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三宅 修司 院長

SYUJI MIYAKE

身近にいて、すぐに診てあげられることが医師の原点。
体だけでなく心のフォローもしてあげたい

東京医科歯科大学卒業後、呼吸器疾患医師として同大学病院にて勤務。外来診療にあたると同時に、大学内保健管理センター長兼、教授として学内関係者の一般内科診療も行う。2012年、駒込に一般内科、呼吸器科、小児科を標榜する「みやけ医院」を開業。

三宅 修司 院長

三宅 修司 院長

みやけ医院

豊島区/駒込/駒込駅

  • ●呼吸器内科
  • ●内科
  • ●小児科

キャリアの最後は、やはり患者さんと身近に接する町医者に

三宅 修司 院長

当院は一般内科と呼吸器を私が、副院長である妻が予約制の小児科を担当するクリニックです。もとは大学卒業以来ずっと大学病院で診療や研究、教育を行ってきて、こちらを開業したのはわりと最近で2012年のことですね。普通、ここまで長く大学病院にいるとそのまま定年を迎えるまで勤めてもよかったのですが、医者としての残りの人生を考えた時、そもそも医者になりたかった理由である、‟なんでも見てあげられる町医者になって地域の人と色々話したい”という夢を最後にかなえようと思ったわけです。身近にいて、なにかあったらすぐ相談できる、昔からある形のお医者さん。そこで小児科専門医と一緒に開業することに決めました。
駒込のこの地は、なじみのある豊島区で、ということで探していて見つけた場所です。開業当時はすごく静かな場所だったんですが、短い間にどんどんマンションなどができて、あっというまに賑やかになりました。近くには六義園があり、春のお花見と秋の紅葉シーズンはすごい人出です。それでも、穏やかな、住みやすい場所であることは変わりません。

呼吸器だけでなく、内科医としても大学病院で長年のキャリア

三宅 修司 院長

大学病院で呼吸器専門、と言っても、実は大学内の保健管理センター長も長いこと担当しておりまして、内科医として大学内の職員や学生の疾患全般を診てもいました。なので、開業にあたって突然内科を標榜したわけでないんです。呼吸器科にしても内科にしても、長年経験を積んできてそろそろ独立してもいいかな、という手応えがあったことも開業のきっかけですね。
とはいえ、まだ開業してからの年数が浅いので、患者さんの多くは、地元の方々というより呼吸器専門医を求めてインターネットで探して来られる方がほとんど。このあたりの方々は昔から住み続けている方が多く、ずっとなじみの医院にかかられていますからね。最近、だんだん地元の方が患者さんからの紹介などで来られるようになったかなあと、そんな感じです。まあでも、ゆっくり地域に馴染んでいければいいと思っているので、このくらいのペースがかえっていいですね。信頼は時間をかけて得るものです。

咳は様々な病気で起こるもの。原因を正しく診断する”見立て”が肝心

三宅 修司 院長

呼吸器内科専門医を標榜して診療していますと、長引く咳を訴えて来院される患者さんが非常に多いです。咳という症状は、様々な病気から主現します。短時間でおさまる急性の咳もあれば、長い間続く慢性の咳もあります。前者は風邪などの感染症で咳がでる場合が多く、後者は咳喘息や気管支喘息といった慢性的な病気で出現する頻度が増えてきます。一方、咳喘息の患者さんでも風邪をひけば咳が出ますし、そのときは喘息の治療ではなく、感染症の治療も必要になります。咳の原因として、のどの炎症の場合もあれば、気管支や肺の炎症からでる咳。鼻水がのどに落ちることで咳が出る場合や、胸やけから咳が出る場合など、咳の原因も実に様々です。それぞれ治療法が異なりますので、咳という症状はひとつですが、その原因を考えたうえで治療薬を選択するというのは、簡単なようでむずかしく、医者も患者も悩むことになります。私もあれこれ考え、悩みながら治療を選んでいるのが現状です。
咳は全身運動ですので、つらい症状です。ひどい咳ならすぐ受診されるでしょうが、ひどくない場合でも、2週間以上続くような場合は医療機関を受診して相談されるのが良いと思います。
風邪や咳で耳鼻科を受診される患者さんがおられますが、長引く咳の原因は耳鼻科領域ではない場合が大部分です。2週間以上続くようでしたら内科、できれば呼吸器内科を受診することをお勧めします。

数日おきに容態が観察でき、ゆえにこまめな治療ができるのが開業医の利点

町の開業医のよいところは、一週間や10日など短い期間にこまめに容態を診させてもらえることです。大学病院だとどうしたって1~2ヵ月に一度、前々から予約をとってとなるので、どうしても通院が大げさになります。でもこういうクリニックなら、じゃあ、あさってまた来てもらえます?などと言って、さっと来て診させてもらえる。丁寧に経過観察ができるので、自然ときめこまやかな治療ができるようになります。「先生、この薬あんまり効きません」なんて言われて、「あら、ごめんねえ、申し訳ないねえ、じゃあこっちを試してみようか」など(笑)、そんなふうに小さな変化にちゃんと対応していけます。「咳が結構出るんですけど、会社行っていいですか?」「大丈夫、この咳は人にうつらないから、みんなにもそう言ってあげて」といったアドバイスもできます。咳ってね、簡単にはおさまらないし周囲には嫌がられるしで、なかなかしんどい症状なんです。患者さんは気持ち的にも参ってしまいがちで、そこのフォローもしてあげたいんです。こういうことこそ、そもそも医者になってしたかったことだよな、と思ったりもしますね。

これから受診される患者さんへ

患者さんにお願いしたいことは、開業医をうまく使ってほしいなということです。専門の難しい病気なら大学病院ですが、日常的な症状はすぐに診てくれて、そしてこまめにケアしてくれる開業医のほうがいい。その使い分けをするためにも、よい主治医を見つけておくのが理想です。どうすれば”よい”主治医を見つけられるか、それがまあ、難しいわけですが(笑)。ひとつの基準としては、話をきちんと聞いてくれる、そして説明してくれるというの
は当然ですが、さらに、わからないことは「わからない」とはっきり言ってくれる医師であること。すべてに通じている医師というのは残念ながらいません。どうしたって苦手な分野というのはある。それをごまかさずに患者さんに伝えるのは誠実さのひとつの基準になるのではないかと思います。そして症状が自分のわからないこと、苦手なことなら、得意な医師や病院を紹介してくれるはず。
でもね、一方でドクターショッピングをしすぎはよくないということもあるんですよ。とくに東京は医院の数も多いので陥りがちなことではあるのですが、あまりにも繁茂に医師を
変えると、そのたびに治療方針が狂ってしまうわけで、いつまでも治らないということも起こります。病気の経過観察もできず、もとはどんな状態だったのか、今はどうなっているのかがわからないというのは、診断を下す上でも大きな障害になります。合う医院を探すのは大事なことですが、ここだけ気をつけていただきたいですね。

※上記記事は2018年3月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

三宅 修司 院長 MEMO

呼吸器専門医

  • 出身地:岡山県
  • 趣味:サックスを吹くこと。患者さんに先生がいらして、60歳をすぎて始めました。毎日吹いてます。
  • 最近の旅行地:ベトナム。2、3日の短い期間であちこちいきます。
  • 好きな場所:歩いていて気持ちのいい場所ならどこでも
  • 好きな言葉:誠心誠意

グラフで見る『三宅 修司 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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