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永澤 英孝 理事長・院長

HIDETAKA NAGASAWA

地域の皆さまの主治医として、一緒に健康を守っていきたい

東京慈恵会医科大学 卒業。聖隷三方原病院、埼玉県立循環器呼吸器病センター、東京慈恵会医科大学附属病院 循環器内科に勤務。2005年より『赤坂 永沢クリニック』院長に就任(東京メトロ千代田線「赤坂駅」/東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王駅」より徒歩3分、東京メトロ 丸ノ内線・銀座線「赤坂見附駅」より徒歩5分)。

永澤 英孝 理事長・院長

永澤 英孝 理事長・院長

赤坂 永沢クリニック(人間ドック)

港区/赤坂/赤坂駅

  • ●健診・検診
  • ●内科
  • ●循環器内科
  • ●消化器内科

父と母の想いを受け継いで

永澤 英孝 理事長・院長

私は祖父から数えて三代目の医師になります。幼い頃から家の中では医療や医療倫理の話題が当たり前のように交わされており、医師は「なるもの」であって「目指すもの」ではない、そう自然に考えていました。両親の導きのおかげで医師になれたことには、今でも深い感謝の念を抱いています。
医師として歩みを始めた当初は循環器内科を専門にし、救急医療の現場で心臓カテーテル治療に携わっていました。命を救う瞬間に立ち会い、必要とされることに強い喜びを感じながら働いていましたが、2005年、父が残したクリニックに戻る転機が訪れました。『永沢クリニック』を立ち上げた父は、私が医学生だった頃に早くして亡くなっておりました。専業主婦だった母が経営を続けてくれていたものの、医療の専門知識がない中での運営は厳しく、気づけば病院の存続が危ぶまれるような事態となってしまっていたのです。その時、私は大学病院でカテーテル治療を極めようと日々研鑽を積んでいましたが、家族と地域のために戻る決意をしました。命を救う現場から、予防医療というまったく異なる領域へと舵を切ったのは、父母への思いがあったからです。結果として、これまでとは違う形で人の役に立つ道に進むことになりました。

昭和44年にスタートした日帰り人間ドック

永澤 英孝 理事長・院長

当院は開院当初から健康診断を1つの柱としています。その背景には、父と日野原重明先生の交流があります。クリニックが開設された当時、人間ドックといえば病院で1週間の入院を伴うのが常識でした。しかしそれではごく一部の人しか受けられず、予防医療は一向に広がっていきません。そこで父と日野原先生は「日帰りで行える人間ドック」を考案し、その実践の場としてクリニックを立ち上げたのです。
今では半日ドックは全国的に定着していますが、当時としては革新的な取り組みでした。予防医療を地域に根付かせたいという2人の思いが形になったわけで、私はその流れを継ぎ、科学的根拠に基づいた健診を基本に据えています。

その健康診断の中でも、当院が特徴的なのは「握力測定」を続けていることです。父が始めた人間ドックには10種類ほどの体力測定が含まれていました。現代のドックで体力測定をしているところはほとんどないと思いますが、循環器内科での経験から運動習慣の重要性を強く感じていた私は、簡便かつ有効な指標として握力を残しました。その後、握力や下肢筋力の低下が健康寿命を左右することを示す研究が国内外で発表され、この取り組みの意味を改めて実感しています。父の時代の先見性に学びつつ、自分なりの工夫を加えながら、健診を「未来の健康を守る入口」としてきました。

専門性を生かした外来診療

永澤 英孝 理事長・院長

健診で異常が見つかれば、外来での精密検査や治療に繋げることができます。私は循環器を専門としてきましたが、クリニックには各分野で活躍する医師が集まり、大学病院と同等以上の高いレベルの治療を提供できる体制が整っていると自負しています。
これは、循環器内科の恩師からの言葉が大きな支えになっています。カテーテル治療の第一線に立っていた教授は「治療を担える医師による予防が最も大切なこと」と語ってくれました。その言葉に背中を押され、予防と治療を両立させる現在の診療を進めることになったのです。
当院では健診から二次検査、治療まで一貫して担えることも大きな強みです。同じ施設内で、健診の画像やデータを確認しながら専門医が診断と治療を行える体制は決して多くはなく、患者さんに安心していただける要素になっていると感じます。

1人ひとりの方の人生を幸せなものにするために

私は日々の診療において、「治療の目的は数値を下げることではなく、その方の人生を幸せにすること」と考えています。高血圧や糖尿病といった数値の改善は通過点に過ぎず、本当に大切なのは健康寿命を延ばし、人生を楽しむ時間を支えることです。
健康であることは、人生の充実を形作る大切な要素です。健康が損なわれれば人生の満足度は大きく下がってしまいます。そのため、外来ではお薬の処方だけでなく、運動習慣の大切さを繰り返しお伝えしていますし、時には患者さんと一緒にスクワットをすることもあります。運動は将来の健康を守る最も有効な手段のひとつです。救急の現場で「もっと早く予防できていれば」という思いを何度も抱いた経験が、今の診療スタイルを形作っています。

これから受診される患者さんへ

医師としての私の原点には「人の役に立つことの喜び」があります。困っている方に手を差し伸べ、少しでも力になれることを心から嬉しく思います。そうした思いは、救急医療の現場でも、今の予防医療の現場でも変わることはありません。
『永沢クリニック』は健診から治療まで一貫して支えることができる場です。専門性を活かしつつ予防に重点を置き、皆さまが安心して健康を守れるよう努めています。そしてもうひとつ、私には「赤坂を健康な街にしたい」という願いがあります。働く方々や地域に暮らす方々が、健診や運動を通じて自然と健康に近づけるような環境をつくることが、地域医療に携わる者の責任だと考えています。

健康は人生の豊かさを支える基盤です。数値や検査結果のためだけではなく、ご自身や大切な方々と過ごす時間をより良いものにするために、日々の健康づくりに取り組んでいただきたいと思います。これからも赤坂の街とともに、皆さまの健やかな人生を支える存在であり続けたいと願っています。

※上記記事は2025年8月に取材したものです。時間の経過による変化があることをご了承ください。

永澤 英孝 理事長・院長 MEMO

  • 出身地:東京都
  • 出身大学:東京慈恵会医科大学
  • 趣味:スポーツ観戦(野球.etc)、映画鑑賞、音楽鑑賞
  • 好きな映画:『アルマゲドン』
  • 好きな音楽:ソウルミュージック
  • 好きな観光地:イタリア
  • 座右の銘:「危ぶめば道はなし」(アントニオ猪木)

永澤 英孝 理事長・院長から聞いた
『狭心症』

運動時に胸が痛くなったら様子を見ないですぐ受診

『運動時に胸が痛くなったら様子を見ないですぐ受診』。
私が狭心症でお伝えしたいのはこの1点です。
狭心症は、安定狭心症と不安定狭心症の二つに分類されています。どちらも動脈硬化が主な原因で、高血圧・脂質異常・糖尿病を放置していると発症の可能性が高くなります。症状も基本的には共通で、運動時に胸が痛くなり、休んでいるうちに5分から10分で痛みが消えていきます。安定狭心症の場合はさほど急がなくても大事に至らないうちに治療が出来ますが、問題はその中の一部に不安定狭心症の状態の方いるという事です。
不安定狭心症とは、狭心症の中でも『心筋梗塞になりかけている』というものです。
狭心症とは、心臓に栄養を送っている冠動脈が細くなっておこる病気、つまり動脈の病気であり心臓自体は元気に動いています。細くなった動脈を治療すれば心臓は元気なままです。
心筋梗塞は、冠動脈が詰まってしまい心臓の一部が死んでしまいその部分が動かなくなってしまう、つまり心臓の病気であり、一度死んでしまった心臓は二度と生き返りません。梗塞の範囲が大きければ1回で命にかかわりますし、一命をとりとめても心臓の機能が弱り心不全につながります。
動脈が詰まるか、詰まる前に治療が出来るかでその後の人生が大きく変わってしまいます。
『運動時に胸が痛くなったら様子を見ないですぐ受診』。
これを必ず覚えておいて頂きたいと思います。

グラフで見る『永澤 英孝 理事長・院長』のタイプ

穏やかで明るく話しやすい先生

穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

穏やかで明るく話しやすい先生
穏やかでやさしく
話しやすい
エネルギッシュで
明るく話しやすい

先生を取材したスタッフまたはライターの回答より

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