円メンタルクリニック
杉並区/高円寺南/新高円寺駅
- 心療内科
- 精神科
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川手 恒太 院長への独自インタビュー
「医者なんぞになるものか」と映画監督を目指して家出した学生時代
海軍の軍医として診療に従事した祖父、父のいる医師の家庭に生まれ育ちました。祖父が退役するまでは海軍病院の勤務にともない全国を転勤する生活でしたが、退役した後、大正10年に「川手医院」を開院し高円寺での生活がはじまりました。
父も同じく軍医だったため、赴任先の戦地から帰った後、昭和47年に同じ場所で「川手内科」を開業し、69歳で亡くなるその日まで診察を行い生涯医師としての生き方を全うしました。
私はと言うと、若い頃は「医者になんぞなるものか」と、憧れだった映画監督になるべく高校生のときに家出をして、撮影所に潜り込み、日雇いの仕事をしながら倉庫で寝泊まりするといったようなこともしていました。
しかしある日、監督から「親ひとり説得できない人間に、説得力のある映画は撮れない」と言われて帰宅を余儀なくされ、さらに父からも「とりあえず我が家の長男に生まれた限りは医師免状を持て。お前が映画監督として才能があるのかどうかはわからないが、才能があれば同じく医師で映画監督の大森一樹氏のように活躍できるだろう」と説得されたのがきっかけで医学部への進学を決めました。
適切な処置をしてもらえない精神的な病で苦しむ人を助けたい
大学を卒業後、祖父や父と同じく内科医を目指して帝京大学の内科学講座に入局したのですが、2年間にわたって研修をするなかで「大学院に進学して研究を続けるのか、派遣先の病院で働くのか、専門は消化器内科か、それとも循環器内科か、血液内科なのか…」とふと立ち止まって考えたときがありました。
同期の医師がそれぞれ得意な分野や興味のある道を選んでいくなかで、精神的な病を抱えて入院してきた方や、がんを患って抑うつ的になった患者さんたちが、適切な対処もしてもらえずに病院のスタッフからも敬遠されている状況があることに気がつきました。
他の内科疾患と同じく“病(やまい)”という苦しみで困っている人がいるならば、それを助けたいという思いで精神科の診療に携わることを選んだのが医師としてのはじまりです。
その後、入院病棟を併せ持つ精神科領域の民間病院としては都内でも数少ない「土田病院」で17年間にわたり診療に従事した後、2015年8月に祖父の時代からゆかりのある高円寺に「円(えん)メンタルクリニック」を開業しました。
開業当初の思いとしては、社会問題としても深刻な課題を抱えている認知症の患者さんをはじめ、いろいろな悩みを抱えて抑うつ的になっている方や、「寝つきが悪い」「熟睡できない」など不眠症に悩んでおられる方など、「心の問題かも?」と感じる方にとって気軽に相談に来られる診療の入口のような場になればと開業しました。
院長の川手先生とは、クリニックがお向かいということで仲良くさせていただいています。とても優しいお人柄の先生です。