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川手 恒太 院長

TSUNETA KAWATE

精神科領域にも精通した町のかかりつけ医
「心の問題かも?」と感じたら気軽に相談を

帝京大学医学部を卒業後、同大学医学部の内科学講座に入局。診療に従事するなかで精神疾患に苦しむ患者さんの処遇に疑問を感じ、精神科の医師として歩みはじめる。土田病院で17年間診療に従事した後、2015年に新高円寺駅より徒歩4分のこの地に開業。

川手 恒太 院長

川手 恒太 院長

円メンタルクリニック

杉並区/高円寺南/新高円寺駅

  • ●心療内科
  • ●精神科

「医者なんぞになるものか」と映画監督を目指して家出した学生時代

川手 恒太 院長

海軍の軍医として診療に従事した祖父、父のいる医師の家庭に生まれ育ちました。祖父が退役するまでは海軍病院の勤務にともない全国を転勤する生活でしたが、退役した後、大正10年に「川手医院」を開院し高円寺での生活がはじまりました。
父も同じく軍医だったため、赴任先の戦地から帰った後、昭和47年に同じ場所で「川手内科」を開業し、69歳で亡くなるその日まで診察を行い生涯医師としての生き方を全うしました。

私はと言うと、若い頃は「医者になんぞなるものか」と、憧れだった映画監督になるべく高校生のときに家出をして、撮影所に潜り込み、日雇いの仕事をしながら倉庫で寝泊まりするといったようなこともしていました。

しかしある日、監督から「親ひとり説得できない人間に、説得力のある映画は撮れない」と言われて帰宅を余儀なくされ、さらに父からも「とりあえず我が家の長男に生まれた限りは医師免状を持て。お前が映画監督として才能があるのかどうかはわからないが、才能があれば同じく医師で映画監督の大森一樹氏のように活躍できるだろう」と説得されたのがきっかけで医学部への進学を決めました。

適切な処置をしてもらえない精神的な病で苦しむ人を助けたい

川手 恒太 院長

大学を卒業後、祖父や父と同じく内科医を目指して帝京大学の内科学講座に入局したのですが、2年間にわたって研修をするなかで「大学院に進学して研究を続けるのか、派遣先の病院で働くのか、専門は消化器内科か、それとも循環器内科か、血液内科なのか…」とふと立ち止まって考えたときがありました。

同期の医師がそれぞれ得意な分野や興味のある道を選んでいくなかで、精神的な病を抱えて入院してきた方や、がんを患って抑うつ的になった患者さんたちが、適切な対処もしてもらえずに病院のスタッフからも敬遠されている状況があることに気がつきました。

他の内科疾患と同じく“病(やまい)”という苦しみで困っている人がいるならば、それを助けたいという思いで精神科の診療に携わることを選んだのが医師としてのはじまりです。

その後、入院病棟を併せ持つ精神科領域の民間病院としては都内でも数少ない「土田病院」で17年間にわたり診療に従事した後、2015年8月に祖父の時代からゆかりのある高円寺に「円(えん)メンタルクリニック」を開業しました。

開業当初の思いとしては、社会問題としても深刻な課題を抱えている認知症の患者さんをはじめ、いろいろな悩みを抱えて抑うつ的になっている方や、「寝つきが悪い」「熟睡できない」など不眠症に悩んでおられる方など、「心の問題かも?」と感じる方にとって気軽に相談に来られる診療の入口のような場になればと開業しました。

認知症のご家族の介護周辺で起きている“介護疲れ”“ストレス”に対処したい

川手 恒太 院長

しかしながら、開業して1年経って気がついたことは、杉並区では行政と地域の拠点病院、医師会に所属する開業医との連携が密にとれていて、認知症の患者さんのサポート体制が充実していることに驚かされました。

「うちのおばあちゃん、最近ちょっと様子がおかしくて…」といった相談も、地域のかかりつけ医に気軽に話ができるような関係も築けているようですし、メンタルクリニックを掲げる当院としては、より専門的な精神症状が見られる患者さんへの対応や、認知症の患者さんの周辺で起きている問題へのアプローチを、ひとつの役割として注力していくつもりです。

認知症の介護の現場では、もっとも身近な存在としてまず家族がいるわけですが、昼夜を問わず見守りを必要とするため、ご本人のみならず一家全体の病になってしまうことも多くあります。いわゆる“介護疲れ”という状況です。

たとえば、夜間徘徊を繰り返してしまう認知症の患者さんがいらっしゃるご家族は、いつ徘徊するのかも分からない状況で、不寝の番をしなくてはならないことも多くあります。そのため、夜に眠れない認知症の患者さんに対して睡眠導入剤が処方されるケースもあるのですが、結果的に昼間も眠気がとれず寝込んで悪化させてしまうことも考えられます。

これはもともと私が内科医だったためその違いが分かるのですが、一般的な内科と精神科領域に精通した医師とでは処方やアプローチも異なるため、認知症の患者さんはもちろん“介護疲れ”という状況でお困りの場合には一度ご相談に伺っていただければと思います。

患者さんの希望を最優先に、平日は19時30分まで診療を受付

また当院の特徴として、都心部にあるため「できるだけ遅い時間に診察して欲しい」とか「どうしても今日診てください」といった要望も多く、平日は水曜日と第2木曜日を除き19時30分まで診療の受付をしています。

完全予約制では無いので突然の訪問にももちろん対応いたしますが、患者さんの時間をより良く有効活用していただくために予約制を取り入れて、なるべくお待たせしないような診療スタイルをとっています。

そもそも“その人がより良く生きるため”に医療があり医者がいるわけですから、通院の負担や病院での待ち時間なども含めて、病院でその人の時間を犠牲にするような状況はできる限り解消してあげたいと思います。

また「他の患者さんと顔を合わせたくない」といったご希望や、対人恐怖症や社交不安障害の方など、他人と一緒にいることが苦痛と感じる方のために、院内に入ってすぐ右手に「第2待合室」を設けているのも当院ならではの特徴です。

個室のため人目を気にする必要はありませんし、テーブルと椅子を設置してあるため場合によっては予診をとることも可能です。

精神科や心療内科、メンタルクリニックといったものについて、まだまだ抵抗感や敷居の高さを感じてしまう人も多いので、森をイメージした居心地の良い内装や、自然界の癒しドクターとも言われているカピバラをロゴマークにしたりと、いろいろな工夫をしながら日々診療を行っています。

これから受診される患者さんへ

過酷な労働を強いるブラック企業や、約束された将来など無い不確かなこのご時世に、こころの病気や問題を抱えざるを得ない状況も多くあるため、「これって体の問題と言うより、心の問題かも?」と感じるようなことがあれば、まずは気軽にご相談ください。

ご本人はもちろんご家族からのご相談もお受けしておりますし、ご自身が病気である認識が失われていたり、引きこもって家から出られないような場合など、ご本人に来院いただくことが難しい場合は往診にも伺います。

メンタルクリニックの往診は一般内科とは状況が少し異なり、体力的にもご自身で来院できる方がほとんどか、もしくは即入院を必要とするケースに分かれるため、ブリーフセラピー、つまり往診に伺ったその短時間で問題解決のための糸口を探ることも可能で、その後は通院へと移行する方がほとんどです。

また入院治療が必要と判断された場合も、精神保健指定医を取得しているためその後の対応や処置もスムーズに行えます。精神科領域にも精通した町のプライマリードクターとして、お困りのことがあれば気軽にご相談ください。

※上記記事は2016年10月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

川手 恒太 院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 趣味・特技:パンロゴ(アフリカドラム)
  • 好きな本・作家:リチャード・ブローティガン、宮城谷昌光
  • 好きな映画:バグダットカフェ、屋根裏のバイオリン弾き
  • 好きな言葉・座右の銘:融通無碍
  • 好きな音楽・アーティスト:ブルース、ラテン、R&B
  • 好きな場所・観光地:タヒチ、バルセロナ

グラフで見る『川手 恒太 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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