木島内科クリニック
新宿区/上落合/下落合駅
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木島 冨士雄 院長への独自インタビュー
生命というものへの興味が、医師の道を歩むきっかけに
医師になりたいと思ったのは、小学校5年生の時に理科の授業で経験したカエルの解剖でした。カエルのお腹をピッと切ると、透明な膜が見えてきます。その思いがけないキレイさにまず驚き、次に先生が心臓だけを取り出してシャーレに入れた時にさらに驚かされました。心臓を取り出すと、止まると思いますよね。ところが、シャーレの中の心臓は、動いてるんです。先生に「どうして心臓動いてるの?」と聞くと、「そんなの知るか」と(苦笑)。知らないことを生徒に見せるというのもずいぶんだなと思いましたが、それ以上に、生命と神秘というものに大きく心を動かされました。のちに父の反対を押し切ってでもこの道に進んだのは、その時に感じた不思議がきっかけになったように思っています。
いざお医者さんになってみますと、これがもう面白くて仕方がありませんでした。むろん、大変なこともありました。私は横浜市大の第二内科に籍を置いたのですが、そこで臨床の神様と言うべき先生と出会いました。当時のことですから、もう徹底的に教え込まれたものです。患者さんの前で何かしでかそうものなら、所構わずもう罵詈雑言が返ってくる。気の弱い研修生は涙を流していましたね。しかし、先生の言い分はこうでした。「患者さんは遊びに来てるんじゃない。病気を治してもらいに来てるわけで、お前たちはそれを忘れるな」と。仰る通りで、この時期に私は内科医としての臨床を磨き上げてもらったのです。
面白さという面では、研究が一番に挙げられるでしょう。私はレニン・アンジオテンシンというホルモンの研究に夢中になっていました。一時期は研究ためアメリカに留学する準備までしていたのですが、そこで家内から「待った」がかかりました。その頃、私は日曜日以外、大学からほとんど帰らない日々を送っていました。そんな風でしたから、まだ小さな子供や身重の家内にどれだけ多くの負担がかかっているか、想像だにしていなかったんですね。アメリカに行けば、研究は進むかもしれない。でも、それで家内が倒れてしまっては元も子もない。両者を天秤にかけ、私は研究をやめ、大学もやめて新たな道を選択するに至りました。研究と同じくらい好きだった臨床の道を極めたいと考え、家内の協力の元、自らのクリニックを開設するにいたったのです。
全人的な医療を掲げて
当クリニックは、全人的な医療というものを掲げています。患者さんは往々にして1つの症状を訴えて来院されますが、悩みはその1つだけではないかもしれません。また、お腹も痛い、血圧も高い、おまけに糖尿病もあるとなって、それを1つひとつの科に回ろうと思えば、時間も負担も大きなものになります。内科医は、すべてを1つとして見るべきものなのです。「心臓が専門だからそれしか診ない」ですとか、「お腹のことはわからないよ」といったことは、無責任というものでしょう。内科とは、頭の先から足の先まで診るもの。指先の血行障害はないか、むくみはないか、皮膚の変化はないか、訴える症状が1つであっても、あらゆることに目を配らなければなりません。専門ではありませんが、その甲斐あってか、毎年3名ほど乳がんを発見するにいたっています。
全人的医療とは、1人の人間として診るということに尽きます。患者さんの肉体と精神、両方が健康であるよう見守っていくべきなのです。