神保町もりたメンタルクリニック
千代田区/神田神保町/神保町駅
- 心療内科
- 精神科
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森田 徹 院長への独自インタビュー
回り道をしたからこそ、今の私がある
私は文系私立大学を卒業後、1度社会人を経験しています。ちょうどその頃、阪神大震災に被災しました。被災者であると同時に、私自身もボランティア活動に参加したのですが、医療に関わる現場では、お医者さんが中心になる場面を多く目にしました。人のためにできる仕事とは何か。社会人となり改めてそのことを考え、直接医療に関わることを目指し、この道を選んだのです。
学生時代は体育会系の部活に熱中していたこともあり、当初は整形外科にも興味があったのですが、研修で精神科にふれたことで、一気にその世界に魅了されるようになりました。患者さんのバックグラウンドを知ることは医療において大切なことです。精神科の場合、それが占めるウェートが非常に大きく、その方を知ることが症状の改善に繋がっています。数ある科の中で唯一と言ってよいその特性に魅力を感じ、この科を選びました。
2016年に『神保町もりたメンタルクリニック』を開業する以前は、精神科の救急病院である『あさひの丘病院』で長らく診療をおこなってきました。精神科の救急において、統合失調症の急な発症であるとか、重症のうつ病で死に対する衝動が収まらない方々など多種多様な症状のある方々を診てきました。私は社会人を経験していますから、みなと同じでは必要な経験が積めないと考えていました。あえて急性期の病気を扱う病院に赴いたのは意義があり、気がつけば、本当によい経験をさせていただいたと思っています。
患者さんの立場に寄り添い、患者さんの負担が少なくなる治療を提供
症状の重い方には、しかるべき処置をおこなうべきであり、医療者としてしっかりとした意見を言えるようにと思っています。その一点は守りつつ、今の医療は、私たちから一方的に勧めるものであってはならないと考えています。患者さんの立場に寄り添い、患者さんの負担が最も少ない治療を提供していきたいですね。
たとえば、適応障害のように環境を整理することで症状の改善が望める場合には、お薬に頼らない治療は充分に可能です。しかし、統合失調症など、脳の神経伝達物質が影響することが要因となる内因性の疾患は、お薬を減らすことはできても、完全にやめることは難しいときがあります。これは、重度のうつ病の方にも同様のことが言えます。
病状を見きわめ、無理のないペースで徐々に減らしていく。必要最小限のお薬によって、病気をコントロールしていけるよう努力を続けたいと考えています。