒歩4分)。現在にいたる。
奈良 大 院長
池上仲通りクリニック
大田区/池上/池上駅
- ●内科
- ●外科
- ●糖尿病内科
- ●整形外科
- ●訪問診療
あえて大変な道を選んだことで、今の私が形作られた……
私が医師を目指した理由は、まず人というものへの興味があったからです。自然科学系の学問の中で総合的に人間を理解できるものとして、医学部へ進むことを志すようになっていきました。
大学を卒業し、外科を選んだのは、それが最も勉強になりそうな科(一番大変そう)だったから。若いうちの苦労は買ってでもしろ、といいますからね(笑)。また、内科的な診察はもちろん大事なものですが、論より証拠、手術という場面がどういうものかを理解することが大切だと考えました。想像した通り、厳しい世界でしたが、その代わりにさまざまなことを経験できたことは、今の私の糧となっています。
外科で経験を積んだ私は、諸事情あり昭和大学病院の救急医学科に籍を置きました。これは幼い頃からの外傷というものへの興味を引きずっていたことに関係があります。こう見えて小さい頃の私は、血を目にするだけで卒倒するような子供だったのです(苦笑)。当時日本には、外傷を専門に診る医療機関はあまりありませんでした。外科に所属しながらも外傷を診るスキルが熟達してないと感じていましたので、救急救命センターならば、より深く外傷も学べると考えたのです。
当時の勤務は激務でしたが、この時期に多くのことを学べたことが、今の私の支えとなっています。
スペシャリストではなく、ゼネラリストとして
当クリニックが目指しているのは、適切な診断をし、適切な医療を提供すること。患者さんはさまざまな自覚症状を感じて来院されますが、その中には、「何科にかかればいいの?」と迷われている方も少なくないと思われます。町のかかりつけ医である私達には、その患者さんの症状を診て、適切な医療を受けられるよう道案内をする役割をになっています。
救命救急センターで培ってきた患者さんの全身を診る能力や一般診療で幅広い知識を生かしながら、さらに研鑽を続け、皆さんに安心していらしていただけるゼネラリストの道を究めていきたいと思っています。
救急救命センターでの経験を生かした在宅診療にも力を
『池上仲通りクリニック』では、在宅診療にも力を入れています。在宅診療の対象となる患者さんの中には、人工呼吸器や胃ろうなど、さまざまな医療器具をご自宅で使う必要のある方がおられます。そうした器機の扱いに慣れているという点でもこれまでの経験が生かせていけると思っています。
また在宅診療では、お看取りという要素を考慮しないわけにはいきません。息を引き取ろうとされている方を前にして、ご家族に余計な負担が増えることのないよう、そうした場面に多く立ち会ってきた経験から、適切なアドバイスをさしあげることができると思っています。
当クリニックには、身上監護アドバイザーが常駐しています。1人の方をお家で診ていくには、医師や看護師のみならず、ケアマネジャーやヘルパーさんなど、多職種の方と連携をはかっていく必要があります。当初はそのマネージメントを私1人でおこなっていたのですが、これがなかなかに大変なことでした(苦笑)。アドバイザーが介在することで、よりスムーズな連携をはかることができ、その点は大変助かっています。
また身上監護アドバイザーは、ご家族の方の承諾を得た上で、さまざまな手続きを代行することが可能です。お年を召した方が役所におもむき、「あれがない」「これがない」と往復するのは大変ですよね。アドバイザーがそのお手伝いをすることにより、ご家族の負担を軽減できるものと思っています。
今後も幸せに生きていくために。自分の“今”を知ることが大切
寝たきりを防ぐには、骨折をしないことが1番です。その前提として、骨粗しょう症を早期に発見し、早め早めの対処をしていくことは、大変重要です。治療はもちろんですが、骨粗しょう症という病気を知ってもらい、そのリスクに備える意識を持ってもらうことも大切なんですね。
クリニックではDexa法といい、骨粗しょう症で最も問題となる腰椎や股関節の骨密度を3分程度で測定できる最新の装置を導入しています。これにより、それほどお手数を掛けることなく、ご自分の今の状態を知るお役に立てればと思っているところです。
ご高齢の方に多い大腿骨の骨折。すぐに固定して手術をおこなえばさほど大きな問題はならないのですが、ご高齢の方の場合、入院による環境の変化から認知症等を悪化させる懸念が生じます。さらに身体をしばらく動かさないことにもなりますので、その結果筋力が落ち、転倒の要因の1つにもなりかねません。私は麻酔科標榜医でもあるのですが、麻酔科的な目線で考えても、急場のことは避けられるものなら避けたほうが良いことは確かです。
あらゆる要素を考えても、ある程度お年を召したら、骨をも元気に保っていくということをお考えいただきたいですね。
これから受診される患者さんへ
健康診断を含め、今できることをしっかりおやりになってください。日々のケアをおこたらず、ご自身の“今”を知ることが大切です。今後も健康で幸せに生きていくために、ご自分の健康を第一に考え、何か気になることがありましたら、気軽にご相談いただければと思います。
※上記記事は2017年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
奈良 大 院長 MEMO
- 出身地:東京都
- 趣味:散歩
- 好きな作家:山本周五郎
- 好きな映画:ブルースブラザーズ
- 好きな言葉・座右の銘:「よりよい未来を」
- 好きなアーティスト:プリンス
- 好きな場所:スーパー銭湯
グラフで見る『奈良 大 院長』のタイプ
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと 穏やかで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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