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岡田 和子 院長

KAZUKO OKADA

新宿区の小児科医として地域に貢献
親御さんともコミュニケーションを図り、“もしも”に備える

東京女子医科大学卒業後、同大学病院の小児科へ入局。1999年に当院を開業し、地域の小児医療に貢献している。

岡田 和子 院長

岡田 和子 院長

岡田小児科クリニック

新宿区/大久保/東新宿駅

  • ●小児科

ヒトの体の仕組みに「神秘」を感じ、美大から医学部へ

岡田 和子 院長

もともとデザインの分野に関心があったので、実は高校卒業後の進路に選んだのは美術大学でした。一方で、母と姉が医師だったので、医療を身近で見聞きしているうちに、人体の優れた仕組みに感動することがしばしばあり、まだ未知の部分が解明できたら面白いだろうなぁと思うようになっていきました。そこで、美大を卒業した後に今度は医学部へ進学することを決めました。
開業したのは1999年。40代のときでした。それまでの20年くらいは小児科を専門に大学病院での診療や研究に没頭していましたが、だんだんと大変になってきたんです。小児科の当直は夜の時間帯がとにかく大変で、ほとんど眠れない。体力的にきつかったですね。そこで働き方を変えるうえで開業という道を選びました。場所は私が育った東新宿。この辺りは小児科専門の開業医が少なかったので、少しでも地域の役に立てるように責任を持って診療しています。

地域のドクターと連携して、子どもの健康をサポート

岡田 和子 院長

小児科ですので、診療の対象は生まれてすぐの乳児から15歳までの子どもです。基本的には近隣に住んでいる患者さんが風邪や腹痛などの感染症で来られたり、予防接種や健診などを受けに来られます。また、小児科の中でも消化器を専門にしてきましたので、便秘や嘔吐、下痢、栄養障害などの患者さんも多く診療しています。特に子どもの便秘については“小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン”の作成にも携わりましたので、便秘の診療医をインターネットなどで見て、遠方から来られる患者さんもいらっしゃいますね。
ただ、小児科は感染症や消化器系以外にも、皮膚疾患や眼の病気など、全身の症状を診療しなくてはなりません。患者さんの全身状態をチェックして、例えばかぜ症状に加え目やにが出ている場合が考えられる病気など瞬時に病名をいくつか思い浮かべます。もし、小児科の治療だけでは不十分だなと思うときは眼科でも診察してもらうよう促します。総合的に診療しながら、他科の先生とも相談し治療に当たることが患者さんにとっていちばんいいことだと思っています。他院から当院を紹介されることもありますので、地域の病院を中心に密に連携を図っています。

小児科専門医として見落としを防ぎ、細かな気配りを

岡田 和子 院長

先に述べたように当院では便秘の子どもの診療も行っています。成人の便秘と何か違いがあるのかと思われるかもしれませんが、大人と子どもとでは治療へのアプローチが少し異なります。例えば、大人であれば食物繊維を多く摂る食生活に切り替えるなど食事療法をとり入れる事が多いですが、子どもは成長期にあるため、バランスの良い食事を摂ることを基本にしなければなりません。ですから、食物繊維を偏って摂らせるのではなくバランス良く食べさせ、水分をちゃんと摂るようにさせながら、薬を上手に使い、苦しめない排便をめざして治療を行っていきます。成人でも薬は使いますが日常生活でのアドバイスが全く違うので注意が必要ですね。
また、診断や薬の処方に対してより多くの注意を払わなければいけないのが小児科。子どもは体も小さく、常に命の危険が伴います。そのため、診療が終わった後に診察所見と処方内容をすべてチェックして、間違いがないか必ず確認します。もし何か気になる事があれば、すぐに親御さんに連絡を入れて対処しています。さらに小児科の場合、感染症や高熱のお子さん、予防接種を受けるお子さんなどさまざまな患者さんがいらっしゃいます。院内で病気が移らないようにすることも非常に大切。予防接種を打つお子さんの場合など、院内で待つ際に部屋を別にしたりと細かな配慮が欠かせません。

親御さんとのコミュニケーションも大切に

小児科は患者さんはもちろん子どもですが、親御さんにも病気や治療をきちんと理解してもらうことが必要です。そのため、説明にはなるべく時間を割いて、さらにわかりにくい専門用語を使わないように気をつけています。場所柄、外国人の患者さんなどいろいろな方がお見えになりますので、相手の理解度がどのぐらいあるかをしっかりと見極めることも大事ですね。ちゃんと理解できる方には症状や治療について少し細かくお伝えしますし、そうでない方や忙しく余裕がなさそうな方にはまずやらなくてはいけないことを優先順位をつけてお話しています。このように親御さんとコミュニケーションを図りながら、何かおかしいことがあれば連絡を入れてもらうようお伝えしています。
ただ、親御さんは一般的には医学について素人ですから、“おかしい”という判断ができないことも多い。判断がうまくできず、急に子どもの病状が悪化し、すぐに診てもらわなきゃいけない状況になったりもします。勤務医のときは当直の先生がいて24時間体制で対応できましたが、今は難しいのが現状です。そのため、夜間や休日でも診察が必要になるかもしれない患者さんには、大学病院などで診療してもらえるように前もって情報提供書を書いて渡すこともあります。“もしも”のことを考えて事前に行動することも小児科医にとっては大切な仕事ですね。

これから受診される患者さんへ

『岡田小児科クリニック』は都営大江戸線、東京メトロ副都心線「東新宿駅」から徒歩5分ほど、JR山手線 新大久保駅から7分です。大久保通りから少し入ったところにあります。お子さんについて何か気になることがあれば、どうぞお気軽にお越しください。また、お子さんの排便でお悩みの方もご相談をお待ちしております。

※上記記事は2017年6月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

岡田 和子 院長 MEMO

小児科専門医

  • 出身地:東京都
  • 趣味・特技:旅行、からだを動かす事
  • 好きな言葉・座右の銘:誠意、向上心
  • 好きな場所・観光地:緑豊かな場所

グラフで見る『岡田 和子 院長』のタイプ

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

どちらかというと
エネルギッシュで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

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