学芸大駅前神経科クリニック
目黒区/鷹番/学芸大学駅
- 精神科
2024年3月25日を以ちまして、当院は閉院致しました。長年のご愛顧、誠に有難う御座いました。
尚、お電話やFAXでのお問い合わせはご遠慮下さい。
また、当院への嫌がらせや窃盗、当院関係者に成り済ました迷惑行為については、既に警察に相談済みですので、今後対応されるものと思われます。ご注意下さい。
大西 重宏 院長への独自インタビュー
立場の弱い方々を救ってさしあげるために
実家が病院を経営していたので、自分の進路は医者になることと考えていた。記憶にあるのは、医者の祖母に付き添いよく伝染病棟に行ったこと、また、祖母の診療する姿に敬意を抱きながら、どこかで「自分もそうなっていくのか」と考えていたいようです。
大学在学中は、どうしたら病気に罹らない身体を作るかと思い、免疫を学びに生理学教室に通っていた。ところが、当時は70年安保闘争の真っただ中であった。更に、インターン制度が無くなり、卒業と同時に医師免許を持つことになってしまった。そこで学生達は、自ら研修カリキュラムを作って、大学や病院と研修協約を結び、現在の研修制度のような診療をすることになった。
その研修病院での結核の診療を任された。当時の結核の患者さんは、退院する等夢のまた夢という状況で、治らない病気であり、隔離されるべき病人という風潮が有りました。一緒に絵を描いたり、手芸を薦めたりしていた。今の精神科の社会復帰プログラムに近いことをしていた。
社会から半ば排除された人たちをどうやって救えるのか。それは子供の頃からの自分の使命として存在しており、その使命感が今の診療に繋がっている。
その人の優れた部分に光を当てていく
私の専門は、地域精神医療です。地域の中でどうすれば心を病まないで生活が出来る科考えることです。永年発達障害のお子さんと関わってきたという経緯が有ります。いつの間にか老若男女を問わず、現代社会に生きにくさを感じる発達障害の患者さんの相談・診療を行うようになった。
発達障害の患者さんを診療する際は、その人が持っている特性を知り、優れた部分を引き出して行くことが重要です。患者さんは「あれが出来ない」、「これも駄目」と、言ってみれば社会から駄目だしされて、自信を無くされておられます。欠点や失敗を指摘し、投薬するだけでは何の解決にもなりません。あなたはこういう良さがある。良い所を伸ばし、生き方に自信を取り戻すことが、回復の一助となります。同時に、自らの「特性=くせ」を自覚し、どうすれば克服できるのかも考えて行く共同作業で事をすすめて行くことで、もう一度社会へ踏み出す力を身につける事が出来るのです。。