水道橋東口クリニック

辻 彼南雄 院長への独自インタビュー

大学の研究医だった父の後ろ姿を見て自然に医師を目指す

私の父は大学で基礎医学研究医、教官をしていましたが、私は医師になるならば人の命をに接する医療の現場で仕事をしたいという気持ちを強く持っていました。もちろん医学の発展には父のような研究者と現場で患者を治療する医師、どちらも重要です。私は医師の世界では少し異端児的な存在であると思っていますが、老年医療を極めようと考えていた時に、佐藤智先生との出会いがあり、先生のもとで在宅医療の現場を経験できたことは私にとって大きな財産となりました。

超高齢社会の医療を支える「家庭医」が私のライフワーク

人生は一つの選択、人との出会いによって大きく進む道が異なってくるものですが、私は大学卒業当時には誰も振り向かなかった「老年医療」を選択しました。花形である外科医の道を進む同僚も多く、なぜ私が老年医療を選択したのか疑問に思う友人も多かったように記憶しています。しかし年月が過ぎて、現代は超高齢化の時代に入りました。私の選択は間違っていなかったと自負しています。
当院は午前中に外来患者さんを受け入れて、午後からは訪問医療、いわゆる在宅医療の為に出かけます。在宅医療サービスの範囲は当院から半径4キロ以内を原則として行っています。在宅医療ではすべての診療科目を浅く広く知っておかないと患者さんのニーズに対応できません。

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