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小泉 久仁弥 院長

Kuniya Koizumi

漢方についての正しい知識をお伝えし
できるかぎり丁寧かつ誠実であることを心がける

大学卒業後は福島医科大学の医局に籍を置き消化器内科で研修を受けました。大学病院を離れて北里研究所東洋医学総合研究所へ。その後、都立大塚病院東洋医学科勤務を経て、2000年に漢方専門の「くにやクリニック」を開院し、現在に至っています。

小泉 久仁弥 院長

小泉 久仁弥 院長

くにやクリニック

豊島区/南大塚/大塚駅

  • ●内科
  • ●アレルギー科

「漢方をやりたい」という気持ちを抱くように

小泉 久仁弥 院長

うちは代々医師の家系で、私で三代目になります。ちなみに息子も医師をしています。祖父は昔ながらの何でも診る内科医で、父は元々は外科医。しかし開業する際には父も内科医をしていましたので、子どもの頃からその姿を見て育った私も自然と同じ道を志すようになっていました。
内科のなかでも漢方の道に進むことを決めたのは、医師になってからです。大学病院に勤務していた頃、なかなか治らない方がいらっしゃったのですが、漢方に詳しい薬局長に相談して薬を出してもらったところ、その薬がよく効きまして……。それ以来、漢方に強く興味を持つようになりました。
さて話は少し前後しますが、私の頃には今のような研修医制度はまだなかったため、大学卒業後は福島医科大学の医局に籍を置き消化器内科で研修を受けました。ただし、さきほども申したとおり「漢方をやりたい」という気持ちを抱くようになり、大学病院を離れて北里研究所東洋医学総合研究所へ。その後、都立大塚病院東洋医学科勤務を経て、2000年に漢方専門の「くにやクリニック」を開院し、現在に至っています。

「はざまの病気」に対しても薬を出すことができる点は漢方の大きな特徴

小泉 久仁弥 院長

当院は漢方のクリニックではありますが、診療科としては内科・アレルギー科を標榜しているため、お近くにお住まいの患者様などは特に漢方ということを意識することなく、一般の内科としてご利用いただいている感じですね(笑)。漢方治療を受けに来られるのは、どちらかと言えば遠方にお住まいの方々が中心で、40~60代にかけての女性が多い傾向にあります。症状はさまざまですが、高血圧やアレルギー関係のお悩みをお持ちの方がやはり多いでしょうか。あとは、当初は一般の内科にかかっていたけれど「なかなか改善しない」「原因がわからない」といった理由で当院に来られる方もいらっしゃいます。
西洋医学では対応する薬を持たない、いわゆる「はざまの病気」に対しても薬を出すことができる点は漢方の大きな特徴ですが、ただし漢方薬は何でも治すことのできる魔法の薬では決してありません。効き方には個人差がありますし、また神経疾患のように漢方薬が効かない病気もあります。治療だけでなく、漢方についての正しい知識をお伝えしていくことも、漢方の専門医である私の大事な努めだと考えています。

漢方薬は保険外のため高いイメージですが、現在はほぼ保険でカバーできます

小泉 久仁弥 院長

「問診→診察→薬」という流れ自体は、漢方も西洋医学も大きく変わることはありません。ただし同じ「問診」でも、たとえば喘息を例にとると、西洋医学では主に発作の程度を聞くだけですが、漢方では吸うときが苦しいのか吐くときが苦しいのかなど、より漢方的な聞き方をします。また「診察」の方法にも違いがあって、漢方では血圧を測定して、舌・脈・お腹を診ます。漢方の病気は、この3ヶ所にあらわれるからです。
「薬」に関しては、当院では煎じ薬・エキスどちらも処方しています。漢方薬というと、保険外のため高いというイメージをお持ちの方もおられるかと思いますが、現在はほぼ保険でカバーできますので、近隣の薬局にお願いして、最良の生薬をそろえていただいています。ご自宅で生薬を煮るのが面倒という方には、漢方薬を煎じてアルミパックに詰めてくれる薬局をご案内させていただくことも可能ですので、遠慮なくご相談ください。

ちょっとした工夫で治療効果も高まります

さきほど喘息を例にご紹介したように、漢方治療の問診というのは詳細になるわけですが、それでもやはり患者様のお話を聞く際や、反対にこちらから何かをご説明する際には、できるかぎり丁寧かつ誠実であることを心がけています。
一方、食事に関するアドバイスなどもよくさせていただいています。以前、冷え性で「薬を飲んでも全然効かない」という方がいらっしゃいました。お話を伺ってみると、ビールをよく飲まれるとのこと。ビールには体を冷やす作用がありますので、冷え性が改善しません。単純に「お酒は飲んではいけませんよ」と言ったのでは、なかなか守ってはいただけませんので、体をあたためる効果のある日本酒やワインをビールの代わりにおすすめしました。そうしたちょっとした工夫で治療効果も高まります。

これから受診される患者さんへ

テレビや雑誌等で特集が組まれる機会が増えたこともあり、多くの皆様にとって、漢方は身近な治療法になりつつあります。その一方で漢方が、オーダーメイド型の治療であるという認識はまだ少し薄いようにも思われます。的確な問診や診察に基づいて漢方薬を処方することが大事になってきますので、興味を持たれた方はまずは、漢方の専門医に診てもらうことをおすすめします。
当院は、JR山手線の大塚駅と東京メトロ丸ノ内線の新大塚駅どちらからもアクセス可能な、便利な場所にあります。何かお困りのことがありましたら、どうぞお気軽にご相談にいらしてください。

※上記記事は2016.3に取材したものです。
情報時間の経過による変化などがございます事をご了承ください。

小泉 久仁弥 院長 MEMO

  • 出身地:福島県
  • 趣味:料理
  • 好きな作家:鴨志田穣
  • 好きな音楽:クラシック
  • 好きな場所:ネパール

グラフで見る『小泉 久仁弥 院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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