わたクリニック
葛飾区/柴又/京成高砂駅
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首藤 真理子 緩和ケア部長への独自インタビュー
おじいちゃんの面影を追いかけて
医師だった祖父は、大分県の山沿いの地域で診療所を開設し、地域医療に従事していました。戦後間もない時期のこと、患者さんからお呼びが掛かると、舗装されていない道を馬に乗って往診に通っていたそうです。私はそんな話を祖母から聞かされて育ち、いつの頃からか、「おじいちゃんみたいな医師になりたい」と思うようになっていました。
宮崎医科大学を卒業後、2年間の研修を終えた後に、外科を選びました。病院に勤務していますと、がんで手術を受け、残念ながら再発してまた入院をされる方がいます。まだ手が打てる方は良いのですが、病状が進んで現代医学では手の打ちようがなく、悲嘆に暮れる患者さんを多く目にしてきました。その方達の痛みや苦しさ、つらさを少しでも楽にしてあげれないかと思い、たどり着いたのが緩和ケアだったのです。
その後、東京の国立がん研究センター中央病院で緩和ケアを学んでいる時に、茨城県で在宅診療に携わる機会がありました。医師不足が顕著だったその地域において、在宅診療はまた別の意味を持っていました。急な発熱や脱水があり、病院まで連れていくことが困難な方々に対し、その場で処置をおこなえる在宅診療は、地域の医療の支えとなっていたのです。在宅診療に興味を持ったのはそれが最初で、以後、縁あって当院の渡邊院長に出会いました。その後、渡邊院長から誘いを受け、こちらにお世話になることになりました。
2002年から始まり、はや15年
『わたクリニック』は2002年に渡邉院長によって立ち上げられました。最初の6年間は本当に先生たった1人での活動で、さまざまな苦労があったと聞いています。その先生の活動が草の根で少しずつ広がっていき、私を含め、「在宅の緩和ケアに取り組みたい」という先生達に浸透し、今では葛飾区に江戸川区、足立区や墨田区の一部でも活動をおこなっています。また、循環器や消化器を専門とする先生など、医師のバックグラウンドも多彩なものとなり、それを生かしながら訪問診療をおこなっています。
当クリニックでは、最後までお家で過ごしたい患者さんのために、医師も看護師も力を尽くしています。私個人は緩和医療の専門医として、特にがんの末期の患者さんの苦しみを和らげながら、最後まで自分らしく過ごしていただくお手伝いが出来ればと思っています。
首藤真理子先生は日本緩和医療学会・緩和医療専門医でいらっしゃいます。学びを忘れず、その知識の深さと、患者さんの尊厳を大事にされる心が、多くの方の信頼を集めています。