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三枝 直樹 院長

NAOKI SAEGUSA

緩和ケア・看取りにも対応する訪問診療専門クリニック。多職種によるチーム医療を実践し、毎日の暮らしに寄り添う

北里大学医学部卒業後、東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所(現・東京女子医科大学心臓病センター)にて血管外科の診療に従事。その後、在宅医療に魅了され、2006年に訪問診療に特化した『中野なおクリニック』を開設。

三枝 直樹 院長

三枝 直樹 院長

中野なおクリニック

中野区/弥生町/中野新橋駅

  • ●訪問診療
  • ●心臓血管外科
  • ●内科
  • ●老年内科
  • ●麻酔科

手術室から在宅の現場へ。豊富な経験をもとに患者家族の暮らしを支える

三枝 直樹 院長

私の専門は心臓血管外科で、勤務医をしていた頃は文字どおり「命に関わる病気」の治療にあたってきました。自分が執刀した患者さんの全身管理を担い、手術後は連日24時間体制で回復を見守り、無事に退院される患者さんを見送るときには、大きなやりがいを感じたものです。一方で、当時は患者さんを診るのは病院の中に限られていたことも事実です。だからこそ、2002年に在宅医療に出会ったときには、「自分が手術した患者さんを在宅でもフォローできるなんて、医師冥利に尽きる」と思ったのをよく覚えています。
それからはすっかり在宅医療に魅了され、訪問診療に特化したクリニックを立ち上げるまでになりました。自分が関わった患者さんに1日も長く生きていただきたいとの思いが、在宅医療に取り組む原点でした。設備の整った大きな病院に比べると、クリニックや訪問診療でできることはどうしても限られます。そうしたなかでも当院は、「通院困難な患者さんにも適切な医療提供を」とのコンセプトのもと、充実した設備と専門的な知見を踏まえて患者さんとご家族の暮らしを支えています。

多職種によるチーム医療を実践し、毎日の暮らしに寄り添う

三枝 直樹 院長

『中野なおクリニック』を開設したのは2006年でしたから、この地域の医療に携わって20年ほどになるでしょうか。当院は、さまざまな理由により通院が難しくなった方のご自宅に伺い、適切な診療を行う「訪問診療」を専門にするクリニックです。訪問診療は原則として主治医制で行っており、患者さんの多くは慢性腎不全や認知症などの慢性疾患をお持ちの方です。また、完全予約制にて週に一度だけ実施している外来診療では、私が心臓血管手術を行った患者さんや、高血圧の患者さんなどの診療を行っています。
とはいえ、訪問診療は医師一人で対応できるものではありません。当院では院長の私や麻酔科の医師を中心に、看護師、理学療法士、薬剤師、医療ソーシャルワーカー、ケアマネジャーなど多職種が密に連携し、医療面だけでなく生活面のサポートも行っています。毎朝のミーティングや訪問後の情報共有を通じて、常に「ワンチーム」の意識を持ちながら、患者さんとご家族の希望をかなえる医療の実践を目指しています。

充実した設備と専門性を生かし、緩和ケアや看取りにも対応

三枝 直樹 院長

多職種によるチーム医療に加え、検査体制の充実も当院の大きな特徴です。設備として、X線(レントゲン)、心電図、迅速血液検査の機器などを備えており、糖尿病の指標となるHbA1cや、ワーファリンのコントロールに欠かせないPT-INRなどを確認したうえで、適切な治療につなげています。訪問診療であっても外来診療と同等レベルの医療をご提供できることは、当院の大きな強みと言えるでしょう。
患者さんの中には「最期は自宅で迎えたい」と希望される方も少なくないため、当院では在宅での看取りにも対応しています。末期のがん患者さんでは「痛みのコントロール」が非常に重要ですが、当院には麻酔科の医師が在籍しており、より専門的な緩和ケアを行える体制があります。医療用麻酔の飲み薬、座薬、点滴、持続皮下注射などから適切な方法を選択し、特に痛みが強い場合は硬膜外麻酔で対応するなど、その方らしい最期を迎えられるようにサポートいたします。

地域における連携を強化し、それぞれのご家庭に合った支援を行う

患者さんが「最期は自宅で迎えたい」とおっしゃるのであれば、私たちは全力で療養生活を支えます。ただし個人的には、在宅での看取りが全ての方にとってベストな選択肢だとは考えていません。今は多様性の時代ですから、治療との向き合い方やご家族みなさんのライフスタイルもさまざまです。医療や介護の分野に関しては第三者の力を上手に活用すれば、ご家族が無理をしなくても、患者さんの療養生活を支えていかれることをぜひ知っていただきたいです。
当院では、心臓や血管の病気に対する専門的な治療や緩和ケアなど質の高い医療をご提供する一方で、医療ソーシャルワーカーやケアマネジャーが連携して介護保険の申請などもサポートしています。また、地域の訪問看護ステーションやヘルパー事務所との連携体制を強化し、地域にお住まいの方々へ「安心」をお届けしています。患者さんやご家族の「こうしたい」という声に丁寧に耳を傾け、心穏やかな毎日を過ごしていただけるように支援することが、私たちの役割だと考えています。

これから受診される患者さんへ

当院の訪問診療では、胃ろうや膀胱留置カテーテル管理をはじめとした一般的な診療に加えて、私が専門にする心臓や血管の病気の治療や、麻酔科の医師による緩和ケアなど専門性の高い医療もご提供しています。また医師を中心に多職種が連携することにより、できるかぎり患者さんやご家族の希望に沿った療養生活を送っていただけるようサポートしています。それぞれに異なるご家庭の事情に応じて、多様性に富んだ医療や介護の選択肢をご提案させていただきますので、何かお困りのことがありましたら遠慮なくご相談ください。

※上記記事は2025年7月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

三枝 直樹 院長 MEMO

  • 出身大学:北里大学医学部

グラフで見る『三枝 直樹 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

CLINIC INFORMATION