中西医院

中西 隆 院長への独自インタビュー

父と同じ医師になり、小児科を専門に研鑽を積む

私は、医師の家系の4代目のということになりますけれど、それよりも前のご先祖さまは庄屋だったそうです。明治時代の奈良県では、たとえ村で病人が出ても、山を2つ、3つ越えて医者にかからなければならない環境で。身内の者の中から、「誰かを医師に」という考えがあったようなんですね。私の父は奈良県にある法隆寺の門前に医院を構えていましたが、私が小学2年生のときに東京に移り、下町の象徴とも言えるこの場所に『中西医院』を開設しました。当時はまだ、荒川の土手沿いにバラック小屋が並び、この辺りでは西新井大師への参道が主要な道路。医院前にある大きな通りも、まだ整備されていない状態でした。そんな時代からこの地域に根差して、もう50年あまりにわたって診療を続けてきたことになりますね（笑）。父が診療する様子を見ながら育った私も、ごく自然な流れで医師になり、小児科を専門にして研鑽を積みました。

地域の中の家庭医として、顔が見える医療連携を

今でこそ「総合医」という言葉が広く知られてきましたけれど、当院は半世紀以上前の開設当初から、地域の中の家庭医として総合的な診療をおこなってきました。地域の皆様が体調に不安を感じたときにまずご相談くださるような、医療における「最初の関所」とでも言いますか（笑）。当院の診療科目である内科、小児科を中心に、ここで診られる症状については責任をもって診療にあたり、より専門性を必要とする場合には、しかるべき医療機関をご紹介いたします。理事長先生と長年親交のある「いずみ記念病院」をはじめ、眼科クリニックや皮膚科クリニックなど。ドクターの顔が見える、地域の中の医療連携をおこなっています。時には医科の枠をこえて、患者さんから「どこの歯医者に行ったらいいか？」と質問されることもありますけれど（笑）。私のことを信頼し、頼りにしてくださっていることは嬉しく思いますね。

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