成城内科
世田谷区/成城/成城学園前駅
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野村 明 院長への独自インタビュー
ゼロから出発した訪問診療の道。
1999年に現在の『医療法人社団 明世会』の前身である成城内科を開院致しました。介護保険が始まったのは2000年なので、その1年前と言うと、訪問診療という言葉自体が世にほとんど知られていない時でした。
私が訪問診療を始めたのは、先駆け的におこなわれていた先生との出会いが大きいですね。新宿にあるクリニックにお世話になったのですが、新宿と言えばオフィス街、「そんなところに…」と思いきや、たくさんの患者さんが在宅での医療を待っておられました。実際に経験したことで、「これは必要なものだ」と実感し、当時は大学病院に籍を置きながら、開院に向けてひた走りました。
本当にゼロからの出発でした。ただ、そこで唯一存在していたのが地域の訪問看護ステーションで、これは心強かったですね。ステーションの方とお会いし、「どのような医療が適切だろうか」と考えるところから始め、相談が来れば患者さんのご家族とベッドを一緒に選びに行ったりもしました。
1つひとつ試行錯誤しながら進めていったわけですが、この段階で経験し考えたことが、今に続く力となっています。
在宅療養の“今”、ニーズの多様化。
開院してからもう16年が経ったことになりますか。当時とは状況はすごく変わってきていますね。具体的に言うと、ニーズが多様化してきていることが挙げられます。在宅で療養される上で、自分達がどういう環境で、どう過ごしていきたいのか。そのあり方の幅がすごく広がってきているように思います。
たとえば、リハビリテーション。脳梗塞や怪我を経た後の急性期のリハビリとは異なり、在宅でおこなわれるものは、地味な作業に写るかもしれません。しかし、これまで動かなかった箇所がほんのちょっと動くようになる。そうしたことの1つひとつがご本人にとって、そしてご家族にとって喜びとなり、在宅療養の糧になるのです。
また、どう過ごしたいか、という観点において、ターミナルケアに掛かる比重も大きくなってきています。こちらでも、がんの末期の方は非常に多い。そこに対し、痛みを上手くコントロールしていくことを軸とし、患者さんを全体的にフォローしていくことが求められます。
作業療法士、理学療法士、看護師、ケアマネジャー。様々な立場のスタッフが密に連携をとっていくことで、多様なニーズに対応していければと思っているところです。