鈴木 孝子 院長
TAKAKO SUZUKI
患者さんのニーズに沿えるオーダメイドの透析治療。質の高い生活をみなさんに
長崎大学医学部医学科卒業。東京大学医学部医学系研究科内科専攻博士課程卒業。2011年に『南青山内科クリニック』を開業(東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」より徒歩13分)。
鈴木 孝子 院長
南青山内科クリニック
港区/南青山/表参道駅
- ●内科
- ●腎臓内科
- ●人工透析内科
健康はなによりも大切なもの。その健康を手助け出来る仕事に携われたことに喜びを感じて
人の役に立てて、女性がずっと長く出来る仕事を選ぼうと思った先にお医者さんという職業がありました。人間にとって健康は1番大切ですよね。健康であれば、やりたいことが出来て、人生を謳歌出来るわけですから。その健康を手助け出来る仕事に就けたことをうれしく思っています。
腎臓内科を選択したのは、「腎臓」という臓器に少しミステリアスなものを感じたからかもしれません。一般に病気は、何か症状があるものですよね。お腹が痛いとか、胸が苦しいとか。ところが腎臓は、「沈黙の臓器」と呼ばれるくらいで、症状と言えるほどの症状がない臓器です。黙々と、でも重要な働きをしてくれてる。そんなところに魅力を感じたというところでしょうか。
2011年に開業してからは、患者さんと密度の濃い時間を過ごせています。ただ、その半面、研究や文献に目を通す時間が充分に足りてないのが現状です。そういう意味では、当初感じたミステリーはまだ解明されてないのだと思いますし、もっともっと患者さんのお役に立てるよう、さまざまなものに目を向けていきたいと考えています。
透析治療にいたらないよう、その前段階で多くの人を救っていきたい
一般内科では風邪を始めとした急性症状が多いのと、あとは生活習慣病の患者さんが多いですね。生活習慣病から腎臓が悪くなっていくこともあります。生活習慣病は症状があまりないものですから、患者さんもピンとこないところがあるのですが、放っておくと大変なことになるということを気づいていただき、日々の生活の改善点をわかっていただくような指導をおこなっています。
透析クリニックで外来診療に力を入れているところは珍しいかもしれません。しかし、生活習慣病をチェックすることで、透析にいたらないようにするのもまた大切なことなのです。先にも述べましたように、腎臓は症状がなく、知らず知らずのうちに進行してしまっている方が多いんですね。特に最近は、CKD(慢性腎臓病)の方も増えてきていますから、注意が必要です。
透析の患者さんだけを見ていても、それでは遅いのです。出来ることなら透析をしない人生を歩んでいただきたいと思いますし、その前段階で1人でも多くの人を救えるよう、プラスアルファとしての予防医学を勧めていきたいと考えています。
透析治療の可能性をより多くの人に知っていただくことが私たちの務め
クリニックでは、一般的な施設血液透析に加え、腹膜透析と血液透析の併用療法、あるいは在宅血液透析をおこなっています。腎代替療法にはその他、腎移植もあり、こちらには腎移植後の経過観察のために来院される方もいらっしゃいます。
一般的な血液透析では、ダイアライザーと呼ばれる人工腎臓を介して透析をおこないます。それに対して腹膜透析とは、自分の腹膜を通して透析をおこなうものです。腹膜に負担が掛かることから限界があると言われていますが、血液透析と組み合せることで腹膜は充分な休息がとれることになり、結果として腹膜の機能低下を防ぐことが可能になるのです。併用療法は時間的な拘束が少なくなる点と、血液透析に比べ、残腎機能の低下が少ないのがメリットになります。
それから施設血液透析では、たとえば月・水・金におこなうとすると、どうしても2日間の空きが生じてしまいます。この2日間の空きは身体にとってよろしくないことで、その点、毎日おこなうことの出来る在宅血液透析は、生命予後を確実に延ばすことが出来るのです。
とはいえ、腎疾患を患われた方の90%強が施設血液透析という現状があります。おそらく、多くの方の認識も透析と言えばそれしかないというイメージではないでしょうか。これには医療側の怠慢が大きく関係していると思われます。腎疾患と一生付き合っていかなければならない方のために、多くの選択肢があることを理解いただき、ご自分に合ったオーダーメイドの透析治療を提供していきたいと思っています。
患者さんが納得して治療に臨んでいただけるように
患者さんの不安や迷い、そして不満を余すところなく出していただき、それらを解決出来るように心掛けています。最初からすべてを話していただくのは難しいかもしれません。しかし、少しずつ少しずつ胸にためこんだ思いを話していただくように私たちは持っていかなければなりません。そのお話が診療の改善につながることもありますし、また、話すことそのものが不安の解消につながっていくと思うのです。
すべての希望を叶えてあげることは難しいかもしれません。その場合も、医学的な観点からなぜその選択が難しいのか、逆になぜこの治療が必要かということをかいつまんでご説明し、納得して治療に臨んでいただける状況を作っていきたいと思っています。
これから受診される患者さんへ
『南青山内科クリニック』では、スマホ診察(遠隔診察)を導入しています。スマホ診察とは、来院することなくスマートフォンやパソコンのビデオ通話で診察やお薬の処方をおこなえる新しい形の診察方法です。さまざまな理由でクリニックまでなかなか足を運べない方に対し、新たな可能性を提供するという観点で、これからさらなる普及を図っていきたいと思っています。
どうぞ、オープンになり、さまざまな情報を得ながら治療を選択していただければと思います。自分の生き方であり、透析治療はどういうものが良いのか。1度、立ち止まって考えていただきたいのです。今、利用しているクリニックを大事にするのではなく、自分自身を大事にするということを最優先で考えていただけたらと思います。
※上記記事は2017年9月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。
鈴木 孝子 院長 MEMO
腎臓専門医 /透析専門医
- 出身地:東京都
- 趣味:ピアノ、クラシックバレエ
- 好きな本:感動出来るもの、ビジネス書、経済に関する書籍
- 好きな映画:『ニュー・シネマ・パラダイス』
- 好きな言葉:「謙虚」「誠実」
- 好きな音楽:クラシック
- 好きな観光地:ニュージーランド
グラフで見る『鈴木 孝子 院長』のタイプ
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
どちらかというと エネルギッシュで明るく話しやすい先生 |
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穏やかでやさしく 話しやすい |
エネルギッシュで 明るく話しやすい |
先生を取材したスタッフまたはライターの回答より
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鈴木 孝子 院長
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