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渡邉 一平 院長

IPPEI WATANABE

40年地域を見守った診療所の想いを引き継ぐ。循環器医療を中心に患者さんとの「共同意思決定」により個々に寄り添った医療を提供する


東邦大学医学部卒業後、同大学循環器内科入局。複数の病院勤務、米国留学を経て2024年『大谷田団地診療所』院長就任

渡邉 一平 院長

渡邉 一平 院長

大谷田団地診療所

足立区/大谷田/北綾瀬駅

  • ●内科
  • ●循環器内科
  • ●訪問診療

亡き実父への思いから医療の道を志す

渡邉 一平 院長

両親ともに医師であったため、幼い頃から医療を身近に感じて育ちました。高校生のときに父が若くして亡くなり、その経験から人命を救う医療に貢献したいという思いが芽生え、最終的に医師の道を選ぶことになりました。医学部卒業後は循環器内科で臨床経験を積みながら、大学院で基礎研究の重要性を学びました。循環器を専攻した理由としては、命に関わる疾患が多い一方で、確立された予防法や治療法を用いて適切に対応することにより多くの患者さんを救うことができる点が挙げられます。また、未知な部分も多い疾患領域ですので自ら病態メカニズムの解明や治療法の確立を研究することに大きなやりがいを感じてきました。心筋梗塞や狭心症のカテーテル治療に従事するとともに研究の成果を活かすための学術活動にも注力し、直近では3年間米国へ留学し研究生活を経験しました。

『大谷田団地診療所』は義父である中西弘和が開設し、2024年4月からは私が新院長として継承させていただくことになりました。当院は40年の歴史を持ち、すでに地域に根付いていますので、引き続き地域のみなさまの健康を見守りながら、私が培ってきた経験を活かし、還元していきたいと思います。

専門医の研鑽であらゆる循環器疾患を見逃さない

渡邉 一平 院長

私は日本循環器学会認定の循環器専門医でもあります。これまで多くの循環器診療に携わってきましたので、『大谷田団地診療所』でも循環器は特に力を入れていきたい領域のひとつです。周知の通り急性心筋梗塞をはじめとして循環器疾患は命に関わることが多いですから、まずは的確な診断のもとに治療のタイミングを逃さないということに重点を置いています。外来の患者さんを診察することが基本となりますので、当院では循環器専門医が迅速に的確な診療を行い、必要があればしかるべき高度医療機関をご紹介します。そのため当院では心臓超音波や、NTproBNPなど心臓の負荷を図る心臓バイオマーカーのほか、狭心症や心筋梗塞に関わる心筋虚血マーカー迅速検査など、院内で診断可能な検査機能を整えています。

訪問診療にも注力。大谷田団地周辺をより安心して生活できる環境へ

渡邉 一平 院長

近年、大谷田団地診療所周辺には未曾有の高齢化社会が訪れています。『大谷田団地診療所』は40年の歴史あるクリニックで、何世代にもわたって通ってくださる患者さんも少なくありません。そうした患者さんの中には、ご自宅から外出することも困難になっている方もいます。そのような方々の生活環境をサポートするため、近年の大谷田団地周辺では薬局や訪問看護ステーションなど多くの介護サービス関連の事業所が設立されていますが、当院でも訪問診療を提供し、その一翼を担いたいと考えています。

大谷田団地の位置する足立区東部地区には大学病院と同等の診療機能を備えた大病院も存在します。周辺の医療機関と密に連携し、「大谷田周辺に住んでいれば安心だよね」といった地域社会を目指したいと思います。

訪問診療でお一人お一人と向き合う際には、できる限りよくお話をうかがうことを大切にします。通常医療というものは診療ガイドラインをベースに系統だって行われるものですが、高齢者を中心に訪問診療を受ける方々についてはより個々人に合った対応をしていく必要があると個人的には考えています。患者さんを自宅で診療するということは長く培ったそれぞれの人生を尊重しなければいけません。したがって診療ガイドラインや確立した治療方針を入口にして、その人に合った治療を選択していかないと、患者さんとの良好なコミュニケーションは図れないと思います。私は患者さんの声に、いかに具体的に向き合うかということを意識しています。ただ漠然と「大丈夫です」で済ませるのではなく、「今このような状態で、こうする必要があります」「あなたの場合はこういう状況なので、こういう治療・検査にしましょう」とお話ししていきます。その患者さんによって医療的な正解は異なるのでより患者さんに適した方向へ導けるように努力します。

その患者さんにご自身に合った最善の選択を提案

シェアド・ディシジョン・メイキング(SDM)――これは日本語で「共同意思決定」というもので、医師と患者さんが治療方針に関して、互いに相談しながら決めていくことです。例えば心臓弁膜症など、手術をした方がいいか検討する余裕がある病態などは、このようにしっかりと話をして、患者さんの意見を取り入れ、ほかの医療機関の意見も含め共同意思決定をしていくことが効果的です。逆に心筋梗塞など、急を要する病気は悠長にしていると生死に関わるので、このやりかたは向いていませんが、治療方針を考える余地がある病態に関しては、できる限りその人に合った最善の選択ができるよう共同意思決定をしていきたいと思っています。義父の代から長く通ってくださっている患者さんも多いので、今までどおり地域の医療に貢献していくことが私たちの目標です。ただ、その患者さんたちもだいぶお歳を重ねてきて、人生の終着を迎えることを意識される方もいますから、そうした患者さんに寄り添った治療方針の提案もしていきたいですね。若い患者さんたちには病気の予防や、今の症状を悪化させない、より重大な病気に発展させないということに貢献していきたいと思います。

これから受診される患者さまへ

『大谷田団地診療所』はJR常磐線亀有駅より徒歩20分、東京メトロ千代田線北綾瀬駅より徒歩18分のところにあります。東武バスの『大谷田一丁目』バス停より徒歩5分、『大谷田陸橋』バス停より徒歩3分という立地で、建物の二階にあります。循環器内科の研鑽を活かすとともに一般内科はもちろん、各種予防接種、あらゆる症状の一次診療に対応します。訪問診療にも対応しますので、通院が困難な方はお気軽にお尋ねください。地域に根差したクリニックとして、引き続き最善の治療をしていきますので、体の不調でお悩みの方は、どうぞご来院ください。


※上記記事は2024年1月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

渡邉 一平 院長 MEMO

  • 出身地:茨城県
  • 趣味・特技:サッカー、筋力トレーニング
  • 好きな映画:『ゴッドファーザー』、『ミッション:インポッシブル』、『パルプ・フィクション』
  • 好きな音楽やアーティスト:ビートルズ、コールドプレイ、スマッシング・パンプキンズ
  • 好きな場所・観光地:金沢市
  • 好きな言葉・座右の銘:Think twice bofore you speak
  • 出身大学:東邦大学 医学部医学科

渡邉 一平 院長から聞いた
『安定狭心症』

胸痛を伴わない冠動脈疾患 薬物治療と症状の慎重な観察が重要です

狭心症とは心臓の血管である冠動脈が細くなることから心筋の酸素が少なくなり、胸に痛みや圧迫感が起きる病気です。一方で狭心症の中には胸部症状を生じない病態も存在し、これを安定狭心症や慢性冠動脈疾患と呼びます。心機能が低下していない、冠動脈のより近位部に病変がないなどが条件となりますが、安定狭心症治療の第一選択は薬物治療と高血圧や糖尿病、喫煙、コレステロール値などリスク因子のコントロールになります。つまり、カテーテルやバイパスなどの侵襲的な血行再建治療を要しません。また、例え狭窄病変が存在しても定期的な冠動脈画像検査は必須ではなく、あくまで身体診察と簡単な検査に加え胸痛や息切れなどが患者さんの日常生活動作にどれだけ影響するかをしっかり評価することがフォローアップの基本となります。近年では患者-医師間でより簡便にかつ客観的に狭心症症状を評価する方法も存在しており大谷田団地診療所でも利用可能です。一方で安定狭心症でも不安定な状態へ移行する場合もあり、高次医療機関への搬送が必要になります。微細な変化から病態を推測しなければいけない場合も多いですから、冠動脈疾患をお持ちの方は普段から経験ある循環器専門医の診療を受けることをお勧めいたします。また、狭心症の元となる動脈硬化は全身性の病態です。リスク因子のコントロールが脳梗塞や慢性腎臓病などの予防にもつながりますので、定期的な診療、検査を受けるようにお願いします。

グラフで見る『渡邉 一平 院長』のタイプ

穏やかでやさしく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかでやさしく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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