田辺眼科
世田谷区/下馬/三軒茶屋駅
- 眼科
医院情報は東京ドクターズ(株式会社アートブルー)が独自に収集したものです。診療科目や診療時間などにつきましては変更されている場合もございます。ご来院の際は念のため、各医院様へご確認ください。また、掲載情報の内容に誤りがある場合、もしくは情報の修正・新規登録をおこなう場合は『お問い合わせフォーム・その他のお問合わせ』よりお願いいたします。
田辺 歌子 院長への独自インタビュー
多くの患者さんに教えられ、貴重な経験をさせて頂き、今の自分がある。
昔のことですが、私は兄を結核で亡くしました。そのことがなんとなく残っていて、「病気を治したい」と思ったのではないでしょうか。近い親族に医療に進んだ人はまったくいなかったのですけれど。
東京女子医科大学を卒業後、順天堂大学眼科学教室に籍を置きました。そこから出産と育児をはさんで、こちらを開院したという次第です。私は結婚後、この近くに居を構えました。ですから、準地元という感覚でしょうかね。約10年前に現在の場所に移り、今に至ります(東急田園都市線・三軒茶屋駅から徒歩14分)。
私には1つ忘れられない思い出があります。東北地方、奥羽山脈のふもとに沢内村(現:西和賀町)という村落があります。そこの病院に、順天堂大学から私ともう1人、先輩の先生が月に2回、赴くことになったのです。当初は調査が目的でしたから、長くなる予定はなかったのですが、村の人が「せっかく来てくれたんだからいてくれ」と仰ってくれて、かれこれ15年は通い続けたのです。
私は東京育ちで、他を知らないでしょう。ですから、人生に対する考え方があちらの方とはずれがあったようで、ずいぶん珍しがられました。自分とは異なる考え方の人がいることを実感したのは、あれが初めての経験だったかもしれません。本当に貴重な経験をさせていただいたと思っています。お医者さんは学問だけしていれば成長できるわけではないんですよね。多くの患者さんに教えられ、今の私がいるのだと思っています。
白内障や緑内障、眼底出血といった疾患について。
白内障や緑内障、眼底出血といった疾患が多いですね。白内障の場合、今は手術という解決策がありますし、眼底出血も、その原因や状態にもよりますが、他科と連携して手を加えることは可能です。その点、緑内障は最も厄介な疾患と言えるかもしれません。
緑内障は、40歳を境にガタッと増えていきます。放っておけば失明の危険がありますので、継続的な治療と観察が必要です。ただし、最近はこの疾患のことも昔に比べてよくわかってきており、健康診断の項目になってもいますので、初期の状態で発見できることが多くなっています。定期的に通院していただくことに変わりはないのですが、早い段階で治療をおこなうことで、深刻な状況におちいる方が少なくなっているのは確かです。