のぞみクリニック

筋野 恵介 院長への独自インタビュー

家族で地域の人々を見守るクリニック

大学を卒業後、母校の感染症・ER科に籍を置きました。感染症科で拝見する疾患は主に海外由来のものになります。エイズやマラリア、デング熱、エボラ出血熱などがそれに当たり、外来に患者さんがくれば感染症科に赴き、それ以外はもっぱら救急救命で診療にあたっていました。
性格といいましょうか、私には、人があまりやりたくない、というものに目が向きがちなところがあります（苦笑）。感染症科は日本ではほとんどない分野でしたし、それに加えてERで全身を診られるという点に魅力を感じ、この科を選択するにいたったのです。

『のぞみクリニック』は、私の母（筋野秀子 医師）が2004年に開設しました。それ以前は埼玉にあった祖父の医院で患者さんを診ていたのですが、地元での診療を望み、こちらへと移ってきた形になります。現在は院長である私と父と母、そして兄が共同で診療にあたっています。

病気が完結するまでをゴールとして

当クリニックでは、小児科・内科・外科・消化器科等、幅広い診療科目を掲げています。患者さんは乳児から100歳近いご高齢の方まで、あらゆる世代の方にご利用いただいています。私は大学病院において、あらゆる分野を診るということをやってきました。その姿勢はクリニックにおいても貫いていきたいと思っています。
入院が必要なケースや大きな手術を除けば、9割ほどは大学病院と同レベルの医療をクリニックでも提供できると私は考えています。たとえば、1週間熱が下がらないとしましょう。原因がわからないからすぐに病院に送るのではなく、どのような病気が考えられるかをフローチャート式に考え、細かな検査をおこなっていけば、十分に対応できるものなのです。
病院時代、「なぜこの患者さんは送られてきたのか？」というケースを多数目にしてきました。一旦病院に送られてきますと、一から検査をしたり、時間等、様々な負担が患者さんにのしかかることになります。患者さんの負担を最小限に抑え、病気の窓口としての機能を果たすのみならず、完結するところまで持っていってあげるのが私たちの役割だと認識しています。

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